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CRYORIG、ハニカム構造フィンのシングルタワーCPUクーラー
(2014/6/3 12:45)
台湾CRYORIGは5月28日(現地時間)、同社初となるシングルタワーCPUクーラー「H5」、「H7」を発表した。両製品ともにCOMPUTEX TAIPEI 2014で展示されている。
CRYORIGはこれまでツインタワーの「R1」と、ローハイトの「C1」をラインナップしてきたが、H5とH7は同社初となるシングルタワーサイドフローCPUクーラーとなる。
R1とC1では、広いフィンと狭いフィンでヒートパイプを挟むことで、エアフローの大風量と風速を両立させる「Jet Fin Acceleration System」構造を採用していたが、シングルタワー構造だと挟むパイプが2列になってしまうため、同社のこの特許を活かせないという問題があった(ただ、Prolimatechの「Armageddon」のように無理やりヒートパイプを湾曲加工させて一列に並ばせた製品もある)。
そこでH5とH7では、ファンに密接する部分のフィンを、蜂の巣のようなハニカム構造に折り曲げる加工を行なった。これにより、開口部を広くして空気取り入れ部分の抵抗を減らした。また、フィンは後部にかけて徐々に平行となり、間隔が一定となるため、ハニカム部から取り入れた空気が加速される。これによりJet Fin Acceleration Systemと同等の効果が得られるとしている。
このほか、ベース部のヒートパイプを曲線上に並べた「Convex-Align System」や、特許申請中で着脱を容易にするバックプレート「MultiSeg」はR1/C1から継承する。
H5の放熱部は中心よりやや後側にオフセットされており、薄型140mmファン「XT140」の採用により、LGA2011ソケット使用時における前後のメモリの高さ制限を排除。ヒートパイプは4本。本体サイズは143×98×160mm(幅×奥行き×高さ)、重量は628g。
H7は、同社で初めて120mm角ファン「SF120」を採用し、本体サイズは140×96×145mm(同)とコンパクトなサイズとなっている。ヒートパイプは3本で、H5から放熱部をさらに後ろにオフセットさせることで、厚み25mmのファンを採用しながら、LGA115x環境におけるメモリの高さの制限を回避できる。重量は640g。
ヒートパイプの配置も異なり、H5は前後、H7は左右となっている。