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Lenovo/ASUS/Huaweiを抑えAmazonがタブレットシェア3位に躍進
~IDC調査、着脱式タブレットの市場が拡大
(2016/2/2 14:15)
米International Data Corporation(IDC)は2月1日(現地時間)、2015年第4四半期および通期の全世界のタブレット出荷台数の市場調査結果を報告した。
調査結果によれば、2015年第4四半期のタブレット端末出荷台数は6,590万台で、前年同期比で13.7%の減少となった。
同期はAmazon.comの低価格7型タブレット「Fire」がホリデーシーズンに世界的なヒットを記録し、市場シェア7.9%を占め、ランク外から一気に業界第3位となった。シェア上位5社の前年同期比成長率では、Apple、Samsung、Lenovoが13.5~24.8%の減少となっているが、前述の記録的ヒットによりAmazonが175.7%に達しているほか、国際展開とセルラーモデルの投入に注力したHuaweiも124.6%の成長率を記録している。
販売会社 | 2015年第4四半期出荷台数(百万台) | 2015年第4四半期シェア | 2014年第4四半期出荷台数(百万台) | 2014年第4四半期シェア | 前年比成長率 |
---|---|---|---|---|---|
Apple | 16.1 | 24.5% | 21.4 | 28.1% | -24.8% |
Samsung | 9 | 13.7% | 11 | 14.4% | -18.1% |
Amazon.com | 5.2 | 7.9% | 1.9 | 2.5% | 175.7% |
Lenovo | 3.2 | 4.8% | 3.7 | 4.8% | -13.5% |
Huawei | 2.2 | 3.4% | 1 | 1.3% | 124.6% |
その他 | 30.2 | 45.8% | 37.4 | 49.0% | -19.2% |
合計 | 65.9 | 100.0% | 76.4 | 100.0% | -13.7% |
通年の全世界タブレット端末出荷台数は2億680万台で、2014年通期の2億3,010万台から10.1%の減小となった。
販売会社 | 2015年通期出荷台数(百万台) | 2015年通期シェア | 2014年通期出荷台数(百万台) | 2014年通期シェア | 前年比成長率 |
---|---|---|---|---|---|
Apple | 49.6 | 24.0% | 63.4 | 27.6% | -21.8% |
Samsung | 33.4 | 16.2% | 39.8 | 17.3% | -16.1% |
Lenovo | 11.2 | 5.4% | 11.2 | 4.9% | 0.4% |
ASUS | 7.1 | 3.4% | 11.8 | 5.1% | -39.9% |
Huawei | 6.5 | 3.1% | 3 | 1.3% | 116.6% |
その他 | 99.1 | 47.9% | 100.9 | 43.8% | -1.8% |
合計 | 206.8 | 100.0% | 230.1 | 100.0% | -10.1% |
タブレット全体の出荷台数は減少傾向にあるが、第4四半期でピュアタブレットが21%の出荷台数減少となっているのに対し、着脱式タブレットは前年同期比163%増を記録している。これについてIDCでは、着脱式タブレットへの本格的な移行が始まっていると見ており、脱着式タブレットの増加理由については、エンドユーザーがPCの代替として見ているのが大きいとしている。
またAppleの「iPad Pro」が200万台以上の出荷を記録している点や、160万台を出荷したMicrosoftのSurfaceファミリーにおいて、安価な「Surface 3」よりも「Surface Pro」シリーズの方が占める割合が多い点から、エンドユーザーが着脱式タブレット端末の選択で重要視しているのは、価格ではなく性能であるとの見方を示している。