山田祥平のWindows 7 ユーザーズ・ワークベンチ

メインテナンスでPCをリフレッシュ



 PCのメインテナンスは完全自動が望ましい。設定したことさえ忘れるくらいでちょうどいい。今回は、Windows 7のメインテナンスについて見ていくことにしよう。

●無償のセキュリティ対策ソフトは存在感がないのがうれしい

 マイクロソフトの無償セキュリティ対策ソフト「Microsoft Security Essentials」がバージョンアップされV2となった。手元の環境のほとんどのPCは、このソフトの旧版でセキュリティを確保してきた。ただし、今のところ旧版からのアップデートは手動で行なうしかなく、自動でのアップデートはないようだ。マイクロソフトの専用サイトからダウンロードして実行すればアップデートができるし、新規のインストールも可能だ。

 このソフトの効き目が本当に信じるに足るものなのかどうかは、はっきりいってよくわからない。少なくとも手元の環境では、一度もウィルス等を検出したことはないし、警告が出たこともない。メールで送られてくる危険な添付ファイルは、あらかじめプロバイダーでウィルスチェックされ、もし危険であれば削除されて届くので特に気にする必要はない。だから、毎週、日曜日の深夜に自動スキャンが行なわれていることを認識してはいるのだが、存在そのものを忘れてしまえるのだ。

 PCのセキュリティ対策は、プラスアルファの作業であり、外部から隔離されたスタンドアロン環境であれば、本当はする必要がない。でも、PCをインターネットに接続しないことは、もう考えられないので、必要悪として受け入れる。だから、それに関わる手間は最小限であってほしいと思う。

 Microsoft Security Essentialsは、存在感を感じさせないという点では合格点を与えられる。無償のソフトなので、1年に一度の期限切れもなく、いったんインストールしてしまえば、ずっとそのまま忘れてしまっていい。PCを再起動したときに、たまにダイアログボックスが表示され、更新情報が最新版ではないことが指摘されるくらいだ。

 現在、Windows Updateでは、セキュリティ対策がなされていないWindows環境を検知すると、Microsoft Security Essentialsがオプションとして候補に挙がるようになっている。とにもかくにも古いスキャンデータで期限切れのウィルス対策ソフトを動かしているよりは、無償であっても、最新の対策をしている方が安心できるのは自明だ。そういう環境を放置しているのであれば、ぜひ、インストールしてほしい。

ファイルをダウンロードして実行すればセットアップが始まる
使用許諾に同意する
カスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加を宣言する
ファイアーウォールのコントロールを任せる
以前のバージョンが最新バージョンのV2にアップデートされる。アップデートの間はセキュリティチェックが停止する
数回のクリックでインストールが完了。インストールを完了しても何も起こらない。それで存在を忘れてしまってもいい
スタートメニューから起動して様子を見る
設定ダイアログではCPU負荷なども指定できるようになった

●デバイスドライバのメインテナンス

 PCに周辺機器を接続したときに、そのデバイスドライバをインストールしなければ使用可能な状態にならないのはよく知られている。Windowsでは、多くの機器について、インボックスのドライバが用意されているため、汎用的なデバイスであれば、まさにプラグ&プレイで使い始めることができる。

 ただ、ドライバに加えて、専用のユーティリティを使うことで、機器をさらに便利に使うことができるようになる場合もある。もちろんドライバだって最新のものが欲しい。

 今後、マイクロソフトは、周辺機器のインストールに際して、従来よりも、よりインテリジェントな仕組みを取り入れていくそうだ。

 例えば今、マイクロソフトのマウスを使うために、インターネットに接続されたPCの端子に添付のUSBトランシーバを装着すると、Windows Updateが検索され、自動的に最適なドライバがインストールされる。さらに、 ドライバのインストール後、DLLが起動する仕組みが用意され、それが実行されることで、引き続き、ユーティリティとしてのIntelliMouseがダウンロードされて実行される。このユーティリティを使うことで、マウスを細かくカスタマイズできるといった恩恵が得られるようになっている。

 昔は周辺機器といえば、機器側のUSB端子に封印テープが貼られ、必ず、先に添付のディスクを使ってドライバをインストールするように記載されているなど、プラグ&プレイを名乗って欲しくないような仕様のものを見かけたものだが、今後はそういうデバイスも少なくなっていくのだろう。将来的にはユーティリティがCD-ROMやDVD-ROMで添付される製品もなくなってしまうのかもしれない。

 ちなみに、機器を最初に接続したときに、インターネットを参照できない環境では、インボックスのドライバが使われる。マウスなどはそれでも使えることは使えるのだが、やはり、最新のドライバ、そしてユーティリティを使いたい。最初にインボックスのドライバで使い始めてしまうと、ユーザーによっては、専用ユーティリティの存在さえ気がつかずに、そのままインボックスドライバだけで使い続けてしまうことになってしまう可能性が高い。例えば、購入したデバイスを帰りの電車の中で、携行しているノートPCに装着してしまうようなことは、気の短いユーザーなら日常茶飯事ではないだろうか。このあたりをどのようにアップデートで対応していくかについても、マイクロソフト側でも、より良いユーザー体験をめざして今後の課題として考えていくそうだ。

●1年分の垢を落とそう

 年末年始のちょっと時間に余裕のあるときには、日頃愛用しているPCを少し手をかけてあげよう。Windowsは、使っているうちに、さまざまな履歴がたまり、稼働が重くなっていく傾向がある。たとえば、持ち歩いているノートPCなら、あちこちで接続したが二度と接続しないような無線LANのエントリがたまってはいないだろうか。ネットワークと共有センターの「ワイヤレスネットワークの管理」で、使わないアクセスポイントは削除してしまおう。自動接続になっている場合、余分なアクセスポイントを探さないために、スムーズにつながるようになる。また、インストールしたはいいものの、使っていないアプリも、ゴッソリと削除してしまった方が身軽になれる。いっそのこと、クリーンインストールや工場出荷状態へのリカバリからやりなおすことも視野に入れてメインテナンスに取り組めば、来年は、ずっと気持ちよくPCを使えるかもしれない。