ニュース

デル、製品発表会で高耐久タブレットの堅牢製をアピール

~お笑い芸人ロッチの2人が身体を張った耐久性デモを披露

「Latitude 12 Rugged Tablet」

 デル株式会社は23日、都内にてWindowsタブレットの新製品発表会を開催した。発表会には、同社クライアント・ソリューションズ統括本部 マーケティングマネージャー 本谷和美氏や、インテル株式会社 営業本部市場開発マネージャーの佐々木邦彦氏らが登壇し、新製品の説明などを行なった。

デル株式会社 クライアント・ソリューションズ統括本部 マーケティングマネージャー 本谷和美氏
インテル株式会社 営業本部市場開発マネージャー 佐々木邦彦氏

 今回の発表会で披露されたのは「Latitude 12 Rugged Tablet」で12.6型Windowsタブレット。製品の詳細な仕様についてはリリース記事を参照されたい。

 登壇した本谷氏は「2013年からDELLは『Venueシリーズ』としてタブレット端末を手がけてきた」と述べ、Latitude 12 Rugged Tabletは、Venueシリーズではなく「Latitude Ruggedシリーズ」として発売される製品であること、またLatitude Ruggedシリーズ初のタブレット製品となることを示した。

Latitude Ruggedシリーズ初のタブレット
Venueシリーズではない初のタブレットでもある

 本谷氏はLatitude 12 Rugged Tabletの特徴として、5つのポイントを挙げた。

 まず1つ目が、手袋越しでも操作可能な静電容量式のタッチセンサーを搭載し、米コーニングの「Gorilla Glass 3」を採用したディスプレイ。「Direct-View」パネルの採用で、バックライトの明るさは抑えながらも、直射日光下でも画面が見やすいという。

 2つ目がスペアバッテリの充電にも対応したデスクドックや、IP65準拠のバックライト付き防水/防塵キーボードといったオプション製品群。従来のLatitude Ruggedシリーズ製品よりも豊富だという。

 3つ目がホットスワップ対応のバッテリパック。本体背面にバッテリパックを2つ搭載でき、稼働中に片方を取り外し交換する(ホットスワップ)ことが可能。バッテリパックは片方が2セルで、2つ搭載時で4セルとなる。

 4つ目がIEEE 802.11ac対応Wi-Fi、GPS、ロックフリーのSIMスロットなどの通信機能。

 5つ目が米国国防総省の定める米軍調達基準「MIL-STD-810G」の認定を受けている点。本谷氏は「他社製品などで『MILスペック』を謳うものも多いが、大抵の製品は落下テストなど、一部のテストを通過したのみの場合が多い」ことを指摘。本製品は落下テストはもちろん、温度、雨、塵、振動、高度「MIL-STD 810G」の全テストを通過していることをアピールしていた。また、IP65認定の防塵、防水性能や、MIL-STD-461F認定(漏洩電磁波テスト)などの耐久テストを通過しているという。

 そのほか、Intel vProの対応やスマートカードリーダ、指紋認証、TPM 1.2といったセキュリティ面も完備しているとアピールした。

5つのポイント
見やすいディスプレイ
ホットスワップ対応バッテリ
端子はキャップによる保護だけでなくHZOによる完全防水を実現
米軍調達基準「MIL-STD-810G」を通過
豊富なエコシステム
セキュリティも強み

 本谷氏は、最小構成税別価格で311,100円からとなっていることにも触れ、通常のWindowsタブレットの2倍程度の導入コストが掛かるとしながらも、極めて高い耐久性とオプションで最長5年間の保守が可能であることを挙げ、結果的なコストは同程度に納まるはずという考えを述べた。

 次いで登壇したDell Data Protection セールスエンジニアの梅原隆幸氏による、Dellのセキュリティソリューション「Dell Data Protection(以下DDP)」について解説が行なわれ、アップデートされたDDP|E 8.6でBitlocker Managerが有償オプションから標準バンドルとなったほか、仮想キーボード、Windows 10のサポートなどが追加されたことなどを挙げていた。

デル株式会社 クライアント・ソリューションズ統括本部 Dell Data Protection セールスエンジニア 梅原隆幸氏
エンドポイントセキュリティの3つの鍵
DDPのアップデートポイント
10月から開始されるマイナンバーの安全管理ガイドライン
Yahoo! JAPAN IDへDDP|Eを利用して指紋認証でログインするデモ

 その後、“町工場芸人”としてお笑い芸人「ロッチ」の2人による、Latitude 12 Rugged Tabletの耐久性のデモンストレーションが行なわれた。

お笑い芸人ロッチの2人。中岡さんはデモの間、終始髪が靡いていた

 まず防塵テストとして、鉄材の切断を行ない鉄粉が降りかかる中でも動作するのかを確認。

切断中。時折火花が散り、降りかかっていた
動作を確認。手袋越しでもタッチ操作ができる
追加で砂を投げつける中岡さん
動作に問題なし

 次にMIL-STDのテスト条件と同じく「電源を落とした状態で1.2mから落下」しても動作に影響が無いかをテスト。

落下テスト
3回ほど落としてみる
きっちり動作した

 最後に防水テストとして、頭上からシャワーを浴びせるテストを行なうなどした。

防水テスト。身体を張ったテストだったが、珍しく中岡さんではなくコカドさんが水浴び担当に
テスト中。なかなかの水量
1分弱シャワーに打たれていたコカドさん
安全靴に浸水
中岡さんによる追加のシャワー
水を浴びすぎて虚ろな目のコカドさん
稼働状態で水を浴びていても、動作に支障無し

 なお、Latitude 12 Rugged Tabletと共に豪快にシャワーを浴びたコカドさんは、フォトセッションの際も水が滴るまま参加していた。

防水テスト後そのままフォトセッションに臨んだロッチの二人
ホットスワップ対応のバッテリパック。実際に稼働状態で取り外しているが本体はそのまま稼働
タッチペンを搭載
搭載端子
発表会に参加した記者陣によって砂に埋められたLatitude 12 Rugged Tablet
砂だらけでも動作
ハードボタンはバックライト搭載

(佐藤 岳大)