PFUは、USBバスパワーで動作する軽量のスキャナ「ScanSnap S1100」を11月20日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は17,800円。データ管理ソフト「楽2ライブラリ パーソナル」とのセットモデルの直販価格22,800円。
対応OSはWindows XP/Vista/7と、Mac OS v10.4以降。電源はUSBバスパワーで、ACアダプタを必要としない。
S1100は、A4サイズの原稿に対応しながら、本体サイズが273×47.5×34mm(幅×奥行き×高さ)、重量が350gと小型軽量なスキャナ。複数原稿をセットできるオートシートフィーダーを備えておらず、両面同時スキャンにも対応しないため、伝票やレシートなどの単票類のスキャンに向いた製品となっている。原稿の経路が直線のため、一般的な用紙以外にも、クレジットカードなどのプラスチックカードもスキャンできる。
読み取り時の状態 | A4用紙の読み取り | 厚みのあるプラスチックカードも読み取れる |
読み取り速度は7.5秒/面で、上位機種のS1300とほぼ同じ程度。スキャナソフト類は、従来のScanSnapと同等で、白紙ページの自動削除や傾き補正などの機能を持つ。なお、両面原稿についても、片面ずつスキャンすることで両面スキャンができる。
【お詫びと訂正】初出時にA3キャリアシートが付属すると記載しておりましたが、本製品には付属いたしません。お詫びして訂正させていただきます。
従来からのアプリケーションに加え、「やさしく家計簿エントリー for ScanSnap」が、新たに付属する。これは、スーパーなどのレシートをOCR認識して自動入力する家計簿ソフトで、家庭でのスキャナの用途を広げることを目的とする。従来通り「楽2ライブラリパーソナル」「名刺ファイリングOCR」(Windows用)、「CardMinder」(Mac用)などが付属する。
なお、同じ仕様で、本体色のみ白になった特別モデルが、Apple StoreとPFUの直販サイトで限定販売される。
今回のS1100の登場により、ScanSnapシリーズは3機種となった。片面/単票/プラスチックカードに向いたS1100、10枚までのオートシートフィーダーと両面同時スキャン機能を備えたS1300、超音波センサーによる原稿重複検知機能を備えAdobe Acrobatが付属する大量スキャン向けのS1500と、特徴を生かして住み分けることになる。
「やさしく家計簿エントリー for ScanSnap」画面例 | ホワイトボディの特別モデル | 大きさの対比。上からS1500、S1300、S1100 |
(2010年 11月 15日)
[Reported by 伊達 浩二]