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AMD、ベースで4GHz超えの最速デスクトップAPU「A10-7890K」
~静音/イルミネーション搭載のWraith Coolerが付属。GPUなしのAthlon X4 880Kも
(2016/3/1 23:00)
AMDは1日(米国時間)、ベース4.1GHz/TurboCORE時4.3GHzのデスクトップ最速APU「A10-7890K」を正式発表した。日本国内でも3月末に発売を予定している。価格は未定だが、AMDではA88Xマザーボードを含めたオンライン販売価格で215ドル程度になるとしている。
Kaveri/Godavariとしては初めてベースクロックも4GHzを超える。最高クロックに関しては2世代前となるA10-6800Kの4.4GHzには及ばないが、合計の演算性能は1.02TFLOPSとなり、AMDは同社史上最速のAPUとなる。そのほかの仕様は既存のA10-7870Kと同じで、CPUコアは4、L2キャッシュは4MB。GPUコアは8、GPUクロックは866MHz。TDPは95Wとなる。
APUとして初めて新開発のCPUクーラー「Wraith Cooler」が付属。ヒートパイプと大型ファンを組み合わせたトップフロータイプで、静音性と冷却性を両立。LEDイルミネーションも特徴となっている。CPUクロックは倍率アンロックで、オーバークロックも可能。パッケージは新デザインのものが採用される。
本製品は、小型フォームファクタのPCでポピュラーなオンラインゲームを、フルHD(1,920×1,080ドット)および高画質で楽しみたいユーザー向けとなっており、「League of Legends」、「Counter Strike:GO」、「DOTA2」といったゲームタイトルがフルHD/高画質設定下で50fps以上でプレイできるとしている。
このほか、GPUを省き、ベース4GHz/Max Turbo時4.2GHzで駆動するCPU「Athlon X4 880K」も同時に投入する。こちらのTDPは95Wで、Wraith CoolerからLEDイルミネーションを省いて低価格したCPUクーラーが付属する。Radeon R7 370ビデオカードおよびA88Xマザーボードを組み合わせた約286ドルの価格で、上記のタイトルが4K解像度でも快適に動くとしている。
さらに、既存の「A10-7870K」も付属のCPUクーラーをAthlon X4 880Kと同等のものに変更し、パッケージを一新する。