吉田和正氏 |
インテル株式会社は20日、定例のIAプレス・ミーティングを開催し、同社代表取締役社長の吉田和正氏、およびマーケティング本部長の山本専氏が、同社が推進しているUltrabookの特徴および戦略などについて説明した。
冒頭で吉田和正氏は「Ultrabookは2011年秋に日本で初めて投入され、それからちょうど1年が経過した。1日持ち運んで使えるUltrabookの登場により、ユーザーは仕事でもプライベートでも1台のPCで使うという、新しい使い方が生まれた。そして今年(2012年)の秋にはWindows 8の登場により、コンバーチブルでタッチ対応のモデルも登場し、合計140機種以上のラインナップを揃え、さらに新しい使い方が生まれようとしている」と語った。
そういったUltrabookの特徴を活かすのは、ソフトウェアおよびサービスなども必要であると指摘し、「バンダイナムコゲームスやデジオン、KDDI、ロイロスコープ、ゼンリン、凸版印刷といった日本発のアプリ/サービスも登場している」と紹介し、Ultrabookのハードウェアを中心としたエコシステムも構築できつつあるとした。
また、Ultrabookは薄型、長時間駆動、素早い応答性などを特徴としているが、タッチ対応のコンバーチブル型の登場により直感的な操作という新たな要素が加わった。「これまでのPCは、主に言語や理論を司る左脳を使って操作していた。一方タッチ対応のタブレット端末はイメージや感性を司る右脳で操作できる。コンバーチブル型はその両方の特徴を兼ね備えており、新しい使い方の提案ができるだろう」とアピールした。
この1年間のUltrabookの進化 | 140機種を超えるUltrabookの登場 | ソフトウェアやサービスベンダーとの協業 |
コンバーチブル型の登場によるUltrabookに新たに加わった特徴 | コンバーチブル型Ultrabookの特徴 | コンバーチブル型Ultrabookの利用シーン |
続いて山本専氏が、コンバーチブル型Ultrabookの利用シーンをデモで紹介しながら、特徴をアピール。一人暮らしでは仕事や娯楽の兼用のマシンとして使えることや、友達と外出先で写真をすぐにSNSでシェアしたり、GPSから取得した位置情報を元に電子チラシを閲覧できる機能、大家族内において、大画面のタッチ操作による年配者へ配慮した操作性や優れた情報閲覧性などがアピールされた。
インテルとして行なうマーケティングやキャンペーンについても、この1年間でUltrabookに注力してきたが、今後についても継続すると強調した。テレビCMについてはこれまで通り「虎」を起用しつつも、スマートフォン対応のゲームアプリを用意し、テレビCMと連動するコンテンツとした。
Facebookを使った訴求や、各種アーティスト、デザイナーとUltrabookを利用したコラボレーションも継続。日本では、リーバイス(Levi's)とコラボレーションした、Ultrabookを使ってデザインしたというTシャツを23日より限定販売する。また、キッザニア東京の公式スポンサーとして、テクノロジーを使ったサッカートレーニングなども展開してきたと紹介した。
ユーザーと直接触れ合うことにも注力し、BRUTUSと協働によるT-siteギャラリーでのUltrabookショーケースや、これまで博多駅/札幌駅/名古屋駅構内で行なわれたような街頭イベントも今後積極的に展開していく。11月24日~25日には東京タワーでUltrabookを使った宝探しゲームイベントを開催。また、12月10日~14日は渋谷パルコパート1(6階)でUltrabookワークショップやライブを開催し、若年層向けへの訴求も行ない、新たなユーザー層の獲得に向けた取り組みを強化するとした。
引き続きUltrabookのプロモーション活動を展開 | 新CMでは引き続き“虎”を起用 | |
スマートフォン対応ゲームアプリとの連携も展開 | FacebookにおけるUltrabookの訴求 | アーティストやデザイナーとの協業 |
BRUTUSとの協働によるショーケース | キッザニア東京への公式スポンサー活動 | 街頭イベントの展開 |
今後のイベントの予定 | 発表会場に訪れた“虎” |
(2012年 11月 20日)
[Reported by 劉 尭]