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エプソン、忽那汐里さんがサメやエイと一緒にカラリオ新製品をアピール
~2013年モデル発表会を開催
(2013/9/3 15:46)
エプソンは3日、インクジェットプリンタ「カラリオ」シリーズの新モデルを発表。それに合わせて記者発表会を開催した。
冒頭挨拶に立ったエプソン販売株式会社 代表取締役社長の平野精一氏は、前年比103.6%と微増したインクジェットプリンタ市場の中で、エプソンが46.7%とトップシェアとなったことを紹介。特に小型を訴求したEP-805Aが17.7%という単機種としては高いシェアを獲得した。
また、スマートフォンから印刷を行なうアプリ「Epson iPrint」のダウンロード数も増加。対応機種の販売台数に対するダウンロード率が2011年は20%だったが、直近の2013年第2四半期には40%を超えるレベルになっている。また、スマートフォンから印刷を行なう人が増えているというアンケート結果などを紹介。
これらを踏まえて、2013年モデルは「昨年(2012年)好評いただいたコンパクトなサイズと、スマートフォンとの連携をポイントに置いている」とした。
続いて、セイコーエプソン株式会社 取締役 プリンター事業部長の久保田孝一氏が製品の概要や戦略を、エプソン販売株式会社 取締役 販売推進本部長の中野修義氏が販売やプロモーション戦略を紹介した。
2013年年末商戦の販売目標は、インクジェットプリンタ全体、A3以上の印刷が可能なインクジェットプリンタ市場、カラリオ ミーの市場であるキーボード付きプリンタ市場の全てでシェア50%を狙うとしている。
各製品の特徴などについては別記事で紹介しているので参照されたい。
久保田氏は2013年のカラリオ新製品の戦略として3つのポイントを提示。
1つ目はA3インクジェット機「EP-967A3」の投入で、A3を印刷したいというニーズはある一方で、大きくて置けない、2台も3台もプリンタを置けない、といった声があったことから、2011年の2011年モデルのA4対応機「EP-804A」と比較して設置面積を83.7%、体積を82.6%に抑えた小型のA3対応機を投入した。
小型化という課題に対しては、EP-805Aでの小型化技術を応用。また、フレームの精度や完成品としての強度に対しても、A4機では組み立てやすさを重視して1つのフレーム部品で構成するのに対し、EP-967A3では3つの部品に分割して1部品ごとの精度を高め、さらに板金構造を追加することで精度と強度を両立したとした。
また、ソフトウェア合成処理によるものではあるがA3のスキャンにも対応するほか、スキャナ部のカバーに“二つ折れドキュメントカバー”を採用。まずは半分を閉じて正しく設置されているか確認してから残りのカバーを閉じる仕組みで、カールした紙や本なども狙い通りにスキャン/コピーできると紹介した。
製品のターゲットは、これまで「ときどきA3を印刷」している人。同社によるA3印刷頻度の調査で、月1回と答えた人が34.6%、半年に1回と答えた人が17.5%に達しており、これに対する提案として幅広いユーザー層に訴求していく。
戦略の2つ目は「どこにでもおける」という点。2012年に小型モデルとして発売したEP-805Aが好評だったほか、購入者の95.5%がサイズに対して満足と答えたという。その結果を踏まえて小型エンジンを全モデルへ展開。エントリー機はもちろん、スキャナ機能を持たないシングル機にも小型エンジンを採用して、小型/スタイリッシュを訴求していく。
また、2012年に3色のカラーバリエーションを展開したEP-805Aの販売実績で、50%以上がホワイトモデルを購入し、黒の比率が減少傾向にあったことから、2013年モデルはセラミックホワイトを全モデルに採用した。
3つ目のポイントは「どこからでも印刷できる」というもの。印刷アプリの「Epson iPrint」がポータルとしても機能し、各アプリへのランチャーなどに利用するほか、新アプリや既存アプリの強化を行なった。詳しくは下記の写真を参照されたい。
スマートフォン連携については、印刷したことがある人が15%、印刷できることを知らなかったという人が38%と、認知不足を感じられるアンケート結果を考慮したプロモーションを展開。特にSNSとの連携を中心とした訴求を行なう。
1つはLINEからの印刷で、メッセージと一緒に送られた写真を簡単に印刷できることや、LINE cameraを使って自分で選んだフレームにはめ込んだ写真の印刷、そのデザインを友達に送る、といったことを訴求する。もう1つはFacebookの写真で、写真単体はもちろん、写真に付けたコメントやURLのQRコードを1枚の用紙に印刷できる。
このほか、年賀状作成に関してもスマートフォンとの親和性を訴える。11月1日に提供開始を予定しているスマートフォンアプリ「スマホでカラリオ年賀2014」では、年賀状テンプレート49種類、素材スタンプ142種類を用意し、レイアウトから印刷までをスマートフォン上で作業できる。
このほか、使いやすさを高める改善として、製品開梱から利用可能になるまでの時間を短縮するための工夫や、Wi-Fi Directの接続設定を簡便化。
特にWi-Fi Directは、社内調査でも接続できる人が半分以下だったとのことで、プロセスを大幅に簡略化。iPrintのガイドに沿って操作できるようにし、プリンタ側のメニューにもWi-Fi Direct専用の設定ボタンを設け、セキュリティキーの入力を不要にするなどした。
カラリオ ミーについては、年賀状作成やスマートフォンとの連携を中心とした機能強化を実施。PCを使わずにスマートフォンでいろいろなことをやってしまう人や、PCの起動が面倒といった人に訴求する。
USBケーブルによってスマートフォンを接続すると自動的に専用アプリが起動するほか、スマートフォン内の住所録を年賀状の宛名印刷に利用したり、写真を年賀状としてレイアウトしたりできる。2013年モデルではディズニーデザインのテンプレートを20種類追加した計40種類とし、全コンテンツ数を1,346種類へ増加させている。
「エイさん」と「ちいサメ」が忽那汐里さんと共演
プロモーション関連では、2012年に引き続き女優の忽那汐里さんをイメージキャラクターとして採用。
忽那さんは製品のコンパクトさについて「普段も写真を印刷したいので、部屋に一番便利で、使いそうな場所に置きたい」とコメント。またA3プリント対応となったことから風景などを印刷したいと言い、「写真を撮りにいくのは1人が多いので、開けたところで引きな感じで撮りますね」と明かした。
TV CMはA3プリントを訴求するものと、コンパクトサイズを訴求するものの2種類を用意。前者は「エイさん」(A3)、後者は「ちいサメ」(小さめ)というキャラクターが共演。忽那さんは「動きも愛らしくてかわいい、癒やされます」と共演者を気に入っている様子だった。