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YouTube、自動で特定の人の顔を追跡しぼかしを入れる機能

 米Googleは21日(米国時間)、YouTubeの動画投稿機能の1つである「顔のぼかし処理」機能を強化した。

 顔のぼかし処理は2012年に提供開始されたもの。2016年2月には動画内の物体を追跡してぼかし加工できる、「カスタムぼかし」機能が追加されている。

 今回のアップデートでは、動画に登場する人物の顔写真が一覧で表示され、その写真をクリックするだけで、動画全体でその人物を追跡し、顔をぼかすことができるようになった。顔のぼかし処理は、既存の投稿動画にも適用できる。

 顔のぼかし処理を使う場合には、「動画加工ツール」からぼかし処理を選択する。まず各フレーム単位で顔を検出するため、動画の処理を行なう時間が必要となっている。

 Googleでは、今回の機能実装のため、顔検出ツールの精度を向上。眼鏡をかけた人物や、顔が手で塞がれているといったオクルージョンの認識、動画内に常に写っているわけではない人物など、さまざまな状況に対応しているという。

 なおGoogleでは、「すべての動画で100%の精度で顔のぼかしが適用されることを保証しているわけではない」として、動画の公開前にプレビューし、抜けがあればカスタムぼかしツールで修正するよう推奨している。