やじうまミニレビュー

Volutz「プレミアム高耐久ナイロンMicroUSBケーブル 5本セット」

~高耐久ナイロン採用、色違いで複雑な配線でも判別が容易

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
「VolutzナイロンMicroUSBケーブル」。5色のカラーバリエーションが封入されている。色合いはかなり派手めだ
製品パッケージ。付属の説明書(日本語の表記もある)を見る限りAmazon専売品のようだ

 ありとあらゆるデジタル製品が、USBによる充電に対応しつつある昨今。身近にあるUSBケーブルの本数も多くなり、どのケーブルがどの機器およびコネクタに繋がっているのか、分からなくなることもしょっちゅうだ。

 こうしたケーブルを見分けやすくする、ごく単純な方法がある。それはケーブルの色を変えることだ。そもそもケーブルが見分けにくいのは、どれも似た色なのが原因である。製品によって端子の形状が多少なりとも違うとは言え、それだけでひと目で見分けるのは不可能なわけで、それならば色を変えてやるのが手っ取り早い。

 こうした考え方に則って作られたであろう製品が、今回紹介する「VolutzナイロンMicroUSBケーブル」だ。モノは何の変哲もないMicro USBケーブルだが、5本それぞれが色分けされていることから、ケーブルが複雑に配線されていても、どのケーブルがどこに繋がってるか、ひと目で見分けられるというわけだ。購入価格は2,198円だった。

 単なる色違いに留まらず、ケーブルの外皮、さらにコネクタにも工夫が凝らされている。ケーブルの外皮は高耐久ナイロンが使用されているため絡みにくく、さらに引っ張りや踏みつけに強い仕様になっている。またコネクタと共通の色が使われているため、ケーブル部分だけを見て配線を把握できる。コネクタ部分だけに目印を付ける方法だと、通常色のケーブルを見ただけでは配線が把握できないが、本製品ではそうした点でも抜かりはない。

 またコネクタについては、中央部分が軽く左右に膨らんだ形状になっており、USB機器からケーブルを取り外す際に、もう一方の手を添えることなく片手だけで抜きやすいよう工夫されている。両コネクタとも表と裏でモールドが異なっているので、何かと表裏を間違えやすいMicro USBコネクタも、どちらの面を向いていればきちんと挿入できるのか把握しやすいのも利点だ。

 本製品はこうしたケーブルが5色セットになっており、ケーブルが足りない人はもちろん、手持ちのケーブルが不揃いで配線が乱雑になりがちな場合に、それらを一括でリプレースするのにもぴったりだ。各色に合わせたケーブルタイも付属しているので、長さに余分があってもすっきりとまとめることができる。個人で使う場合だけでなく、共有スペースで複数のユーザーがケーブルを共有している場合にも便利だろう。

 ややマイナスなのが、2mというケーブル長は手元で使うのは少々長過ぎること。メーカーサイトを見ると1/2/3mのバリエーションがあるが、Amazonではなぜか2/3mしか販売されていないようで、1mも販売ラインナップに加えてほしいところである。またケーブルの外皮がしっかりしている反面、小回りはお世辞にも利くとは言い難いので、モバイルユースにはあまりおすすめしない。耐久性は多少落としても良いので、取り回しをもう少し考慮してほしかった。

 なお、本製品ではあまりにも色使いが派手すぎると感じるのであれば、コネクタのワンポイントにだけ配色を施したタイプもラインナップされているので、そちらをおすすめする。本製品のようにケーブルを見ただけで接続先を把握することはできないが、両コネクタの色を見ればどの機器からどの機器に繋がっているのかは容易に把握できるほか、ワンパッケージに1/2/3mのケーブルが混在しているので、そちらのほうが用途に適しているケースもありそうだ。

両側のコネクタのアップ。コネクタはいずれも28金でコーティングされている
表(左)にはロゴがあるが裏(右)にはないなど、表裏でデザインが異なるので見分けやすい。ちなみにmicroBコネクタ側も同様にデザインが表裏で異なる
けーブルは高耐久ナイロンで覆われている。PCを自作した経験がある人なら、デスクトップPCの電源ユニットから伸びているケーブルと同等の素材といえば理解しやすいだろう
コネクタ部だけではなくケーブル部も色が異なるため、配線が複雑だったり絡まったりしている場合も見分けるのが容易だ
前回紹介したAnkerのUSB充電器に挿したところ。幅はあるが厚みはスリムなので左右に干渉しにくいのは利点だ
コネクタ中央部がやや膨らんだ形状で、片手でも抜きやすい。ちょっとした工夫だがなかなか気が利いている

(山口 真弘)