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エプソン、トレイの自動開閉機能モデルなどカラリオシリーズ新モデル

 エプソンは2日、家庭用インクジェットプリンタ/複合機「カラリオ」シリーズの新ラインナップを発表。9月18日に発売する。価格はオープンプライス。

 2014年モデルは、上位モデルでデザイン変更や液晶ディスプレイ大型化を実施。さらに、操作パネルの角度を記憶して電源再投入時に元の位置へ復元する機能や、操作パネルおよび用紙トレイの自動開閉機能を搭載。さらに電源をスマートフォンなどから投入できるようにした。これにより、プリンタ本体に触れることなく遠隔操作で印刷の全行程を自動処理できるようになった。

 このほか、セットした用紙の種類や用紙サイズをプリンタ側に登録しておく機能を搭載。プリンタへの指示と本体に登録された用紙設定が異なる場合にエラーを発することで、失敗印刷を防ぐことができる。

 スマートフォン向け機能としては、新アプリの「Epson カメラでコピー」を提供。スマートフォンやタブレット内蔵カメラで撮影した書類を印刷するためのアプリで、4隅を指定しての遠近補正や影の除去を行なえる。また、2013年より提供している3Dフレーム印刷アプリ「3DフレームPrint」もアップデートされ、立体的に見える文字の入力に新たに対応する。

 Wi-Fi Direct対応モデルでは、アクセスポイントへの接続とWi-Fi Directを同時設定しておき、併用することもできる。

A3対応6色染料インクモデル

「EP-977A3」

 「EP-977A3」は、手差しによるA3印刷に対応するフラッグシップ機。店頭予想価格は3万円台中盤の見込み。

 従来モデルからデザインをリニューアルし、液晶ディスプレイもカラータッチ対応4.3型へ大型化。用紙搬送の最適化などにより、A3写真印刷速度は従来機(EP-976A3)の約162秒から約115秒へ高速化された。自動電源オン/オフ、トレイ/パネル自動開閉、パネル位置記憶、用紙登録の各機能を搭載する。

 プリンタ部の主な仕様は、解像度が5,760×1,440dpi、インクが6色染料(独立)、インク滴が1.5pl、対応用紙がA3~A6、L判/2L判、KG、ハイビジョン、四切/六切、はがき、封筒など。トレイは上下2段で、A4最大100枚、はがき最大60枚を給紙できる。自動両面印刷、背面からの手差し印刷(1枚、A3は手差しのみ)に対応。スキャナ解像度は4,800dpi。

 インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Ethernet、赤外線、USB 2.0、USBホスト、カードリーダ。

 本体サイズは479×356×148mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.7kg。

6色染料インクモデル

 6色染料インクモデルは4シリーズ6モデルを発売。

「EP-907F」

 「EP-907F」はADF/FAX機能を搭載するモデル。店頭予想価格は4万円台中盤の見込み。大型化した4.3型カラータッチ液晶、トレイ/パネル自動開閉、パネル位置記憶、用紙登録の各機能を搭載する。

 プリンタ部の主な仕様は、解像度が5,760×1,440dpi、インクが6色染料(独立)、インク滴が1.5pl、対応用紙がA4~A6、L判/2L判、KG、ハイビジョン、六切、はがき、封筒など。トレイは上下2段で、A4最大100枚、はがき最大60枚を給紙できる。自動両面印刷、背面からの手差し印刷(1枚)に対応。スキャナ解像度は4,800dpi。

 インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Ethernet、赤外線、USB 2.0、USBホスト、カードリーダ。本体サイズは390×339×191mm(同)、重量は約8.3kg。

「EP-807AW」
「EP-807AB」
「EP-807AR」

 「EP-807A」シリーズは、A4対応/6色インクの主力機。店頭予想価格は3万円前後の見込み。従来機(EP-806A)同様にホワイト、ブラック、レッドの3色展開で、2014年モデルでは液晶ディスプレイの操作画面もカラーバリエーションを反映。本体デザインもリニューアルした。

 プリンタ部の主な仕様やインターフェイス、各種機能は、ほぼEP-907Fに準じるが、EP-807Aシリーズは自動電源オン/オフ機能も機能も備える。スキャナ解像度は2,400dpi。

 本体サイズは390×341×141mm(同)、重量は約6.9kg。

「EP-777A」

 「EP-777A」は、有線LANや背面給紙機能などを除いたモデルで、店頭予想価格は2万円台中盤の見込み。

 従来、EP-700番台は両面印刷ユニットを搭載しなかったが、本製品は自動両面印刷に対応。液晶ディスプレイも2.5型から2.7型へ大型化した。用紙登録機能も備える。

 主な仕様は、解像度が5,760×1,440dpi、インクが6色染料(独立)、インク滴が1.5pl、対応用紙がA4~A6、L判/2L判、KG、ハイビジョン、六切、はがき、封筒など。給紙はトレイのみで最大100枚。スキャナの解像度は1,200dpi。

 インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n無線LAN、USB 2.0、USBホスト、カードリーダ。本体サイズは390×341×138mm(同)、重量は約6.4kg。

「EP-707A」

 「EP-707A」は、EP-777Aから自動両面印刷機能やUSBホストポートを省略し、液晶ディスプレイを1.44型へ小型化したモデル。店頭予想価格は1万円台後半の見込み。

 そのほかの主な仕様はEP-777Aに準じる。本体サイズは390×338×163mm(同)、重量は約5.9kg。

4色顔料インクモデル

 4色顔料インクモデルは「PX-437A」と「PX-047A」の2機種を発表。価格はそれぞれ1万円台中盤、1万円台前半の見込み。

 プリンタ部の主な仕様は共通で、解像度が5,760×1,440dpi、インクが4色顔料(独立)、インク滴が3pl。ただし、PX-437Aはブラック180ノズル/カラー計177ノズル、PX-047Aはブラック128ノズル/カラー計126ノズルと異なる。

 対応用紙はA4~A6、L版/2L版、KG、ハイビジョン、六切、はがき、封筒など。給紙は背面側のシートフィーダで、PX-437AがA4用紙100枚、PX-047Aが同50枚を給紙可能。

 インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n無線LANおよびUSB 2.0。PX-437AのみWi-Fi Directに対応するほか、用紙登録機能、1.44型の液晶ディスプレイ、カードリーダも備える。

 本体サイズも共通で390×300×145mm(同)、重量はPX-437Aが約4.2kg、PX-047Aが約3.9kg。

「PX-437A」
「PX-047A」

(多和田 新也)