日本HP、単体でアプリケーションが動作するインクジェット複合機2機種
~メールdeプリントもJPG画像に対応

アプリdeプリント操作画面

9月30日から順次発売



 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、「アプリdeプリント」機能に対応した、インクジェット複合機2機種を9月30日から順次発売する。

 アプリdeプリントは、プリンタの液晶画面で動作する専用アプリケーションを使用して、天気予報や塗り絵などをプリントアウトする機能で、8月に発売された「HP Photosmart Wireless B110a」で初めて搭載された。

 B110aでは、あらかじめプリンタにインストールされたアプリのみ実行できたが、今回の2機種では、Webからダウンロードしたアプリケーションがインストールできる。

 アプリdeプリントには、比較的小型のライトアプリと、機能が豊富なプレミアアプリの2種類が用意される。上位機種の「HP Photosmart Premium C310c」では両方が、下位機種の「HP Photosmart Plus B210a」ではライトアプリのみが使用できる。

 また、プリンタのメールアドレスにデータを送るだけでプリントできる「メールdeプリント」は、機能が強化され、JPG/BMP/GIF/PNGなどの画像データにも対応した。メールの添付データとして送ることで、画像が印刷できる。メールの添付データ数は最大10個、データ容量は合計で5MBまでとなっている。

●Photosmart Premium C310c
Photosmart Premium C310c4.3型の大きなタッチスクリーンで操作できる

 4.3型の大型タッチスクリーン液晶を搭載した上位機種。10月下旬の発売予定で、HP Directplusの価格は27,930円。

 プリンタ部は、5色独立インクで、ブラックは顔料系インクを使用する。印刷解像度は最高9,600×2,400dpi。印刷速度は、モノクロ33ppm、カラー32ppm。スキャナ部は、センサーがCIS、解像度が1,200×2,400dpi。

 A4と写真用紙やハガキを同時にセットできる2段給紙トレイや、自動両面印刷機能、SD/MMC/メモリースティックDuo対応のメモリーカードスロットを備える。

 インターフェイスはUSB 2.0とIEEE 802.11b/g/n無線LAN。無線LANはWPSに対応する。

 対応OSは、Windows XP/Vista/7、Mac OS X 10.5以降。

 本体サイズは、455×473×199mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.7kg。

●Photosmart Plus B210a
Photosmart Plus B210a

 3.45型のタッチスクリーン液晶を搭載した下位機種。C310cとB110aの中間にあたる。9月30日の発売で、直販価格は19,950円。

 プリンタ部は4色独立インク、ブラックは顔料系インク。印刷解像度は最高4,800×1,200dpi。印刷速度はモノクロ32ppm、カラー30ppm。スキャナ部は、センサーがCISで、解像度が1,200×1,200dpi。

 C310cに比べ、インク数が少なくなり、自動両面印刷機能が省略される。無線LAN機能やメモリーカードスロット、対応OSなどの仕様は共通。

 本体サイズは452×401×199mmと両面印刷ユニットの分だけC310cよりも奥行きが浅い。重量は7.45kg。

(2010年 9月 27日)

[Reported by 伊達 浩二]