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ユーザーがバグ潰しクエストに参加できるWindows 10 Build 14332

 米Microsoftは26日(現地時間)、Windows 10 Insider Preview Build 14332を公開した。

 22日にInsider Previewの大型アップデート、Build 14328を投入したばかりだが、14332で22日に予告した、「Bug Bash」と呼ばれる“ユーザーがバグ潰しに参加できるプログラム”を実装した。

 この機能はユーザーがフィードバックを行なう「Feedback Hub」に集約されており、日ごとに「クエスト」と呼ばれるユーザー参加型の“イベント”を開催する。クエストでは手順に沿って操作することでバグが発生するかどうかを検証するだけでなく、ユーザーが自分のやり方で検証し、自由に回答できるようになっており、それをフィードバックする仕組みとなっている。

 クエストにはいくつか種類があり、例えば「LIMITED TIME Quest」は、1つのバグに対して24時間限定で公開され、それ以降は新しいバグについて検証する。一方「ADVANCED Quest」は上級者向けで、システムに大きな変更を加えるため、以前の環境に復元できるユーザー向けとしている。

 このほか14332では、先日実装されたUbuntuのBashと、コマンドプロンプト機能を改善/強化。先日公開されたビルドでは、Bashの幾つかのツールでネットワークにアクセスできないといった問題を抱えていたが、これらが修正された。一方コマンドプロンプトでは高解像度ディスプレイを使用するユーザー向けに、フォントおよびレンダリングを改善した。

 Cortanaは新たにOffice 365にアクセスできるようになり、メール、連絡先、カレンダーなどを、OneDrive for BusinessやSharePointと同様に検索/利用できるようになった。日本時間の27日12時時点では、サーバー側の問題で利用できないが、程なく修正される見込みだという。

 さらに、Connected Standby対応PCでの待機時のバッテリ駆動時間を改善するために、一部情報価値の低いアプリに関しては、Connected Standby時の稼働時間を減らした。なお、Connected Standbyのバックグラウンドで常時動作させるアプリについては、ユーザー自身でカスタマイズできるとしている。

 バグの修正としては、一部のデバイスでConnected Standbyに入る時にブルー・スクリーンになる問題や、Microsoft Edgeで大容量ファイルのダウンロードを行なった時に99%のまま止まってしまう問題、Groove Musicが軌道できない問題などを修正。

 Windows 10 Mobileについても同じビルドが提供され、いくつかのバグが修正されている。

(劉 尭)