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CRYORIG、Intel純正とほぼ同じ大きさの高性能CPUクーラー

~X79/X99向けの第2世代ハイエンドも。フィンは放射状に

 台湾CRYORIGは27日(現地時間)、COMPUTEX TAIPEI 2015の開催に先駆けて同社の最新CPUラインナップを公開した。

C7

C7

 「C7」は“fit anywhere, cool anything”というコンセプトを元に開発された小型なCPUクーラー。高さを53mmとし、フットプリントもIntel純正のCPUクーラーとほぼ同じ大きさに抑えながら、4本の直径6mmのヒートパイプと92mm角のファンを組み合わせ、高い冷却性能を実現する。

 92mm角ファンは、フレーム部に削り込みを入れ風量を高めた独自の「Quad Air Inlet」技術を採用。回転数は600~2,500rpm。IntelのLGA115xに加え、AMDのソケットをサポートする。

 CRYORIGはこれまで、こうした小型CPUクーラーでは同社の特許を取り入れにくいため開発が難しいとしていたが、C7に関しては「CRYORIGハイエンドクーラーの全てを取り入れた」としている。

Z1 Universal

 「Z1 Universal」はIntel X99/X79シリーズマザーボード向けの製品。メモリスロットをソケット左右に配置するこれらのマザーボードにおいて、63mmの高さまでのメモリを装着できるよう、ファンの薄型化および下部のヒートシンクフィンの省略を行なった。

 CRYORIGのCPUクーラーとして初めて、第2世代と言える放射状フィンによるヒートシンクを採用するのも特徴。これはZalmanのCPUクーラー「CNSPS9500」、「CNPS9700」シリーズなどに似ている。同社はエンジンのタービンを模倣したとしており、「Radial Jet Fin Acceleration」と呼んでいる。

Z1 Universal
放射状にフィンを配置した「Radial Jet Fin Acceleration」

M9i/M9a

M9シリーズ

 「M9」シリーズはエントリー向けのCPUクーラー。3本のニッケルコーティング付き銅製ヒートパイプを採用し、コンパクトなPCにも装着できるという。コストパフォーマンスとサイズのバランスを重視した。

 M9iはLGA115x向け、M9aはAMD向けとされている。それ以外の詳細は明らかにされていないが、92mm角ファンを装着していると見られる。

そのほか

USTOMOD Covers for R1

 「CUSTOMOD Covers for R1」は名前の通り、R1シリーズのファンクリップ留めのカラーバリエーションモデル。写真を見る限りレッド、オレンジ、グリーン、ブルー、ブラック、ホワイトの6色が用意されている。それぞれの色が2ピースセットとなっている。

 「CRYO-Paste」は同社初となるサーマルグリス。「CP5」、「CP7」、「CP15」の3種類が用意され、それぞれ性能、塗布のしやすさ、粒子密度に重視した製品となっている。

 また、同社初となる簡易水冷クーラー「A40」、「A40 Ultimate」、「A80」、および革新的な電源ユニット「Pi」シリーズの開発を表明した。

(劉 尭)