各社からGeForce GTX 560 Ti搭載カードが発売
~GIGABYTEはコアクロック1GHzモデルも

GV-N560SO-1GI

順次発売中
価格:オープンプライス



 NVIDIAは25日(日本時間)、ハイミドルレンジ向けのGPU「GeForce GTX 560 Ti」を発表。これにあわせて搭載製品が各社から発表/発売された。

 GeForce GTX 560 Tiの詳細については関連記事を参照されたいが、従来のGeForce GTX 460から改善を施すことで、コア上のすべてのStreaming Multiprocessorが有効にされ(SP数384基)、クロックの向上とともに性能を引き上げたことが特徴となっている。

 リファレンスの仕様は、コアクロック822MHz、CUDAコアクロック1,645MHzで、メモリはGDDR5を1GB搭載し、クロックは4GHz、バス幅は256bit。ディスプレイ出力はDVI-I×2、Mini HDMI出力などとなっている。

●ビデオカード

 今回各社から発表された製品は、オーバークロック版や独自クーラー搭載モデルが非常に多い。

GA-N560OC-1GI

 CFD販売株式会社は、GIGABYTEの「GV-N560SO-1GI」を2月上旬、「GA-N560OC-1GI」を1月下旬に発売。店頭予想価格は前者が29,000円前後、後者が28,000円前後の見込み。

 GV-N560SO-1GIは、独自技術「Ultra Durable VGA+」と2基のファンを搭載したオリジナルクーラー「WINDFORCE2x」を搭載し、コアクロックを1GHz、メモリクロックを4.58GHzにオーバークロックしたモデル。上位を凌ぐ性能を実現するという。GA-N560OC-1GIも同様の技術を採用し、コアクロックのみを900MHzに高めた。


 株式会社エムヴィケーは、GALAXY Microsystemsの「GF PGTX560TI-SPOC/1GD5 WHITE」と、「GF PGTX560TI-OC/1GD5 SHURIKEN」を発売した。店頭予想価格は前者が31,500円前後、後者が27,500円前後の見込み。

 GF PGTX560TI-SPOC/1GD5 WHITEは白い基板を採用したモデルで、補助電源コネクタを6ピン+8ピンに変更し、最大225Wの発熱に対応できるヒートシンクを装備。VOLTERRA製のPWM(GPUにデジタル6フェーズ、メモリにアナログ2フェーズ)を搭載し、最大240Aの出力が可能。さらに三洋電機製のチップコンデンサ「POSCAP」、NECトーキン製のプロードライザー、Bussmann製のパワーインダクタなどを備え、ノイズを低減して電圧と電流を安定させ、大幅なオーバークロックに耐えうるという。コアクロックは950MHz、CUDAコアクロックは1,900MHz、メモリクロックは4.4GHzとなっている。

 GF PGTX560TI-OC/1GD5 SHURIKENはネジで開閉可能な2連ファンを備えたモデルで、メンテナンス性を高めた。また、コアクロックとCUDAコアクロックをそれぞれ835MHz/1,670MHzに高めた。メモリクロックはリファレンス通りの4GHz。

GF PGTX560TI-SPOC/1GD5 WHITEGF PGTX560TI-OC/1GD5 SHURIKEN

 さらにエムヴィケーは、新たに台湾Gainwardの製品を取り扱いを開始し、「GTX560 TI 1GB PHANTOM」と「GTX560 TI 1GB EXUS」を発売する。店頭予想価格は前者が28,500円前後、後者が26,800円前後の見込み。

 GTX560 TI 1GB PHANTOMは、2連ファンで3スロット占有の大型クーラーを搭載したモデル。リファレンスと比較して温度が摂氏11度低く、なおかつ騒音も約13.6dB低いという。またコアクロックを835MHz、CUDAコア数を1,670MHz、メモリクロックを4.1GHzに高めた。一方GTX560 TI 1GB EXUSはリファレンス仕様に準じる。

GTX560 TI 1GB PHANTOMGTX560 TI 1GB EXUS

 このほか、ASUSTeKのオリジナルクーラー「DirectCU II」を搭載したモデル「ENGTX560 Ti DC2 TOP/2DI/1GD5」と「ENGTX560 Ti DC2/2DI/1GD5」、およびLeadtekのリファレンス準拠モデル「WF GTX560 Ti」も取り扱う。

ENGTX560 Ti DC2 TOP/2DI/1GD5とENGTX560 Ti DC2/2DI/1GD5(写真は共通)WF GTX560 Ti

 株式会社アスクは、ZOTAC製の「ZT-50303-10M」と、「ZT-50301-10M」を発売した。店頭予想価格は前者が29,000円前後、後者が26,000円前後の見込み。

 このうちZT-50303-10Mは、コアクロックを850MHz、CUDAコアクロックを1,700MHz、メモリクロックを4.01GHzに小幅なオーバークロックを施したモデル。ZT-50301-10Mはリファレンス仕様に準じる。

ZT-50303-10MZT-50301-10M

GeForce GTX 560 Ti 1GB Superclocked/GeForce GTX 560 Ti 1GB FPB(写真は共通)
 株式会社シネックスは、EVGA製の「GeForce GTX 560 Ti 1GB Superclocked」と「GeForce GTX 560 Ti 1GB FPB」を発売した。店頭予想価格はそれぞれ27,825円前後、25,000円前後の見込み。前者はコアクロック/CUDAコアクロック/メモリクロックをそれぞれ900MHz/1,800MHz/4.212GHzに、後者はそれぞれ850MHz/1,700MHz/4.104GHzにオーバークロックした。登録ユーザーには3DMark 11の有償版キーをプレゼントする。

 株式会社リンクスインターナショナルは、MSIの「N560GTX-TI Twin Frozr II OC」を発売した。店頭予想価格は29,800円前後の見込み。

 MSI独自の品質規格「MilitaryClass II」に準拠し、超透過性高効率フェライトコア、タンタルコアコンデンサ「Hi-c CAP」や固体コンデンサを採用した。2基のファンを備えた独自の冷却機構「Twin Frozr II」を搭載し、リファレンスと比較して最大で摂氏20度低い冷却効果が得られるという。コアクロックを880MHz、メモリクロックを4.2GHzに高めた。

 玄人志向は、「GF-GTX560TI-E1GHW」を1月下旬に発売する。店頭予想価格は27,000円前後の見込み。3本のヒートパイプと2連ファンを装備した独自クーラーを搭載し、コアクロックを835MHzに高めた。

 エルザ ジャパン株式会社は「GLADIAC GTX 560 Ti」を発売した。店頭予想価格は29,800円前後の見込み。主な仕様はリファレンスに準じる。

N560GTX-TI Twin Frozr II OCGF-GTX560TI-E1GHWGLADIAC GTX 560 Ti

●デスクトップPC

 GeForce GTX 560 Ti搭載PCとして、株式会社サードウェーブは、ドスパラブランドで「Prime Galleria XT」と「同ZT」を発売した。

 Prime Galleria XTの主な仕様は、CPUにCore i7-2600(3.40GHz)、メモリ4GB、Intel H67 Expressチップセット、1.5TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 7 Home Premium(64bit)などを搭載し、価格は104,980円。

 Prime Galleria ZTの主な仕様は、Core i7-950(3.06GHz)、メモリ12GB、Intel X58 Expressチップセット、1.5TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 7 Home Premium(64bit)などを搭載し、価格は119,980円。

 株式会社Project Whiteは、TSUKUMOブランドで「G-GEAR GA7J-Y31/S」を発売した。主な仕様は、CPUにCore i7-2600、メモリ4GB、Intel P67 Expressチップセット、1.5TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 7 Home Premium(32bit/64bit)などを搭載し、価格は109,980円。

Prime Galleria XT/ZT(ディスプレイ別売)G-GEAR GA7J-Y31/S(ディスプレイ別売)

(2011年 1月 26日)

[Reported by 劉 尭]