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FREETEL、12,800円のWindows 10 Mobile搭載スマホを11月30日発売

~SIMロックフリー、4.5型IPS液晶を採用

「KATANA 01」

【17時追記】発表会の内容と写真を追加しました。

 プラスワン・マーケティング株式会社は24日、Windows 10 Mobileを搭載するFREETELブランドのSIMロックフリースマートフォン「KATANA 01」を11月30日に発売すると発表した。予約開始は11月25日から行なわれる。

 KATANA 01は今年(2015年)の6月に発表されており、4.5型のFWVGA(480×854ドット)IPS液晶を搭載。税別予定価格は12,800円。以前の発表では19,800円となっていたが、7,000円安くなった。

 なお、以前一緒に発表された5型HD(720×1,280ドット)IPS液晶を搭載する上位モデルの「KATANA 02」に関しては、現在開発中であり、1月に発売予定。正式な発売日などについては後日告知するとのこと。こちらは以前の発表で税別予定価格を29,800円としていた。

 発表会場に展示されていたKATANA 01にはビルド10586のWindows 10 Mobileが搭載されており、日本語版のCortanaを使用できた。製品版でもこの点は変わらない。ただ、本製品はディスプレイに外部出力してデスクトップPCのように使用可能にする「Continuum」機能には非対応とのことで、今後のWindowsアップデートなどでも対応はできない。

 KATANA 01の主な仕様は、SoCがクアッドコア(1.1GHz)、メモリ1GB、ストレージ8GB、バッテリ容量は1,700mAh。搭載センサーはGPS、加速度、近接、光、e-compass。インターフェイスは、Micro USB、Micro SIM×2、microSDHCカードスロット、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0、200万画素前面/500万画素背面カメラを搭載。

 対応バンドは、GSM 850/900/1,800/1,900MHz、UMTSバンド1/6/8/19、FDD LTEバンド1/3/8/19で、LTEはNTTドコモとソフトバンクの両方のプラチナバンド帯に対応。

 本体サイズは66.3×132.8×8.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は132g。標準の背面カバー色はマットブラックだが、オプションで着せ替え用の別色も用意。ダークメタリックとシルバーの2色を、それぞれ税別価格1,280円で12月に発売する予定。今後ゴールド、イエロー、ブルーなども追加検討しているという。

底面にMicro USBとイヤフォンジャック
右側面に音量と電源ボタンを装備
カバーは左下の切り欠きから簡単に開けられた
カバーを開けた状態
Micro SIMスロットが2個にmicroSDカードスロットを装備
Windowsのビルドは「10586」だった
OneDrive上のWordファイルを開く
ここら辺の挙動はAndroidやiOS搭載端末などと変わらない
Wordファイルが開いた
Excelファイルを表示を縦画面で表示
Excelファイルを表示を横画面で表示
標準ブラウザのEdgeを搭載
アクションセンターの構成は、PC版と若干異なっており、「懐中電灯」といった項目がある
設定のメニュー構成
ディスプレイの設定。残念ながらKATANA 01はContinuum非対応
Cortanaは使用可能
全てのアプリの表示もデスクトップ版Windows 10と同じ
地図アプリの表示
タイルの大きさはタイル長押しで変更可能
大小の正方形と長方形の3種類を用意し、タイル右下の矢印マークを押すことで順次変わる
ちなみに、右上のピンマークを押すとタイルが消える
タイルは長押しでドラッグでき、任意の位置に配置できる
電話をかけるためのダイヤル表示
ストアを表示
ストア内の「MSN天気」
本体右側面の音量ボタンを押すと、音量が上げ/下げが行なわれると同時に、画面上部に音量のスライドバーが表示される
4型サイズのiPhone 5sと大きさを比較
iPhone 5sよりも1mmほど厚みがある
シルバー色の着せ替えカバーは12月に発売予定。税別価格は1,280円
KATANA 01のパッケージ
パッケージの側面
上位モデルの5型タイプ「KATANA 02」は1月に発売予定

プラスワン・マーケティング株式会社の代表取締役 増田薫氏(左)と、同社取締役の野村晴彦氏。野村氏は過去に日本マイクロソフトでWindows Phoneの業務に携わっていた

 説明会では、プラスワン・マーケティング株式会社の代表取締役 増田薫氏が登壇し、Windows 10 Mobile端末としてKATANA 01を“日本最速”で発売できることを強調。世界ではMicrosoftのLumia 950に次いで2番目になるのではないかと嬉しそうな表情を見せた。

 同氏は価格を19,800円から12,800円へと大幅に引き下げたことに関して、業務端末での利用も想定し、Windows 10 Mobile搭載スマートフォンを購入のためのハードルを下げる施策として新価格での提供を決めたという。これに関連し、同社取締役の野村晴彦は、業務などにおいてWindows 95時代から約20年間に渡り残されているであろう、Excelなどとといったファイルの資産が社外で簡単に使用できるので、業務用途で大きな威力を発揮するとの見方を示した。

 また、デュアルSIMスロットを搭載し、その両方がLTE通信をサポートしていることについて、海外出張の際の利便性を訴え、SIMの切り替えはOS側から簡単に行なえることも説明。国内回線ではドコモとソフトバンクのプラチナバンドを使用可能なため、この点も業務利用において抜群の繋がりやすさを提供できるとする。

Windows 10 Mobile搭載端末の利用による業務効率化を訴える
SIMロックフリーのメリットとして、通信料金の削減を挙げた
海外出張で便利なデュアルSIMに対応。LTE通信が使える
ドコモとソフトバンクのプラチナバンドをサポートしている

 KATANA 01の販売開始に伴い、プラスワン・マーケティングは、本体とFREETEL SIMの同時購入で3,000円引きを行なう新機種発売キャンペーンを2016年1月7日の午後12時まで実施。

 さらに、故障時の機種交換代を本体価格から約80%割り引いた特別価格で提供する「PREMIUM補償」の予約も開始。FREETELのWebサイトでは予約販売と同時に受け付けを始め、月額300円で加入可能。店頭販売製品についても適用可能で、こちらは11月30日の発売日から開始。月額ではなく、2年一括2,480円で提供する。

 このほか、IP電話ではない独自の電話回線(freetelプレフィックス回線)を使用することで通話料金を半額にする同社Android/iOSアプリの「通話料いきなり半額」のWindows版を近日提供。電話番号の変更などは必要なく、通話料金は30秒あたり10円でかけることができる。

KATANA 01はLTE対応でSIMロックフリー
KATANA 01の仕様
これまで発表していた19,800円という価格を12,800円に引き下げた
背面カバーはオプションで別色を用意
本体故障時などの際の機種交換を特別価格で行なうPREMIUM保証の加入予約もスタート
近日同社の「通話料いきなり半額」アプリのWindows版を提供

(中村 真司)