笠原一輝のユビキタス情報局

日本市場にもWindows 10 Mobileがお披露目

~MADOSMAアップグレード版を先行体験

Windows 10 MobileにアップグレードしたMADOSMA

 国内のデバイスメーカーや流通業者などからWindows 10 Mobileを搭載したデバイスの発表が相次いでいる。

 11月24日にはFREETELブランドのプラスワン・マーケティング株式会社が「KATANA 01」の販売を11月30日から開始することを明らか(別記事参照)にし、昨日(11月26日)にはヤマダ電機がWindows 10 Mobile搭載のSIMロックフリースマートフォン「Every Phone」を11月28日から販売開始することを明らか(別記事参照)にしている。

 そして、今日(27日)はMADOSMAで他社に先駆けてWindowsスマートフォンを発表したマウスコンピューターが、Windwos Phone 8.1で発売された「MADOSMA」をWindows 10にアップグレードした「MADOSMA Q501A」を本日より予約開始したことを明らかにした。また、従来のWindows Phone 8.1ベースのMADOSMAユーザーに対しては、OSの持ち込みアップグレードサービス(有償)を開始することも同時に明らかになっている(別記事参照)。

 今回はこのMADOSMAのアップグレードサービスを事前に受ける機会を得たので、Windows 10 MobileにアップグレードされたMADOSMAを利用して、Windows 10 MobileとはどんなOSなのか、PCユーザーの視点で迫っていきたい。

Windows 10 Mobileの出荷版となるビルド10586が完成、OEMメーカーに配布済み

 MicrosoftがWindows 10の機能アップデートとて開発コードネーム“Th2”(Threshold2、ThresholdはWindows 10の最初の出荷版の開発コードネーム、Th2とはThresholdの次のアップデートという意味)をNovember Updateとして提供開始している。Windows内部のビルド番号で10586となる。10586では、音声認識機能Cortanaの日本語版が提供開始されたり、新しいWebブラウザ「Microsoft Edge」が安定性向上、機能強化がされるなど、Windows 10ユーザーにとっては見逃せないアップデートとなっている。

 そして、そのNovember Updateのもう1つの大きな目玉が、Windows 10 Mobileの出荷版でもあることだ。Windows 10 Mobileは、PC向けのOSであるWindows 10と1つの大きなOSのコア部分を共有しており、同じUWP(Universal Windows Platform)アプリと呼ばれる、Windowsストアを経由して配信される新しいタイプのWindowsアプリケーションを実行できることが最大の特徴だ。

 Microsoftは既にビルド10586のイメージをPCメーカーやスマートフォンメーカーに配布開始している。現在OEMメーカーはそのOSイメージを元に、自社のソフトウェアなどを組み込み、製品に組み込んで出荷の準備をしているほか、OTAなどによるOSのアップグレードの準備を進めている。

 また、米国ではWindows 10 Mobileを搭載したMicrosoftブランドの「Lumia 950」のAT&Tワイヤレス版を販売開始しているほか、今週末からはアンロック版と、その大画面版となる「Lumia 950XL」が販売開始される。現在のところ、日本マイクロソフトはLumiaシリーズの日本での販売の予定はないとしており、少なくともこのタイミングではLumia 950/950XLが日本で認定を取って販売される可能性は低い。

商用可能な“Office 365サービス”がバンドルされるMADOSMA Q501AO

 本日マウスコンピューターが発表したのは、従来のWindows Phone 8.1ベースのMADOSMAに対してのWindows 10 Mobileへのアップグレードサービスの提供と、MADOSMAのWindows 10 Mobile版の予約を本日より開始し、12月4日から販売開始という2点だ。

 従来のMADOSMAのWindows 10 Mobileへのアップグレードは、マウスコンピューターのサービスセンターへ郵送して行なう方法(3,240円=サービスセンターへの配送費はユーザーの自己負担)ないしは、東京都千代田区外神田にあるマウスコンピューターダイレクトショップへ直接持ち込み(3,240円)のいずれかの方法で可能だ。

 OTAアップデートについては、12月中に公開が予定されている。

【お詫びと訂正】初出時にOTAアップデートが提供されないとしておりましたが、12月中に公開の予定です。お詫びして訂正させていただきます。

 今回マウスコンピューターが追加したMADOSMA Q501Aシリーズは、Windows 10 Mobileがプリインストールされている。ハードウェアそのものは、Windows Phone 8.1プリインストールで販売されたMADOSMAと同じで、OSがWindows 10 Mobileになっていることが違いとなる。SKUは「Q501A」と「Q501AO」の2つで、違いはMicrosoftのPCバンドル用Officeライセンス(PIPC)のライセンスの有無で、Q501AOの方にはOffice 365サービスが付属する。

 Windows 10 Mobileには、Office Mobileと総称されるモバイル機器用のOfficeアプリケーションがバンドルされている。Microsoft製品を使う時のIDとなるMicrosoftアカウントを入力することで、ファイルの編集などの機能を利用できるのだが、商用利用をする場合にはOffice 365サブスクリプション(個人向け、法人向けは問わない)を契約をしていなければならないと、ソフトウェアライセンスの規定で決まっている。

 商用利用というのは、何らかの営利を産む作業という意味で、個人事業主や企業での利用、さらに言えば個人が会社の仕事を自分所有のデバイスで行なう場合などもこれに含まれる(どれが該当するかはMicrosoftのWebサイトでチェックして欲しい)。なお、このことはiOS向け、Android向け、UWPアプリのOffice Mobileなども同様で、商用利用する場合には、必ず何らかのOffice 365サブスクリプションが紐付いているMicrosoftアカウントないしは法人向けOffice 365アカウントと組み合わせて利用しなければ利用規約違反となってしまう。

 MADOSMA Q501AOに付属しているOffice 365サービスは、デスクトップのOfficeアプリケーションの利用権こそ付属してこないが、OneDrive 1TBの利用権、Skype 60分無料通話権、そしてOffice Mobileの利用権(タブレット2台+スマートフォン2台)の1年分が付属してくるので、これで商用利用が可能になる。このOffice 365サービス1年分は、PC向けのバンドルライセンスであるOffice Premiumにもバンドルされているもので、Windowsスマートフォン向けのバンドルライセンスはこのサービスだけがバンドルされる形となる。

 Office 365サービスは1年間有効だが、Microsoftから提供されている更新ライセンス(オープンプライス、Microsoft Storeで6,264円)を購入すると1年間更新できる。

 なお、余談だが、既にOffice Premium+Office 365サービスがバンドルされているPCを購入して、まだ有効期限内のOffice 365サービスを持っていて、MADOSMA Q501AOのようにOffice 365サービスがバンドルされている製品を購入した場合には、新しく購入した製品にバンドルされていたOffice 365サービスをアクティベーションすると、期限が1年間延長になる。MADOSMAのOffice 365サービスがバンドルされていないSKUとされているSKUの価格差は3,000円なので、Office 365サービスの更新(6,264円)に比べると安価に延長できることになる。既にOffice 365サービスを契約しているユーザーはこのことは覚えておいて損はない。

デスクトップ版Windows 10と共通したUIデザイン、UWPアプリを共通に利用できる

 前置きが長くなったが、Windows 10 MobileをスマートフォンのOSとして見ていこう。Windows 10 Mobileの特徴は、Windows Phone 8時代から採用されているタイルUIがさらに洗練され、より美しいタイル表示になっている。タイルUIで優れているのは、タイルの中にライブタイルと呼ばれる更新情報が表示される仕組みだ。デスクトップ版のWindows 10でもスタートメニューにこのタイルUIが利用されており、それがそのままスマートフォンのUIになっていると言えば、Windows 10を使っているユーザーにはわかりやすいだろう。

 例えば、システムの設定を行なう“設定”に関しても、デスクトップ版のWindows 10と同じ考え方で作られており、デザインは共通化されているほか、設定項目の階層構造などは共通になっている。OSのアップデートはデスクトップ版のWindows 10では更新とセキュリティ-Windows Updateだが、Windows 10 Mobileでも同様に更新とセキュリティ-電話の更新となっている。言い方はWindows Update、電話の更新と異なるものの、階層構造は同じだ。

 そしてもう1つの大きな特徴は、デスクトップと同じWindows 10用のアプリケーションが使える点にある。といっても、Photoshopなどの典型的なWindowsアプリケーション(Win32アプリなどと呼ばれる)が利用できるのではなく、UWP(Universal Windows Platform)アプリなどと呼ばれる、以前はWindowsストアアプリと呼ばれていたものが共通で利用できる。

 Windows Phone 8.1時代にも一部のアプリケーションが共通が使えていたのだが、ストアはデスクトップ向けがWindowsストア、Windows Phone 8.1がWindows Phoneストアと分かれていたが、Windows 10ではこれが統一されている。

 このため、ユーザーは1つのアプリをWindowsストアで購入すれば、それをPCでもスマートフォンでも共通に利用できる。例えば、筆者はWindows 10で「Tweetium」というTwitterクライアントのアプリケーションを利用している。このTweetiumのフル機能を利用するには追加料金を払ってTweetium Proにアップグレードするのだが、PC用に払ったライセンスが、そのままWindows 10 Mobileを搭載しているWindowsスマートフォンで利用できている。今後はこれと同じようなアプリケーションが増えていけば、PC版とスマートフォン版をシームレスに利用することができるようになる。

 しかし、現在は移行期ということもあり、PCとスマートフォン用のアプリが別々のアプリとして提供されている例も多く、UWPアプリはないというサービスも少なくないことは指摘しておかなければならない。例えば、Facebookの公式クライアントアプリは、PC向けとスマートフォン向けは別々のアプリとして登録されており、どちらもあまりバージョンアップされていない現状だ。また、日本市場向けの電子書籍向けのアプリケーション(例えばAmazon/Kindleなど)はほとんどなく、この点は要改善である。

 ただ、こうした状況は今後徐々に改善していくだろう。実際、アプリケーションベンダーは、1つのコードを書けばスマートフォンとPCの両方をカバーできるUWPの魅力に気付き出しており、積極的に対応を始めたところもある。というのも、Windows 10 Mobileはこれから製品が登場する段階だが、そのアプリはそのままPC版のWindows 10でも利用することができるのだから、インストールベースとしては既に市場としては十分魅力的だと言えるだろう。

 そう考えれば、ソフトウェアベンダーが、iOSやAndroidに加えて、Windows(Windows 10、Windows 10 Mobile)をサポートすべき3つ目のプラットフォームとして加えるのは時間の問題だろう。

Windows 10 MobileのタイルUI、通知は上から降りてくる形で表示される
ライブタイルでは写真のサムネイルやニュースのヘッドラインが刻々と表示される
複数のタイルをまとめてフォルダにすることもできる
タイルを長押しするとタイルのサイズなどを変えることができる
Windowsボタンの左にある戻るボタンを長押しするとタスクマネージャが表示される
アプリドロワー、よく使うアプリはデスクトップへ置いておくことも可能
表示された通知を下にさげると、通知の画面になる
システムの設定画面、デスクトップPC版のWindows 10と同じメニューが並んでいる
更新とセキュリティの下の階層には電話の更新という"Windows Update"メニューがある。PCと同じメニュー階層なので、Windows 10に慣れていれば慣れるのは容易だ
こちらはシステムの設定、こちらもPC版と同じような構造
バージョン情報の画面、OSのビルドは10.0.10586.11になっている
SIMカードの設定画面、何もしなくても挿入したIIJmioのSIMを認識した
Windows 10でのTweetium
Windows 10 PCでTweetiumを実行しているところ、同じアプリケーションがPCでも、スマートフォンでも利用できていることが分かる
Windows 10 Mobileのストア、アプリやアカウントなどがデスクトップPC版のWindows 10と共通化されている

OneDrive、Skype、Office 365といったMicrosoftのクラウドサービスとの高い親和性

 Windows 10 Mobileの利点はそれだけではない、PC版のWindows 10がそうであるように、Microsftのクラウドサービスとの高い連携性を実現している。OneDrive、Skype、Office 365といったMicrosoftのクラウドサービスを活用しているユーザーであれば、さまざまなメリットを得ることができる。

 最大のメリットはSSO(Single Sign On)と呼ばれる仕組みが利用できること。OS側にMicrosoftアカウント、そして法人向けOffice 365アカウントをあらかじめ登録しておくと、クライアントアプリケーションがアクセスする時に、ユーザーがアカウントの情報を入れないでもOS側に登録されているアカウントの情報を読み出してアクセスする仕組みだ。クライアントアプリごとに登録情報を入れる必要がないので、より安全にクラウドサービスにアクセスすることができる。

 例えば、Microsoftアカウントを利用してWindows 10 Mobileにサインインすると、Outlook.comのメール、スケジュール、OneDrive、Skypeなどのサインインの情報はユーザーが入力する必要がなく、そのままの状態で利用できる。Windows 10 Mobileでは、この機能が法人向けOffice 365のアカウントにも拡大されている。法人向けOffice 365を契約している企業のユーザーなどは、自分のOffice 365のアカウントでログインすると、電子メール、スケジュール、OneDrive for Business、Skype for Businessのアカウントなどが全てWindows側のSSOで管理され、かなり便利だ。

 現状ではSSOはMicrosoftアカウントないしは法人向けOffice 365アカウントでしか利用できない。ただし、Windows 10 Mobileは、電子メールとスケジュールなどの機能で、Googleアカウント(いわゆるGmailのアカウント)とApple ID(いわゆるiCloudのアカウント)にも対応している。もちろんアカウント認証はOAuth対応になっているので、Googleアカウントなどの2段階認証も利用できる。

 なお、ブラウザはデスクトップPC版のWindows 10と同じMicrosoft Edgeが標準で導入されている。Microsoft Edgeのバージョンは25.10586.11.0で、デスクトップPC版のMicrosoft Edgeのバージョンである25.10586.0.0と同じバージョンになっている。デスクトップPC版のMicrosoft Edgeとお気に入り機能の同期ができるほか、WebサイトのIDやパスワードなどの同期が行なわれる。

Windows 10 Mobileのメールクライアント、Outlook.comのメールアカウントを使っているところ
Windowsの設定で、Microsoftアカウントだけでなく、法人用Office 365アカウント(職場または学校アカウントと表示されている)を追加しておくことができる
あらかじめWindowsに法人用Office 365アカウントを登録しておけば、SSOの機能を利用して、もう1度IDやパスワードを入れなくてもメールソフトにアカウントを登録できる。Windows 10 Mobileのメールクライアントは、Microsoftのサービス以外にも、GoogleやiCloud、iMAP/POPにも対応
電子メールを表示している例、電子メールが見やすく表示される
Cortanaも有効になっており、予定や天気予報、ニュースなどが表示される他、音声認識ももちろん利用できる
Windows 10 Mobileのフォトアプリ、OneDrive上の写真もこのように見える
カレンダーアプリ
Microsoft Edge、複数のタブを見やすく表示できる
about:flagsで開発途中の機能のオン、オフできるのはデスクトップ版と同等
お気に入りの同期をPCのEdgeと行なえる

課題はサードパーティのIMEには未対応な点とContinuum対応へのハードウェアスペック

 ようやく完成したWindows 10 Mobileだが、依然として解決されていない問題もある。1つは、依然としてサードパーティのIMEが使えない問題だ。Windows 10 MobileではIMEは、MS-IMEに相当するMicrosoft純正のIMEのみが利用できる。このため、ジャストシステムのATOKなど、PCでサードパーティのIMEを使っている人には若干の違和感を覚えることになるだろう。AndroidはサードパーティのIMEに対して以前より解放しており、iOSもやや中途半端なところはあるが既に解放していることを考えれば、Microsoftもここは早期になんとかして欲しいと思う。

 もう1つはContinuumのサポートの問題だ。Continuumというのは、Windows 10でサポートされた機能で、キーボードなどのデバイスが接続されると、表示をタブレットモードからデスクトップモードに自動で切り替える機能だ。Windows 10 Mobileの場合には、スマートフォンに外部のディスプリイを有線、ないしは無線で接続し、キーボードを接続するとまるでPCのように使える機能のことを意味している。

 これから日本でPCメーカーやスマートフォンメーカーなどから販売されるWindowsスマートフォンの多くはContinuumには非対応になる(MADOSMAも非対応)。というのも、Continuumに対応するには、CPU/GPU、搭載メモリなどに制約があり、現時点ではSnapdragon 810/808以上となっており、筆者が知る限りこのスペックを満たしているのはMicrosoftが自社ブランドで発売するLumia 950/950XL、Acerが日本でも投入を予定しているJade Primo(別記事参照)の2製品だけだ。そのほかのメーカーから販売される製品は、多くはSnapdragon 410/210搭載となっているため、現状では対応することが難しい。

 今後メーカーがContinuumに対応した製品をリリースするには、QRDと呼ばれるリファレンスデザイン存在していないSnapdragon 810/808の基板を自社で開発するか、あるいはその後継で今後Qualcommが出荷する予定のSnapdragon 820を待つ必要がある。このため、Continuumに対応した製品が広く出回るのはSnapdragon 820の供給が多くのメーカーに行き渡ることになる来年(2016年)の後半ぐらいになる可能性が高い。Lumia 950/950XLが日本市場では販売される可能性が低い現状では、Acerから販売される予定のJade Primoが日本市場では唯一の選択肢となる可能性が高い。

米国のMicrosoft Storeで販売開始されたLumia950
Microsoft StoreでのLumia950を利用したContinuumのデモ

生産性を重視するビジネスユーザーにおすすめ

 このようにWindows 10 Mobileの概要を駆け足で紹介してきた。正直今回の記事だけでは紹介しきれないほど、さまざまな機能を搭載しており、従来のWindows Phone 8.1までとはレベルが違う完成度になっていると筆者は思う。

 率直に言えば、コンシューマ向けのアプリケーションがまだ揃っていなかったりという点や、サードパーティのIMEが使えないなど、さらにはContinuum対応の製品が最初は選択肢が少なそうな点は課題があると言える。しかし、MicrosoftはWindows 10を“WaaS(Windows as a Service)”と呼んでおり、Webサービスによって機能を追加するプラットフォームだと言っている通りで、Windows 10/10 Mobileは言ってみれば“成長し続けるプラットフォーム”なのだ。今後もそうした課題を解決するようなアップデートがどんどん入っていくことで、どんどん便利なプラットフォームになっていくだろう。

 Windows 10 Mobileの特徴は、既に述べたように、Microsoftのクラウドサービスと親和性が高いことだ。例えばOffice 365 Solo/Office 365サービス、OneDrive、Skypeなどの個人ユーザー向けのサービスを利用しているユーザーはもちろんこと、特に法人向けのOffice 365との親和性は高く、SSOなどをうまく利用すれば利便性は非常に高いと言える。

 例えば法人向けOffice 365を契約しているユーザーが社員に持たせるスマートフォンとして、そして、筆者のような個人事業主が持つスマートフォンとして、Windows 10 Mobileを搭載した機器はまさに便利な機器だと言っていいのではないだろうか。そして、ハードウェアの問題が解決して、Continuumが利用できるようになれば、そのメリットはさらに向上することになるだけに、Microsoft、そしてスマートフォンメーカーが早期に問題を解決して、Continuum対応のWindowsスマートフォンも広く日本で出回ることに期待したい。

(笠原 一輝)