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Intel、タブレット/スマートフォン向けの「Atom Z2500」シリーズを発表

~「Clover Trail+」の開発コード名で予告

Atom Z2580
2月24日(現地時間) 発表

 米Intelは24日(現地時間)、タブレット/スマートフォン向けプロセッサ「Atom Z2500」シリーズを正式に発表した。「Clover Trail+」の開発コード名で知られたプラットフォームとなる。

 Atom Z2500シリーズは、32nm High-Kメタルゲート(HKMG)プロセスで製造されるSoCで、Hyper-Threading対応のデュアルCPUコア、最高533MHz動作のGPU、1080p(1,920×1,080ドット)対応のビデオデコーダ/エンコーダ、LP-DDR2対応デュアルチャネルメモリコントローラなどを統合する。パッケージサイズは14×14mm。

 キャッシュは1コアあたり512KB搭載。GPUはPowerVR SGX 544MP2ベースで、Atom Z2460に対して3倍の性能を持つほか、WUXGA(1,920×1,200ドット)出力に対応。イメージシグナルプロセッサも強化され、2個のカメラ用インターフェイスを搭載し、最大1,600万画素の静止画イメージの撮影に対応。

 発表されたのはCPUクロック/GPUクロックの違いで3モデル。2.0GHz/533MHzのAtom Z2580、1.6GHz/400MHzのAtom Z2560、1.2GHz/300MHzのAtom Z2520がラインナップされる。

 本プロセッサを搭載した製品は、LenovoがCESで披露した「IdeaPhone K900」のほか、ASUSやZTEから登場する予定。

 また、32nmプロセスの本プロセッサに続き、22nmプロセスのスマートフォン向けプロセッサ「Merrifield」(開発コード名)を2013年終盤にリリース予定としている。

Atom Z2500シリーズのブロックダイヤグラム

 なお、スペイン・バルセロナで開催中のMobile World Congress 2013においてIntelのプレスカンファレンスが予定されており、本製品の詳細についても説明されると見られる。

(多和田 新也)