パナソニック、堅牢設計のAndroidタブレット「TOUGHPAD」

TOUGHPAD

11月15日 発表

価格:オープンプライス



 パナソニックは15日、堅牢設計のAndroid 3.2搭載10.1型タブレット「TOUGHPAD FZ-A1」シリーズを発表した。企業向けに11月16日より受注を開始し、出荷は2012年5月予定。標準モデルの「FZ-A1BDAAZAJ」と、3Gモジュール内蔵の「FZ-A1BDAAEAJ」の2モデルが用意される。価格はオープンプライス。

 堅牢ノートPCの「TOUGHBOOK」は、直販の「マイレッツ倶楽部」で個人でも購入できるが、TOUGHPADについては現状、個人向けの販売は予定されていない。

 TOUGHBOOKの堅牢性のノウハウを継承したAndroidタブレット。タブレット市場は法人向けが少なくコンシューマ製品が大半であるため、業務で使用するための頑丈さやセキュリティ、業務用ソフトの操作性などの面で要求に応えるというコンセプトで開発された。10月に発表された「BizPad」シリーズと重なる部分もあるが、BizPadの10.1型モデルは店舗やオフィスなど屋内運用に合わせて設計されているのに対して、TOUGHPADは屋外業務も視野に入れている。

デジタイザーのペン操作にも対応

 現行のTOUGHBOOKと同等の機能を備え、120cm落下試験や、IP65準拠の耐水/防塵性能、ハードウェアレベルのセキュリティ機能、屋外での視認性を高めた液晶などを搭載。特にセキュリティ機能は、デュアルコアのARMコアのほかに、暗号化/復号化専用のプロセッサを内蔵したMarvell製SoCを採用した。操作性については、静電容量式のマルチタッチ操作に加えて、デジタイザーのペン操作に対応。デジタイザーペンは本体裏側に収納できる。

 筐体内側のケースはマグネシウム合金、コーナーガードとしてエラストマー樹脂を一体成型し、落としてもガラス面が直撃しない構造とした。液晶ディスプレイとタッチフィルム/カバーガラスの間に空気層があると、強化ガラスは割れなくても液晶部分だけが割れる場合があるが、本製品ではダイレクトボンディングを用いて空気層を無くし、ディスプレイ全体の強度を高めつつ、光の反射を少なくした。ディスプレイ輝度は約500cd/平方m。

 主な仕様は、Marvell製CPU 1.20GHz、メモリ1GB、フラッシュメモリ16GB、1,024×768ドット表示対応10.1型液晶、Android 3.2を搭載。インターフェイスはIEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、MicroUSB、Micro HDMI、microSDHCスロット、前面200万画素カメラ、背面500万画素カメラ(オートフォーカス)、音声入出力などを装備。GPS、デジタルコンパス、加速度センサー、環境光センサー、スピーカー、マイクなどを内蔵する。

 Android用のメニュー、ホーム、戻るボタンに加え、独自の「USER」ボタンを装備し、ユーザーが設定した動作が行なえる。

 バッテリ駆動時間は約10時間。本体サイズは266.3×212×17mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約970g。

TOUGHPAD紹介ビデオ(パナソニック提供)

(2011年 11月 15日)

[Reported by 山田 幸治]