ニュース

AMD、HDR対応を追加した「FreeSync 2」技術を発表

 米AMDは3日(現地時間)、HDR対応などの追加仕様を盛り込んだ動的リフレッシュレート同期技術「Radeon FreeSync 2」技術を発表した。

 FreeSyncは、ビデオカードの出力とディスプレイのリフレッシュレートを自動的に同期させることで、テアリングの発生を抑える技術。今回、名称に「Radeon」の冠が付くとともに、HDR対応と低フレームレート補完技術を仕様に盛り込んだ。

 現在のHDRトランスポートフォーマットは、主にディスプレイによるトーンマッピング処理を備えたTVに表示される映画コンテンツ向けに設計されており、PCゲームの許容可能なレイテンシを超えていた。FreeSync 2用の新しいAPIは、作業負荷をRadeonのパイプラインに移行することで低レイテンシを実現し、ディスプレイの目標輝度、コントラスト、色空間を直接ゲーム上にトーンマッピング可能。sRGBに比べ、2倍以上の明るさと色の量を提供するという。

現行のSDRディスプレイではHDRより色域が狭い
また、現行のPC用HDR環境ではトーンマッピングの変換により遅延が発生するが、FreeSync 2では、Radeonで処理することで低遅延を実現する
FreeSync 2は、sRGBの2倍の明るさと色量を提供