やじうまミニレビュー
2,000円で買えるAnkerの小型Bluetoothキーボード
~Windows/Mac/iOS/Androidに対応
(2015/8/22 11:34)
「Anker」と聞くと、ほとんどの人がモバイルバッテリを思い浮かべることだろう。しかし、ここで紹介するのはAnkerのBluetoothキーボードだ。Ankerはモバイルバッテリや充電器以外にも、マウスやBluetoothスピーカーといったアクセサリ類も取り扱っているのである。
この「ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード」はBluetooth 3.0をサポートし、小型で手頃な価格が魅力になっている。本体サイズは284×122×18.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は190gと軽量でもある。折りたたんでさらにコンパクトにするようなギミックはないが、Amazon.co.jpでの価格は1,999円と安価である。
キーボードのレイアウトは、この手の製品では定番のアイソレーションタイプで、英語配列を採用。国内大手メーカーはほぼ日本語キーボードしか出していないため、逆に種類が限られる英語配列を使いたい人にとってはうれしい存在かもしれない。ただし、キーボードのレイアウトはMac用のものなので、Windowsで使いたい人は慣れが必要だ。
WindowsやMac以外にも、iOSとAndroidで使用でき、実際にこれら全てのOSで動作することを確認した。ペアリングの方法は本体裏面にある電源オン/オフ用のスライドスイッチで電源を投入し、キーボード左下隅の「Fn」キーを押しながら、Zキー(ペアリング機能が割り当てられている)を押すだけ。後はホスト側で本機を見つけて設定すればよい。
本製品の残念なところは、F1~F12までのファンクションキーの使用方法で、「Fn」キーと一緒に押さなければならない“コンビネーションタイプ”であること。この手のキーボードではありがちな仕様なのだが、これらのキーの通常動作は音楽再生や音量調整といった各種OS用のショートカットキーになっており、ファンクションキーと動作を入れ替えるようなスイッチはない。日本語入力などでファンクションキーを多用するシーンでは少し面倒に感じるかもしれない。
価格の割にしっかりとした出来で使用感は良好
さて、実際の使用してみての感想だが、キーの押し心地は軽すぎず重すぎずで、押下時は適度な押し返しが得られるため、リズミカルにタイピングできる。この価格帯の製品にしては十分よくできている。キーの入力耐性も約500万回となっており、それなりに頑丈に作られているようだ。
本体には緩く傾斜が付けられており、角度は調整はできないものの、指を置くにはほどよい傾きになっている。本体裏面の4隅にはゴム脚が取り付けられているので、打鍵中にキーボードが動いてしまうといった集中力を乱すような事態も発生しない。
電源は単4乾電池を2本使用するが、電池は付属しておらず別途用意する必要があった。連続作業可能時間は360時間で、無操作状態が30分間続くと、スリープする省電力モードをサポートしているため、電池も長持ちする。スリープを解除するには何か適当なキーを押せばよい。
冒頭で述べた通り、本製品は軽くてサイズ的にもかさばらないため、持ち運びが容易で収納もしやすい。筆者はスマートフォンやタブレットで文字を入力したい時の一時作業用に手元に置いて使うことにしている。
頻繁にBluetoothキーボードを使うことはないが、たまに必要性を感じるという人は案外多いのではないだろうか。本製品はそんな人たちに手軽に買えるBluetoothキーボードとしてお勧めしたい。