やじうまミニレビュー
カメラハック/盗撮ウイルス対策用目隠しシール
(2015/12/17 06:00)
ここ数年、ノートPCやスマートフォン、タブレットなど、カメラを搭載した機器を持ち歩く人が増加したが、それらのデバイスがハッキングされ、「知らぬ間にカメラ越しに様子を盗み見られていた」などの被害に遭っている人が、世界中に多数存在している。
筆者としては、カメラハックへの防御策だけでなく、Skypeなどの通話サービスを使用する際に、不意にビデオ通話が開始されてしまい、チャットメッセージ上の談笑にそぐわない仏頂面を相手に晒すことを避けるためにも、「使わないのであればWebカメラは塞いでおいた方が良い」と思っている。
そんなカメラの目隠しをしたい時にもってこいなのが米LightDimsの「Light Dims Black Out Edition」だ。Amazon.co.jpでの販売価格は780円。
この製品はカメラに貼り付けて、カメラ機能をアナログ的に無効にするシール。あらかじめいくつかの形状/サイズにカットされており、6mm径円シール×54、8mm径円シール×14、10mm径円シール×7、14mm径円シール×5、19mm径円シール×3と、6mm正方形シール×9、8mm正方形シール×5、11mm/12mm正方形シール、57mm×10mm角シール×2、57×25mm角シール×2、22×8mm角シールがセットになっている。
シールの厚みは、コピー用紙より気持ち厚い程度の一般的な厚み。しかし厚みの割に固く(曲がりにくい)、紙ではなくプラスチック系の素材で作られているようだ。
また、シール表面だけでなく裏面(粘着面)も黒色だ。いかにも透けなさそうだが、一度台紙から剥がすと、どちらがシール面なのか見ただけでは判断できないので気をつけた方がよい。シール面の粘着力はそれなりの強さなので、「張り直したらすぐに剥がれてしまった」といった心配は不要だろう。
タッチパネルへの貼り付けにも対応しているので、スマートフォンなどに貼り付けてもシール越しにタッチ操作が可能だ。
遮光性能は十分
この製品は、「Black Out Edition」と製品名にある通り、貼り付けるとカメラのレンズに入る光を完全に遮る。「block 100% of light」と謳う、その効果のほどを確かめるべく、手持ちのノートPCのWebカメラに貼り付けてみた。
6mm径のシールを貼ってみたが、ほぼカメラホール丁度の大きさだったこともあり、シールが貼られていても特に違和感はない。ただし、シール表面は若干の光沢があるので、完全にマットな製品へ貼り付けると馴染みにくいかもしれない。
カメラを起動してみると、真っ暗だった。室内蛍光灯の明るさ程度は余裕で遮光できるようなので、スマートフォンのフラッシュをカメラ目前にかざして撮影してみたが、やはり真っ黒。撮影した画像を編集ソフトで比較してみたが、通常時の明度が10、LEDライト投射時の明度が12だった。どちらの画像もコントラスト/明るさを変更しても何も見えないので、ほぼ完全に遮光しているといって良いだろう。
さらにスマートフォン搭載のLEDライトへ貼ってみて、その様子をカメラで撮影してみた。シールの淵から光が漏れているが、貼り付けたスマートフォン(Xperia Z3 Compact)のバックパネルはガラス製なので、導光板のような役割を果たしているためだ。
写真を見ると、高感度設定で撮影してみてもシールを透過している光はほとんどないのが分かる。思っていたより遮光能力は強力だ。
ということでLight Dims Black Out Editionは、スマートフォンのカメラレンズに貼り付けるだけで、カメラハッキングの被害をお手軽かつ確実に防げる製品だ。1セット買っておけば、複数の製品に使えるので、コストパフォーマンスも良い。不安な人は1つ持っておくといいのではないだろうか。