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アクロニス、容量無制限でクラウドへバックアップできるソフト
（2014/9/17 14:25）
アクロニス・ジャパン株式会社は、PCバックアップソフト「True Image」の新バージョンを9月24日よりダウンロード販売、10月24日より店頭パッケージ販売を開始する。
ラインナップおよび税別価格は、Windowsのみ対応で1ライセンスの「True Image for PC」が4,800円、Windows/Mac両対応で3ライセンスの「True Image for PC and Mac」が7,800円。旧バージョンからのアップグレード版はそれぞれ2,800円、3,800円となる。
バックアップを保存できるクラウドサービス「Acronis Cloud」はオプションで提供され、1年間あたりの税別価格は250GBが4,800円、500GBが9,800円、1TBが18,000円となる。
また、継続契約すればソフトの最新版を使い続けられ、なおかつ容量無制限でクラウドへのバックアップが行なえる1年間サブスクリプションモデル「True Image Unlimited for PC and Mac」も新たに用意した。税別価格は1ライセンスが9,800円、3ライセンスが16,800円。
True Image 2015ではユーザーインターフェイスを一新し、大きなアイコンによる表示で、Windows 8タッチに対応するとともにより視覚的/直感的に操作できるようになった。旧バージョンからあまり使われない機能を削除し、性能と信頼性を強化。また、Mac版を統合したラインナップの追加も特徴。
独自クラウドサービス「Acronis Cloud」へのバックアップも強化。新たに東京にデータセンターを開設し、国内ユーザーも高速でバックアップできるようになったとしている。同社の計測によると、約200GBのシステムデータをバックアップした場合、従来は約半日～1日掛かっていたが、東京データセンターの利用により平均約3時間強でバックアップできるようになったとしている。
17日に都内で開かれた記者発表会では、同社 代表取締役の村上督氏が挨拶。「我々はバックアップソフトの開発一筋の会社であり、なおかつグローバル展開している企業として珍しい。昨今、マルチデバイス、モバイル、クラウドなど、ユーザーの生活様式が変化してきているが、ユーザーが生成したデータが資産そのものであることには変わりない。我々はその資産を保護する役割を担うわけだが、昨今のトレンドを踏まえて製品開発を行なったのが今回の製品である」と語った。
製品の機能説明を行なったリージョナルプロダクトマネジャーの古館與章氏は、「写真や音楽、文書などはもちろんユーザーの重要なデータではあるが、オンライン/クラウドサービスの普及によって、パスワードやID、ソフトウェアのライセンスキーをそのままブラウザやソフトウェア側に保存して利用しているユーザーも多く、これらも重要なデータである。我々の製品はシステム全体をバックアップでき、これらのデータに対しても保護ができる」とアピール。
また、「PC技術が社会にもたらした最も大きい功績は、作業効率化による生産性の向上、それに伴う時間の節約であった。我々もその原点に立ち還り、クラウドバックアップの速度改善やUIの改善により、ユーザーがバックアップや復元にかかる時間を短縮し、ユーザーの時間を新たに創出していく」とし、これが新製品開発のコンセプトであったと説明した。
加えて、Acronisは元々Mac向けの仮想化ソフトウェア「Parallels」と同じソフトウェア会社だったことも挙げ、True Image 2015では仮想マシンスナップショットのバックアップ取得ができることや、仮想マシン上のWindowsでTrue Imageを利用して仮想マシンの中でバックアップを取るといった、機能の親和性をアピールした。
質疑応答で、「True Image Unlimited for PC and Macでは容量無制限にクラウドへバックアップできるが、過去に非常に安価に容量無制限のクラウドストレージを提供したサービスが、事実上容量無制限を撤収するに至ったが、同様のことは起こりえないのか」という質問がなされ、古館氏は、「我々はクラウド側でストレージの仮想化を行なうなど、ソフトウェア的な対策をしており、容量無制限の提供に関しては自信がある」と答えた。
