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スパコン「京」による高精度“ゲリラ豪雨”予測システムが開発

従来の天気予報(下)と今回開発したゲリラ豪雨予測手法の違い

 理化学研究所(理研)、情報通信機構、大阪大学らにによる国際共同研究グループは9日、スーパーコンピュータの「京」と最新の気象レーダーを利用した「ゲリラ豪雨予測手法」を開発したと発表した。

 通常、スーパーコンピュータを利用した天気予報のシミュレーションでは1km範囲の荒い解像度で1時間ごとにデータを更新しているため、わずか数分で積乱雲が急激に発生・発達する“ゲリラ豪雨”に対しては予測が困難だった。

 同グループは、スーパーコンピュータの京と、最新鋭の「フェーズドアレイ気象レーダー」を組み合わせることで、解像度100mで30秒ごとに観測データを取得することが可能になり、実際にゲリラ豪雨の動きを詳細に再現することに成功した。ゲリラ豪雨は30分後まで予測が可能という。

 今後は、現在10分かかっている気象情報の「ビッグデータ同化」を、本来必要とされる30秒以内に完了するように改良を進め、さらに高精度かつリアルタイムなゲリラ豪雨予測を実現していくとしている。