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MSI、USB 3.1オンボードのZ97ゲーミングマザー3機種

Z97A GAMING 9 ACK

 エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は、USB 3.1ポートを搭載したゲーミング向けマザーボード「Z97A GAMING」3機種を3月28日より順次発売する。

 USB 3.1は、規格上10Gbpsの高速転送が可能なシリアルバス規格。USB 3.0規格の5Gbpsから2倍の転送速度向上を図ったほか、新たに表裏の区別がないリバーシブル形状のType-Cコネクタも規定する。USB 3.0以前の現行規格との互換性は維持する。

 上位機種の「Z97A GAMING 9 ACK」および中位機種の「Z97A GAMING 7」はType-A形状のUSB 3.1ポート、下位機種の「Z97A GAMING 6」では、Type-C形状のUSB 3.1ポートをそれぞれ採用した。どちらもZ97チップセット上のPCI Express 2.0ポート2つの帯域を利用する。

 いずれもIntel Z97チップセットを採用。フォームファクタはATX。ソケットはLGA1150で第4~5世代のCore i7/5/3シリーズとPentium及びCeleronプロセッサに対応。M.2スロットを1基備える。また、コンデンサなどの部品は、極端な条件下でも安定して動作するという同社独自の品質基準「ミリタリークラス4」に準拠した高耐久品としている。SLI/CrossFireのマルチGPUに対応。USBポートの一部は、接続した機器を高ポーリングレートで駆動できる「ゲーミング・デバイス・ポート」とした。

 機能面では、オーディオ回路を独立設計として電磁場の干渉を低減することで音質の向上を図った「Audio Boost 2」、PSUから直接5V電源を取ってUSB物理ポートとUSBオーディオ機器間のノイズを低減した「USBオーディオパワー」、湿気、高温、静電気、電磁場干渉から回路を保護するとともに、使用していないチップや機能への電力供給を断って電力消費を抑えることで故障リスクを低減する「Guard Pro」などを備えた。

 このほか、ワンクリックでCPUとGPUをオーバークロックできる「Gaming APP」や、録画/配信ツール「XSplit Gamecaster」の6カ月ライセンスといったソフトウェアも付属している。

 メモリはDDR3×4で最大速度はDDR3-3300(オーバークロック時)。

Z97A GAMING 7
Z97A GAMING 6

 Z97A GAMING 9 ACKのインターフェイスはUSB 3.1(Type-A)×2、USB 3.0×6、USB 2.0×2、PS/2×1、S/PDIF出力×1、Gigabit Ethernet×1、IEEE 802.111/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 4.1、音声入出力などを装備。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×6、M.2×1(SATA5、6と排他利用)。拡張スロットはPCI Express x16×3、PCI Express 2.0 x1×3。DisplayPort出力×1、HDMI出力×1。発売時期は3月28日。税別価格は39,800円前後の見込み。

 Z97A GAMING 7のインターフェイスは、無線機能を非搭載としたほかはZ97A GAMING 9 ACKと同等。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×6、M.2×1(SATA5、6と排他利用)。拡張スロットはPCI Express x16×3、PCI Express 2.0 x1×4。DisplayPort出力×1、HDMI出力×2。発売時期は4月3日。税別価格は22,800円前後の見込み。

 Z97A GAMING 6のインターフェイスはUSB 3.1(Type-C)×1、USB 3.0×2、USB 2.0×2、PS/2入力×1、S/PDIF出力×1、Gigabit Ethernet×1、音声入出力など。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×6、SATA Express×1、M.2×1(SATA5、6と排他利用)。拡張スロット数はZ97A GAMING 7と同じ。発売時期は4月中旬。税別価格は21,800円前後の見込み。

(関根 慎一)