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NEC/レノボ、グループ持ち株会社会長のラピン氏が両社の社長を兼任へ

~「迅速な意思決定と効率的なマネジメントのため」

ロードリック・ラピン氏
6月18日 発表

 NECパーソナルコンピュータ株式会社(NEC PC)およびレノボ・ジャパン株式会社は18日、両社の社長交代を発表。6月28日付けで、合弁の持ち株会社であるLenovo NEC Holdings B.V.会長のロードリック・ラピン氏が両社の社長を兼任する。

 2011年7月に発足したNECレノボ・ジャパングループ両社だが、これまでNEC PCは高塚栄氏、レノボ・ジャパンは渡辺朱美氏が代表取締役社長を務めてきた。今回の人事により両名は退任。高塚氏は今後、NEC PC相談役に着任する。

 新社長は持ち株会社会長のロードリック・ラピン氏で、NEC PC代表取締役執行役員社長と、レノボ・ジャパン代表取締役社長を兼任する。ラピン氏は2011年7月のグループ発足時にレノボ・ジャパンの代表取締役社長に就任。2012年4月に渡辺氏が社長に就任した際に、レノボ・ジャパンとLenovo NEC Holdings B.V.の会長職を兼任する格好となっていた。

 ラピン氏は「日本市場における戦略をグループ全体で包括的に立案し、迅速な意思決定と効率的なマネジメントが可能となります」とニュースリリース内でコメントしている。

 また、レノボ・ジャパンでは、今回の社長人事は「攻めの経営のための判断」とし、「統合の成果をより加速するために3人が出した結論」とコメント。

 一方のNEC PCも、「タブレットやスマートフォンの時代に突入し、よりスピードが求められている。その中で、両社が議論を行ない、それを持ち帰り、また議論するというような形ではスピード感に課題がある。それを解決するための意思決定を一本化し、よりスピード感を持った形でビジネスを行なう体制を整えた」とコメントした。

 なお、「NECブランドはそのまま維持し、サポート体制についても変わらない。資本関係についても維持していくことになる」としている。

(多和田 新也)