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NEC PC、LTEタブレットやCore M搭載2-in-1で新しいデジタルライフを提案
(2014/10/15 15:40)
NECパーソナルコンピュータ株式会社(NEC PC)は15日、PCの2014年秋冬モデルを発表。Core Mを搭載する2-in-1デバイスや、SIMロックフリーのLTE対応モデルを搭載したAndroidタブレットなどの新機種を始め、全機種のモデルチェンジを行なう。同日、都内で発表会も開催された。
冒頭で同社のPC戦略や新製品の概要について説明したNECパーソナルコンピュータ 取締役執行役員常務の留目真伸氏は、NECの個人向けPCシェアが直近で30%に迫る勢いで伸びていることをアピール。この好調の理由について、「最新PCを提供できていることや、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアやサポートも含めた総合的なソリューションとして提供していることが評価されているのではないか」としている。
また、市場動向においては、モバイルPCが成長している点を指摘。2014年7~9月期では、PC市場におけるモバイルPCの割合が28%へ伸長しているとい言う。
こうした背景を受けて発表した秋冬モデルは、「あなたの“ほしい”が、きっと見つかるNEC」をテーマに、モバイルPCやタブレットの製品を拡充するとともに、それぞれの利用シーンを提案。特にモバイルPC/タブレット製品については、ニーズが多様化していることから、新たに投入される「LaVie Tab S」、「LaVie U」を始め全7シリーズのラインナップ(うち1シリーズは現時点では開発表明のみ)を用意する。
また、PCを購入したあとの、アプリや周辺機器の活用で、より豊かなデジタルライフが過ごせるよう、情報提供から使い方相談までを含めたサポートをしていく。留目氏は例として、「読書」、「テレビ」、「手書き」の3つの利用シーンを紹介。
デジタルライフの充実に向けてNECでは、「NEC PCアシスト」というアプリケーションをWindows搭載の秋冬モデルにプリインストールする。これは、電子マニュアルだけでなく、製品の活用情報やアプリ、周辺機器などの情報も調べられるアプリケーションとなる。
留目氏は、こうした製品、アプリなどの提供を通じ、「トップシェアのベンダーとして、日本人の生活に密着したデジタルライフを提供し、安心、簡単、快適にユーザーが楽しく、創造性豊かな人生を楽しめるようサポートをしていく」と意気込みを見せた。
続いて、同社商品企画本部の柴山友則氏は、秋冬モデルの中から「LaVie Tab S」、「LaVie U」にフォーカスして製品の詳細を解説した。同氏は、次の新製品の訴求ポイントとしてアイデアを絞り出すとき、現行製品のちょっとした不満を取り込んで、解決するような提案をするようにしているという。
「LaVie Tab S」については、64bit対応のAtom Z3745の搭載や、WUXGA(1,920×1,200ドット)対応液晶の搭載などはあるが、「最大の特徴は通信機能」とする。柴山氏は実際にカバンを肩に掛け、実際のシチュエーションを実演。Wi-Fi対応タブレットを利用する場合には、まずスマートフォンを取り出してテザリングを有効にし、その後でタブレットを取り出して利用を始める。「テザリングの設定も簡単だが、一手多い。ちょっとナンセンスだと思う」とし、その煩わしさを解消するために、LTE/3Gモデム搭載のモデルを用意した。
その設定についても、国内大手MVNOやNTTドコモのAPN設定をあらかじめ用意。付属のマニュアルにもSIMカードを装着して利用するための説明をすることで、こうしたSIMロックフリー端末を始めて利用する人にも配慮した。
本製品の利用方法としては「旅行」を提案。新たにプリインストールした旅行ガイドアプリ「ことりっぷ」やYahoo!アプリを用いて事前の予定を立て、旅行中は電子書籍での読書や、観光などでGoogleマップを活用。そして、タブレットで撮影した写真はクラウドへのアップや、帰宅してからのPCへ取り込んで編集するなど、準備から帰宅後まで、いずれのシーンでもタブレットが活躍できるとした。
「LaVie U」については「2-in-1はPCの使い方を改善する新たなプラットフォーム」として、しっかりしたPCで、なおかつ画面が取り外して持ち歩ける点を前面に押し出した。
Core Mの搭載で高性能かつ低消費電力で、ファンレスを実現したことで画面(本体)も持ち歩きやすくした。また、性能面ではタブレット製品に多いeMMCではなく、より性能の高いSSDを採用している点もアピールした。