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レノボ、Windows 8タブレット「IdeaPad Miix」を投入予定

IdeaPad Miixを披露するレノボ・ジャパン櫛田弘之氏
6月11日 発表

価格:オープンプライス

 レノボ・ジャパン株式会社は11日、個人向けPC新製品の発表会を開催。その中で、Windows 8タブレット「IdeaPad Miix」を国内投入予定であることを明らかにした。

 今回発表されたのは、ノートPC「IdeaPad」シリーズ4機種、デスクトップPC「IdeaCentre」シリーズ3機種、Androidタブレット「IdeaTab」シリーズ1機種。製品の詳細は関連記事を参照されたい。

 国内投入が予告されたIdeaPad Miixは、CPUにAtom Z2500シリーズ、OSにWindows 8を搭載するピュアタブレット型の端末。一体化できるキーボード型カバーが装着された状態でお披露目された。

IdeaPad Miix

 また、会場には「IdeaCentre Horizon」も展示。1月のInternational CESで公開された、テーブルなどの上に平面で置ける液晶一体型PCで、Windows 8のタッチ操作を複数人で行なえる。展示機はモノポリーが動いており、実際に投げて出た目がソフト上で再現されるサイコロなどもデモをしていた。なお、本製品の国内投入については、検討中の段階としている。

IdeaCentre Horizon Tablet PC。モノポリーのゲームと出目をソフトに再現するサイコロなどをデモ。フォトフレームのようにスタンドで起こすこともできる。米国などでは発売中だが国内は検討中
レノボ・ジャパン株式会社 コンシューマ事業統括 執行役員専務 留目真伸氏

 発表会では、レノボ・ジャパン株式会社 コンシューマ事業統括 執行役員専務 留目真伸氏が挨拶し、「PCプラス」に関して説明した。

 PCに加えて、タブレットやスマートフォンを展開するPCプラスの提案を行なってきた成果として、PC事業部は売上が9%増、Mobile Internet Digital Home事業部が105%増になり、合計で世界3位のシェアになったとする。

 留目氏は「PCは、スマートフォン/タブレットと連携していく。スマートデバイスとともにシェアを拡大していくことにフォーカスする」とし、戦略を説明。同社が以前から提唱している、これまでのPC事業はシェアを守りつつPCプラスで攻める「攻め、守り」に関して改めて強調。グローバル企業であるがゆえに、「フラットな視線で世界を見ることが成功の鍵と考える」とした。

 現状のPCを取り巻く環境については、「PCプラスの世界において、PCは中心として存在している。周辺を組み合わせて便利に使いこなす時代と考える。PCのあり方をPCベンダーとして考え価値提案をしていく」と、今後もPCを中心に据えた戦略を進める意向を示した。

 NECパーソネルコンピュータとの協業に関しては、「日本市場への製品開発、販売網を活用して事業を推進していく」とし、「ベンダーとしてそれぞれのデバイスの位置付けを、消費者に向けて提案していく。これはNECレノボ・ジャパングループならできると考えている」と意欲を見せ、今回の新製品について「PCプラス時代にふさわしい製品を紹介できることを嬉しく思う」と自信を見せた。

PCプラスの事業部が大幅な売上増
PCを守り、PCプラスを攻める戦略
日本でのコンシューマ事業戦略

 また、コンシューマ市場のPCプラスについては、レノボ・ジャパン株式会社 コンシューマ製品事業部 製品統括 兼 ノートブック製品担当 部長 櫛田弘之氏が戦略を説明。世界の人口の6割が35歳以下になってきた時代で、インターネットネイティブの世代が購買層になってきたため、厳しい目で見られると現状を分析。「PCに加えて、タブレット、スマートフォンをやらないと買ってもらえない」と指摘した。レノボのコンシューマ製品は、各製品でニーズに合わせたラインナップ、使用目的に合わせたスペック、ニーズとスペックに合わせた価格の3つを揃えるとし、「価格を追求してやっていきたい」と、今後もコストパフォーマンスを重視する姿勢を示した。

コンシューマ製品の3つの柱
今回のコンシューマ新製品ラインナップ

(山田 幸治)