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EVGA、GeForce GTX 10のACX 3.0シリーズで電源部の発熱を抑えるBIOSアップデート

~冷却効果を向上させるパッドも無償配布

マイルストーンが販売しているGeForce GTX1070 FTW GAMING ACX 3.0(08G-P4-6276-KR)も対象となる

 米EVGAは1日(現地時間)、一部のGeForce GTX 1080/1070/1060シリーズにおいて、PWM電源部の発熱を抑えるBIOSアップデートの配布を始めた。

 一部のユーザーの報告によると、同社が販売している「GeForce GTX 1080 FTW」において、Furmarkのような高負荷テストを実施した場合、電源およびメモリ部の温度が極端に上がる現象が確認されたという。

 同社の分析によると、ACX 3.0をベースとしたオリジナルのデュアルファンヒートシンクの製品では、GPUの冷却性能が高いため、Furmark実施中でもGPU温度が70℃までにしか上がらず、ファンの回転速度も30%前後に留まる。このためエアフローが足りず、GPU温度ベースでファン制御を行なっていない同シリーズの場合、監視を行なっていないPWMおよびメモリ部の温度が上昇する問題があった。

 EVGAはこのような高温環境下でも部品のスペック内に収まるとしているが、Furmarkのような高負荷時にファンの回転数を引き上げるBIOSを配布し、発熱の問題に対処する。現時点では一部モデルのみだが、順次展開する予定という。BIOSのアップデートに関してはプログラムのダブルクリックだけで実行できるユーザーフレンドリーな設計としているが、それでも納得できないユーザーは希望を申し出れば、最新BIOSが適用されたカードと交換する。

 今後(11月1日以降)出荷する製品については全て最新のBIOSが適用された状態で出荷する。加えて、さらなる冷却効果を高めたい希望の購入者に対して熱伝導パッドのキットを無償配布する。

 なお、Founders Editionやブロワータイプのファンを備えたモデル、および水冷モデルに関してはこの問題が発生せず、BIOSなどは提供されない。