ルネサス、米国の半導体前工程工場を独TELEFUNKENに譲渡

Renesas ローズビル工場

3月31日 発表



 ルネサス エレクトロニクス株式会社は3月31日、米国の半導体前工程工場を独TELEFUNKEN Semiconductorsに譲渡する契約を締結したと発表した。譲渡金額は約5,300万ドル(現金)で、5月2日に譲渡を完了する計画。

 譲渡の対象は、ルネサスの100%出資子会社、Renesas Electronics Americaの半導体前工程工場と、人員約590名。所在地は米国カリフォルニア州ローズビル市。譲渡先はTELEFUNKENのグループ企業のTELEFUNKEN Semiconductors International。

 この契約とともに、ローズビル工場で生産中のルネサス製品をTELEFUNKENに生産委託する契約を締結。また、ローズビル工場内の品質保証センターを今後もルネサスの運営として継続し、欧米市場の顧客に対応する。

 今回の譲渡により特別損失として約14億円を計上する予定で、1月28日時点の業績見通しに織り込み済み。

(2011年 3月 31日)

[Reported by 山田 幸治]