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ポスト「京」スパコン、正式名称は「富岳」に

名称ボードを掲げる理研 松本紘理事長

 理化学研究所は、スーパーコンピュータ「京」の後継システムの名称を、「富岳(ふがく)」に決定したことを発表した。

 富岳は富士山の異名であり、富士山の高さがポスト「京」の性能の高さを、富士山の裾野の広がりがユーザーの拡がりを示すものであるとしている。名称の決定に合わせ、富岳のイメージに合うロゴマークが作成される予定。

 富岳は、最大で「京」の100倍のアプリケーション実効性能を目指し、2020年を目処に開発されており、AIやビッグデータの基盤としての利活用が期待されている。

 名称は一般公募で集まった5,122件のなかから選ばれた(同名重複を除くと2,487件)もので、理研において外部委員を含めたポスト「京」ネーミング委員会で候補を選定、理研理事会議で決定された。

 選考理由としては、富士山が海外での知名度も高く名称として相応しいこと、スーパーコンピュータの名称が山にちなむ潮流があること、日本人でなくとも発音しやすいことが挙げられている。なお、英語表記は「Supercomputer "Fugaku"」となる。

 そのほかの候補としては、「穹(きゅう)、叡(えい)、Yukawa(ゆかわ)、凌駕(りょうが)、光明(こうみょう)、解(かい)」などが委員会にて選定されていた。応募の多かった名称候補としては「垓(がい)、雅(みやび)、極(ごく)」などがあったという。

 富岳の名称応募者の氏名および都道府県は理研ホームページに掲載予定で、記念品も後日送付される。