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スパコン京が大規模グラフ解析のGraph500で4期連続世界1位に

スーパーコンピュータ「京」

 九州大学、東京工業大学、理化学研究所、バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター、富士通株式会社らの研究グループは18日、大規模グラフ解析の性能を競う世界ランキングのGraph500(米国時間11月15日公開)において、スーパーコンピュータ「京」が、4期連続で第1位を獲得したと発表した。

 同研究グループは、大規模グラフ解析の性能は、ビッグデータの解析において重要であり、正式運用開始から4年以上経過した京が現在でもこの分野において世界トップクラスの性能を有することを証明できたとする。

 先日報じた「スパコン京が実性能ランキングで2位から1位に返り咲き」の通り、京はスーパーコンピュータの実性能を測るHPCGにおいても第1位を獲得している。

 なお、連立一次方程式の計算速度(LINPACK)を競うTOP500においては2016年11月14日公開のランキングで第7位だった。

Graph500の第1位~5位の結果(米国時間11月15日公開)
順位システム名称設置場所ベンダー国名ノード数プロブレムスケールGTEPS
1理研 計算科学研究機構富士通82,9444038,621
2神威太湖之光(Sunway TaihuLight)無錫国立スーパーコンピューティングセンターNRCPC40,7684023,756
3Sequoiaローレンス・リバモア研究所IBM98,3044123,751
4Miraアルゴンヌ研究所IBM49,1524014,982
5JUQUEENユーリッヒ研究所IBM16,384385,848