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ASUS、Google Tango対応の「ZenFone AR」を夏に国内投入
~世界初の8GBメモリ、シリーズ初のWQHD AMOLEDディスプレイ搭載
2017年4月13日 15:56
ASUSは13日、GoogleのAR技術「Tango」およびVR技術「Daydream」に両対応した高性能スマートフォン「ZenFone AR」を2017年夏に発売する。
税別価格は、メモリ6GB/ストレージ64GBの「ZS571KL-BK64S6」が82,800円、メモリ8GB/ストレージ128GBの「ZS571KL-BK128S8」が99,800円。
Tangoを実現するための3つのカメラ「TriCam」システムを搭載。メインカメラに加え、深度カメラ、モーショントラッキングカメラによって、空間を認識し、物体までの距離を計測するため、正しい奥行きや距離情報に基づいたARを実現する。
SoCにはTango向けに最適化されたSnapdragon 821を搭載。上位のBK128S8はスマートフォンとして世界で初めてメインメモリ8GBを搭載。本体の正面中央下には、物理ホームボタンを備え、指紋センサーも内蔵した。
カメラ機能は「PixelMaster 3.0」に進化。F2.0の大口径レンズ、センサーが補足した光が別の画素に漏れないディープトレンチアイソレーション技術に加え、レーザーオートフォーカス、像面位相差オートフォーカス、コンティニュアスオートフォーカスという3つの技術を搭載する。光学式/電子式手ブレ補正機能も備える。
通信はデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)をサポート。5マグネットスピーカーの搭載やハイレゾのサポート、SonicMaster 3.0技術の搭載、Quick Charge 3.0への対応も謳われている。
メモリとストレージ以外の仕様は共通で、2,560×1,440ドット表示対応5.7型Super AMOLEDディスプレイ(ZenFoneシリーズ初)、OSにAndroid 7.0を搭載。インターフェイスは、USB 2.0 Type-C、microSDカードスロット、nano SIMスロット×2(うち1基はmicroSDと排他)、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、音声入出力などを搭載する。
カメラは背面が2,300万画素、前面が800万画素。センサーはGPS、加速度、電子コンパス、光、近接、ジャイロ、指紋、RGB、気圧、NFCなど。WWANの対応バンドは、FDD-LTEが1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28、TD-LTEが38/40/41、W-CDMAが1/2/5/6/8、GSM/EDGEが850/900/1,800/1,900MHz。
バッテリはリチウムポリマーで、駆動時間は約14.4~15.3時間。本体サイズは約77.7×158.98×4.6~8.95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約170g。
13日に都内で開かれた製品発表会では、ASUS JAPANマーケティング部 部長を務めるCynthia Teng(シンシア・テン)が挨拶。2015年に投入した初代の「ZenFone 5」から、“性能怪獣”と呼ばれた2世代目の「ZenFone 2」、IntelおよびHOYAと共同開発した「ZenFone Zoom」、廉価なSIMロックフリースマートフォン市場を開拓した「ZenFone Go」、そして長駆動時間を実現した最新の「ZenFone 3 Max」に至るまでを振り返り、さまざまなラインナップで多様なニーズに応えられるシリーズとしてアピール。「SIMロックフリーだから単純に安いだけというイメージを覆し、SIMロックフリースマートフォン市場の拡大に大きく貢献した」と語った。
そして今回投入するZenFone ARは、市場のニーズに追従して生まれたものではなく、世界初のTango/Daydream両対応スマートフォンとして、むしろ業界のイノベーターであることをアピールした。
なお、今回は製品発表から製品投入までやや期間が開いているが、これは今後、日本の企業やパートナー各社と協力してさまざまなコンテンツを充実させるとともに、企業から得られたフィードバックをもとに、さらに製品をより良くしていくための期間であるとのことだ。