イベントレポート

Lenovo、LTE対応10型フルHD 2in1「Miix 320」など

Miix 320

 Lenovoは、MWC 2017が開催されているスペイン・バルセロナ市で2in1を主体とした最新発表を行なった。ラインナップは、一般消費者向けの「Miix 320」、「Yoga 720」、「Yoga 520」の3製品で、Miix 320がキーボード分離式の脱着式、Yoga 720/520が360度回転ヒンジ式のコンバーチブル式の2in1となる。

低価格な脱着式2in1Miix 300シリーズの最新製品となるMiix 320

 Miix 320は2016年のMWCで発表(別記事[Lenovo、LTE内蔵Windowsタブレットや次期GeForce搭載YOGAを発表]参照)されたideapad MIIX 310の後継となる製品で、タブレット本体がキーボードドックから分離する形の脱着式2in1となっている。

 SoCはideapad MIIX 310と同じCherry TrailのAtom x5だが、ストレージが最大64GBから最大128GBになっているほか、Wi-FiもIEEE 802.11acへ、Bluetoothも4.0から4.2へと細かくスペックアップされている。また、従来製品同様、LTEモデムを内蔵したモデルが用意される。

 また、USB端子が従来製品ではUSB 2.0×1、Micro USB×1だったのが、ドック側にUSB 3.0(Type-A)とUSB 2.0(Type-A)が1つずつ、さらに本体側にUSB Type-Cが1つという構成になっている。

 このため、タブレット単体で利用する時にはUSB Type-Cを、キーボードドックに接続してクラムシェル型PCとして利用する場合にはUSB Type-Cに加えて、2つのUSB Type-Aが利用できるので、利便性が高い。

 Miix 320はキーボードドックが標準で付属しており、Wi-Fiモデルは269ユーロ(1ユーロ=120円で32、280円)、LTEモデルは399ユーロ(同、47、880円)という価格が想定されており、4月より出荷が開始される見通しだ。

脱着式2in1となるMiix 320
キーボードドック側にUSB Type-Aが2つ、タブレット側にUSB Type-C
キーボードとタッチパッド
【表1】Miix 320のスペック
CPUAtom x5
GPUIntel HD Graphics
メモリ最大4GB
ストレージ最大128GB(eMMC)
ディスプレイ10.1型フルHD(1,920x1,200ドット)
ペンオプション
Wi-FiIEEE 802.11ac(2x2)
Bluetooth4.2
セルラーモデルにより搭載(Nano SIM)
USB3.0(Type-C)、2.0(Type-A)
HDMIMicro HDMI
外部ストレージmicroSDカード
カメラ200万画素(前面)/500万画素(背面)
キーボードドック側
ポインティングデバイスタッチパッド(ドック側)
バッテリ駆動時間(公称)最大10時間(33Wh)
OSWindows 10 Home/Pro
サイズ249×178×9mm(本体、幅×奥行き×高さ)/49×183×8.5mm(ドック、同)
重量550(Wi-Fi本体)/560g(LTE本体)

ミッドレンジ製品となるYoga 720。15型とモバイル向けの13型をラインナップ

 Yogaは360度回転型ヒンジをPC製品に適用した製品として、人気のコンバーチブル式2in1だ。2016年のIFAで発表(別記事[Lenovo、Surface系2in1「Miix 510」と4K液晶搭載の「Yoga 910」]参照)された4K液晶搭載のYoga 910が現時点でのハイエンドモデルとなっている。

 そのYogaのミッドレンジおよびメインストリーム向けの製品がYoga 700、およびYoga 500シリーズになる。今回その2シリーズの最新製品としてYoga 720、Yoga 520が発表された。

 Yoga 720は第7世代Coreを搭載した360度回転型ヒンジを備えたコンバーチブル式2in1。15.6型、13.3型の2つのモデルが用意され、それぞれにUHD(3,840×2,160ドット)、フルHD(1,920×1,080ドット)という2種類の解像度のパネルが用意されている。

 15.6型はGPUとしてGeForce GTX 1050が搭載可能で、13.3型は内蔵GPUのみとなる。

15型のYoga 720
14型のYoga 720

 いずれのモデルも、Thunderbolt 3に対応したUSB TypeーCポートが用意されており、オプションでアクティブペンも用意されている。13.3型のUSB Type-Cは、USB PDに対応したACアダプタでの充電が可能になっている。

 Yoga 720の市場想定価格は15.6型が1099ユーロ(1ユーロ=120円で131、880円)から、13.3型は999ユーロ(同、119,880円)からとなっており、4月から出荷開始される見通しだ。

【表2】Yoga 720のスペック
15型モデル13型モデル
CPU第7世代Core第7世代Core
GPUGeForce GTX 1050選択可Intel HD Graphics 620
メモリ最大16GB(DDR4)
ストレージ最大1TB PCIeSSD
ディスプレイUHK IPS/フルHD IPS
ペンオプション
Wi-FiIEEE 802.11ac(2x2)
Bluetooth4.1
USBUSB 3.0×2USB 3.0
ThunderboltUSB Type-C×1(DP出力対応)USB Type-C×2(DP出力対応/PD対応)
カメラ720p(前面)
指紋認証センサー
キーボードバックライト搭載
ポインティングデバイスタッチパッド
バッテリ駆動時間(公称)9時間(フルHD)/8時間(UHD)/72Wh8時間(フルHD)/7時間(UHD)/48Wh
OSWindows 10
サイズ364×242×19.9mm(同)310×213×14.3mm(同)
重量2kg1.3kg

14型ディスプレイを採用して価格を抑えめにしたYoga 520と北米向けFlex 5

14型ディスプレイを採用したYoga 520

 Yoga 520は第7世代Coreを搭載した360度回転型ヒンジを備えたコンバーチブル式2in1。14型フルHD(1,920×1,080ドット)IPS液晶かHD(1366x768ドット)の液晶を搭載可能で、外付けGPUとしてGeForce 940MXを搭載している。

 メモリは最大で16GB、ストレージは最大で512GBのSSD、最大で1TBのHDD、およびその組み合わせが選択可能。また、Thunderbolt 3には対応していないが、USB Type-C端子を備えている。

 Yoga 520の市場想定価格は599ユーロ(1ユーロ=120円で71,880円)となり、6月から出荷開始される予定とのこと。

【表3】Yoga 520のスペック
Yoga 520
CPU第7世代Core
GPUGeForce 940MX選択可
メモリ最大で16GB(DDR4)
ストレージ最大で512GB PCIe SSD/1TB HDD/512GB PCIe SSD+1TB HDD
ディスプレイフルHD IPS/HD
ペンオプション
Wi-FiIEEE 802.11ac
Bluetooth4.1
USBUSB 3.0(Type-A)×2、USB Type-C
Ethernet
HDMI
外部ストレージSDカード
カメラ720p(前面)
指紋認証センサー
キーボードバックライト
ポインティングデバイスタッチパッド
バッテリ駆動時間(公称)10時間(フルHD)/52.5Wh
OSWindows 10 Home
サイズ330×235×19.9mm(同)
重量1.74kg
LenovoのFlex 5 14型モデル

 Flex 5は北米市場向けのみ投入が予定されている回転型ヒンジを備えたコンバーチブル式2in1。15.6型、14型の2つの製品が用意されており、いずれの製品も第7世代Coreを搭載している。

 15.6型は外付けGPUとしてGeForce 940MXを搭載しており、14型は内蔵GPUのみとなる。市場想定価格や出荷時期などは未定。

 なお、Lenovoの日本法人となるレノボ・ジャパンの広報によれば、いずれの製品も日本での投入や投入時期、価格などは未定とのことだ。

【表4】Flex5のスペック
15.6型14型
CPUCore I7-7500UCore I7-7200U
GPUGeForce 940MXIntel HD Graphics 620
メモリ16GB
ストレージ256GB PCIe SSD+1TB HDD
ディスプレイUHD IPSフルHDIPS
Wi-FiIEEE 802.11ac
Bluetooth4.1
USBUSB 3.0×2、USB TypeーC
Ethernet
HDMI
外部ストレージSDカード
カメラ720p前面
指紋認証センサー対応
キーボードバックライト
ポインティングデバイスタッチパッド
バッテリ駆動時間(公称)非公表(52.5Wh)5時間/35Wh
OSWindows 10
サイズ364×247×19mm(同)328×229×19.9mm(同)
重量2kg1.74kg