NVIDIA、ミドルクラスGPU「GeForce GTX 550 Ti」
~3D Visionが50ドル値下げ

GeForce GTX 550 Ti

3月15日(現地時間)発表



 米NVIDIAは15日(現地時間)、ミドルクラスGPU「GeForce GTX 550 Ti」を発表した。日本でも各社から搭載カードが即日発売され、実売価格は15,000円前後となる見込み。

 ゲーマー向けミドルクラスのGPU。GeForce GTS 450の後継だが、価格はGeForce GTX 460の発表当初より安価に設定されている。性能面ではGTS 450より平均で28%高速化されているが、消費電力はほぼ同じレベルに据え置かれているという。

 また、本製品の特徴として、異なる容量のメモリチップに対応。これにより、従来なら768MBあるいは1.5GBとなるところ、192bit幅で512MB+256MB+256MB=1GBの容量が可能になった。

 主な仕様は、SP数が192基、グラフィックスクロックが900MHz、プロセッサ(SP)クロックが1,800MHz、テクスチャユニット数が32基、ROPユニット数が24基。メモリは192bit接続、4,104MHz駆動のGDDR5 1GB。同社によるとオーバークロックにより、標準の電圧やファンの構成でもグラフィックスクロックは1GHzにまで高められるとしている。

 プロセスルールは40nm、トランジスタ数は11億7千万、TDPは116W、電源コネクタは6ピン×1。カード厚は2スロットで、ディスプレイインターフェイスはDVI×2、Mini HDMI。

GeForce GTS 450との性能比較DirectX 11ゲームにおけるRadeon HD 5770との性能比較

 また、3D立体視ソリューションである3D Visionが改定された。パッケージが若干コンパクトに、バッテリ駆動時間が従来の50%増となる60時間になり、米国での価格が199ドルから149ドルに引き下げられた。赤外線エミッタのない、メガネ単体も発売され価格は119ドル。日本での価格は4月中旬に決まる予定。

(2011年 3月 16日)

[Reported by 若杉 紀彦]