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IDC、向こう4年でWindows Phoneのシェア倍増と予測
(2014/12/2 12:42)
米International Data Corporation(IDC)は1日(現地時間)、2018年までの世界スマートフォン市場出荷予測を発表した。
これによると、2014年のスマートフォン出荷台数は12億8,800万台で、前年比26.3%増の大きな成長となる。しかし同社では今後もこの成長は続くものの、そのカーブは緩やかなものとなり、2018年の出荷台数は18億7,300万台で2014~2018年の年平均成長率は9.8%に落ち着くと見ている。
一方、売上高については、中国メーカーが台頭し、安価ながらも高性能な端末が登場することで価格競争が激化し、2014~2018年の年平均成長率は4.2%に留まると予測している。2014年の平均単価は297ドルだったが、2018年には241ドルに低下。Google自身も新興国向けの「Android One」を投入したこともあり、インドなどでは2014年の135ドルから2018年には102ドルまで値下がりする。
ただし、価格傾向はプラットフォームによって異なり、Android端末は単価を下げながらも、出荷台数を伸ばしていくのに対し、iOS端末は高価格帯を維持することで、売上高を伸ばす。2018年のAndroid端末のシェアは80%で、売上高は全体の61%を占めるが、iOS端末はシェア12.8%ながら、売上高の34%を占める見込みだという。
市場は、AndroidとiOSが寡占しており、TizenやFirefox OSはシェア1%未満という状態で、同社は今後これらが拡大するためには、価格だけではなく、機能面での抜本的な差別化が必要だとしている。
第3位のWindows Phoneについては、リリースの中での言及はないのだが、2014年の出荷台数3,500万台、シェア2.7%から、2018年には1億500万台、シェア5.6%と、年平均31.4%で成長すると見込んでいる。
2014 | 2014シェア | 2018 | 2018市場シェア | 年平均成長率 | |
---|---|---|---|---|---|
出荷台数(単位100万台) | |||||
Android | 1,060 | 82.3% | 1,498 | 80% | 9% |
iOS | 178 | 13.8% | 240 | 12.8% | 7.8% |
Windows Phone | 35 | 2.7% | 105 | 5.6% | 31.4% |
その他のOS | 14 | 1.1% | 30 | 1.6% | 20.4% |
計 | 1,288 | 100% | 1,873 | 100% | 9.8% |
出荷金額(単位100万ドル) | |||||
Android | 255,102 | 66.6% | 275,248 | 60.9% | 1.9% |
iOS | 116,540 | 30.4% | 152,626 | 33.8% | 7% |
Windows Phone | 7,782 | 2% | 19,033 | 4.2% | 25.1% |
その他のOS | 3,480 | 0.9% | 4,862 | 1.1% | 8.7% |
計 | 382,904 | 100% | 451,769 | 100% | 4.2% |
【お詫びと訂正】初出時に表の数値が一部間違っておりました。お詫びして訂正させて頂きます。