執行役員常務 大谷信雄氏 |
富士通は29日、冬モデルPCの発表会を本社で開催した。
同社執行役員常務の大谷信雄氏が登壇し、「上半期のPC出荷は順調で、店頭での売上げは2桁増となった。これも、PCが家庭に1台から、個人に1台の製品に移ってきたことが背景にあると考えている。冬モデルでは、来年の地上波アナログ停波を前に、TV機能を強化した。リビングでは大きなTVが中心になるが、個室ではPCが中心になると考えている」と述べた。
パーソナルビジネス本部長 齋藤邦彰氏 |
続いて、同社執行役員兼パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰氏が、各製品の特徴を解説した。
デスクトップPCのFHシリーズを中心に、TV機能ではデジタル3波、ダブル録画機能搭載機種が増加した。また、地デジPCはTV+αであり、単に視聴するだけではなく、会話する/調べる・探す/(録画を)持ち出すなどの楽しみ方ができることを強調した。
また、3D機能搭載機種が増加し、ノートPCにもラインナップされたことが紹介された。なお、パナソニックの3Dムービーへの対応意向と富士フイルム製3Dカメラの静止画への対応確認も発表された。
さらに「ともすれば、PCはどこ製でも同じと言われるが、富士通のPCはMade in Japanであり、ハイクオリティなデザイン、人感センサーやナノイー搭載などの新技術導入など、オリジナリティの高い製品となっている」と語った。
また、会場では新しいCMと、CMに登場する唐沢寿明さん、柴咲コウさんのビデオメッセージが上映された。
デスクトップPC編 | ダブル録画を訴求 | 人感センサーを訴求 |
ノートPC編 | 「メイドインジャパンの機能美」 |
会場には、新製品が多数展示され、ナノイー搭載PCが人を集めていた。
ナノイーユニットは思ったよりも小さく、5cm程の幅しかない。手をかざすと、かすかに風が出ていることが感じられる。また、専用のユーティリティソフトも用意されており、タイマーによる動作時間の設定ができるようになっていた。広い会場のため、ナノイーの効果を実感することはできなかったが、パナソニック製のナノイー放出ユニットはナノイー発生器で実績のあるものだ。健康に配慮したPCというコンセプトを市場がどう受け止めるか注目される。
●ナノイーユニット搭載PC3D搭載機が増えた | ノートPCでも3D | パナソニックと富士通の3Dムービー/カメラとも連動 |
日本生まれを強調 | ずらり並べられたLIFEBOOK | 目玉は「LIFEBOOK AH」 |
直販専用モデルに追加された「MAZIORA」モデル | 光が当たると青が強く見える | 角度を変えると黒っぽくなっていく |
左上の部分だけ、濃いワインレッドに見える | LIFEBOOK NHにはレッドが追加された |
(2010年 9月 29日)
[Reported by 伊達 浩二]