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AMD、RadeonブランドでSSD事業に参入
(2014/8/19 21:00)
米AMDは19日(現地時間)、「Radeon」ブランドで新たにSSD事業に参入することを発表した。日本でも発売される。
同社は、自社開発のAPUとGPUのほか、OEMによるRadeonブランドのDRAM事業を展開しているが、これにSSDが加わることになった。製品名は「Radeon R7 Series SSD」。
SSDも自社開発ではなく、OCZのOEM品となる。ただし、ファームウェアはカスタマイズしており、性能および信頼性は、OCZのメインストリーム向け「Vertex 460」シリーズとワークステーション向け「Vector 150」のちょうど中間的な位置付けとなる。
ラインナップは120/240/480GBで、米国での実売価格は順に99.99ドル、163.99ドル、298.99ドル。連続読み込み速度はいずれも550MB/sec、連続書き込み速度は120GBが470MB/sec、240/480GBが530MB/sec、4KBランダム読み込み速度は120GBが85,000IOPS、240GBが95,000IOPS、480GBが100,000IOPS、4KBランダム書き込み速度はいずれも90,000IOPS。
NANDフラッシュメモリは東芝の第2世代19nm MLCを、コントローラにはBarefoot 3を採用。平均故障間隔は230万時間で、保証期間は4年。
インターフェイスはSATA 6Gbps。厚みは7mm。消費電力はアクティブ時2.7W/アイドル時0.6W。Acronisのバックアップソフト「True Image HD」と、3.5インチマウンタが付属する。
今回、発表前に実機を試す機会を得たので、簡単ながらベンチマークの結果を記す。
製品の外観には特に変わった点はなく、一般的な7mmの2.5インチSSDだ。裏面が金属の蓋で覆われているので、持った時は重量感がある。表面には「Radeon SSD」のロゴが印刷されているが、裏返すとOCZのロゴも記載されている。同梱のマニュアル類にもOCZの表記が散見され、特にOEM元を隠す意図はないようだ。
製品の扱いも、他のSSDと変わらないが、未フォーマットなので最初にボリュームの作成やフォーマットを行なう。
ベンチマークはCrystalDiskMark 3.0.3 x64と、ATTO Disk Benchmarkを実行。検証には240GBモデルを用意。ベンチマーク環境は、Core i5-4670K、メモリ8GB、ブート用SSD 20GB、Intel Z97 Expressチップセット、Windows 8 64bit。
結果を見ると、CrystalDiskMarkは若干低めのスコアだが、ATTO Disk Benchmarkについては公称通りの性能が確認できた。CrystalDiskMarkは、ランダムでも0fillでも同じ結果で、データの種類によらず安定した性能が得られるだろう。