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会社用と個人用ファイルを分けられる「Office 365」アップデート

 米Microsoftは30日(現地時間)、「Office 365」の最新アップデートの内容を公開した。

 今回新たに追加された機能の1つは、以前より発表されていた、「Windows Information Protection (WIP)」で、“業務用”および“個人用”の2つのコンテンツとしてファイルを分けることで、企業のIT管理部門などがリモートで削除するなど、業務用ファイルのみを管理するというエンタープライズ向けの機能となる。

 WIPには、今回のアップデートで「Word」、「Excel」、「PowerPoint」、「OneNote」が対応。なお、現時点ではモバイル版アプリのみが対応しており、デスクトップ(PC)版は後日対応となっている。

Windows Information Protection

 Outlook on the web(Web版Outlook)で、カレンダーなどで同僚の名前をクリックすると、その人物の基本的な個人情報のほか、Microsoft Graph経由で組織図を表示したり、直近のメールやファイル、会議予定などを表示できるようになる機能も追加され、これらの機能は、Office 365で提供されるそのほかのWeb版アプリ(SharePoint OnlineやOneDrive for Businessなど)にも提供される予定。

Web版Outlookでコミュニケーション機能を拡張

 また、閲覧者が障害を持っている場合でも、問題なく閲覧可能なコンテンツになっているか確認できる「アクセシビリティチェッカー」がOffice 2016 for Macでも利用可能となったほか、ヘルプ機能を強化し、米国の「Office 365 Home and Personal」プラン契約者であれば、Microsoftのサポートエージェントとリアルタイムチャットが可能となった(米国以外の市場にも提供予定)。

サポートとリアルタイムチャットが可能に

 そのほか、Google Chrome向けに提供済みのOffice Online拡張機能がEdgeブラウザ向けにも提供が開始された。

EdgeにOffice Online拡張機能が提供

 アップデート情報以外には、数日以内に「Office Insider」へFastレベルが追加され、社員がアクセス可能な最新ビルドと同じ開発ビルドが提供開始すると予告している。