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Windows 8.1でマウスの挙動がおかしくなる問題

~ゲームプレイ時に発生

10月31日(現地時間)公開

 米Microsoftは10月31日(現地時間)、Windows 8.1でマウスの挙動がおかしくなる問題があることを認めた。まだ具体的な日程は未定だが、同社ではこの問題を改善すべく、可能な限り早く修正パッチを公開するとしている。

 「マウスラグ」と呼ばれる一連の問題には、いくつかの症状があり、特にゲームプレイ時に顕著に起こるが、プレイするゲームや、利用するマウスによって発生したり、しなかったりする。

 症状の1つはジッター問題で、ゲーム内でマウスを動かすとカーソルが飛び飛びに動く。これは、Windows 8.1がゲームでのマウスステータスのチェックを異なる形で処理するために発生する。

 2つ目はスケーリング問題で、マウスカーソルの加速を利用しないモードにしていても、マウスの移動距離とカーソルの移動距離が一致しない。

 3つ目はポーリングレートの問題で、高ポーリングレートのマウスを使っても、ソフトウェアなどでレートを測ると、実際より低い数値が認識されるというもの。

 これらの問題が発生した場合、ゲームに「ロー入力」モードがあれば、それを使うと解消されることがある。

 DirectX非対応のゲームをウインドウモードでプレイすると、マウスがゲームウインドウの一部領域でしか使えないことがあり、この場合は、ゲームアイコンを右クリック→プロパティ→互換性タブを開き、高DPI設定では画面のスケーリングを無効にするにチェックを入れる。

 ノートPC内蔵タッチパッドで、キー入力直後にタッチパッドの左クリックが使えない場合は、チャームの設定からPC設定の変更→PCとデバイス→マウスとタッチパッドを開き、タッチパッドの待ち時間を「なし」にする。ただし、この場合、タイプ時に手のひらがタッチパッドに当たって誤操作を引き起こす可能性が高まる。

 このほか、各ゲームアイコンのプロパティから互換性タブを開き、以前のバージョンのOSの互換モードにすると解消される場合があるとしている。

 現時点でWindows 8でゲームを多くプレイしているユーザーは、もう少しWindows 8.1へのアップデートを待った方が良いかもしれない。

【11月11日追記】関連記事にある通り、11月7日付けでこの問題を解消する更新プログラムが公開された。

(若杉 紀彦)