富士通、画質/性能を大幅向上させたカラー電子ペーパーを開発

カラー電子ペーパーの表示画像

5月7日 発表



 株式会社富士通研究所は7日、世界最高水準のカラー画質を実現した電子ペーパーを開発したと発表した。

コレステリック液晶パネルの構造

 今回開発したカラー電子ペーパーは、表示メモリ性のあるコレステリック液晶パネルを積層させ、液晶が特定波長の光を色の層ごとに反射する特性を利用してカラー表示を実現。また、パネル開口率も拡大させ、従来製品から明るさを33%改善。コントラスト比についても、黒表示時の入射光の散乱をパネルの構造で抑制させ、約3倍(7:1)に高めた。

 さらに、駆動制御法も新規に開発し、書き込み速度が約2倍となり、XGAの画像を0.7秒で書き換えできる。

 この電子ペーパーは、世界初のカラー電子ペーパー携帯情報端末「FLEPia」を製品化した富士通フロンテックが10月をめどに製品化する予定。また、5月13日~14日に開催される富士通フォーラム2010に参考出展される。

(2010年 5月 7日)

[Reported by 若杉 紀彦]