西川和久の不定期コラム

アップル「MacBook Air(MC966J/A)」+Promise「Pegasus R6」
〜究極のウルトラモバイルでThunderboltを試す



 前回は、13.3インチのMacBook Airをご紹介したが、今回はさらに小型の11.6インチMacBook Airと、発表当時から非常に気になっていたThunderbolt対応のRAIDシステムをお借りできたので、同時に試用したレポートをお届けする。システム的にはミスマッチかも知れないが、Thunderboltの凄さが体感できる結果となった。


●第2世代の11.6インチMacBook Air

 前回の13.3インチMacBook Airは5世代目だったが、11.6インチのMacBook Airは2世代目だ。2010年10月に発表された第1世代のスペックは、CPUにIntel Core 2 Duo 1.4GHzまたは1.6GHz、メモリ2GBまたは4GB(増設不可)、フラッシュストレージ64GBまたは128GB、グラフィックスGeForce 320M(チップセット内蔵)というものだった。

 去年の10月だと(第1世代だが)既にCore iプロセッサが主流になりつつあったが、1世代古いCore 2 Duoアーキテクチャを使い、液晶パネルのサイズも13.3インチから11.6インチとコンパクトにまとめ、88,800円からと安く非常に人気の高いモデルとなったのは記憶に新しい。

 今回届いたのは新型の上位モデル。多くの部分は第1世代のMacBook Airと同じスペックを引き継いでいるが、第2世代Core i5プロセッサを搭載し、アーキテクチャを一新している。主な仕様は以下の通り。

【表】Apple MacBook Air(MC966J/A)の仕様
CPU Intel Core i5-2467M
(2コア/4スレッド、1.6GHz/2.3GHz、キャッシュ 3MB)
チップセット Intel QS67 Express
メモリ 4GB(2B×2/1,333MHz DDR3オンボードメモリ、
下位モデルは2GB)
フラッシュストレージ 128GB(下位モデルは64GB)
OS Mac OS X 10.7(Lion)
ディスプレイ 11.6インチ液晶ディスプレイ(光沢)、1,366×768ドット
グラフィックス 内蔵Intel HD Graphics 3000(384MBメインメモリと共有)、
miniDisplayPort出力(Thunderbolt)
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0
その他 USB 2.0×2、ヘッドフォン出力、マイク、FaceTimeカメラ
サイズ/重量 30×19.2×0.3〜1.7cm(幅×奥行き×高さ)/約1.08kg
バッテリ駆動時間 最大5時間(スタンバイ最大30日間)
価格 102,800円

 CPUはIntel Core i5-2467M。2コア4スレッドでクロックは1.6GHz。TurboBoost時には2.3GHzまで上昇する。キャッシュは3MB。13.3インチのMacBook AirはIntel Core i5-2557M(1.7GHz/2.7GHz)だったので、若干スペックダウンとなる。

 チップセットは同じくIntel QS67 Express。モバイル用のチップセットだが、一般的なIntel HM65 Expressなどと比較してパッケージサイズが小さく、TDPも低く設定されている。メモリはオンボードで4GB固定(下位モデルは2GB)。OSはMac OS X 10.7、通称Lion。

 フラッシュストレージは13.3インチMacBook Airの半分となり、128GB(下位モデルは64GB)。用途にもよるだろうが、下位モデルの64GBは、さすがに今時としては少なく、うまく運用しないと直ぐに足らなくなりそうだ。

 液晶ディスプレイは光沢タイプの11.6インチで解像度は1,366×768ドット。外部出力はThunderboltポートがあり、miniDisplayPort出力としても使える。最大2,560×1,600ドットまでの対応だ。グラフィックスはCPU内蔵Intel HD Grapics 3000。メインメモリと共有で384MB使用する(下位モデルは256MB)。

 ネットワークは無線LANのみで、IEEE 802.11a/b/g/n対応。Bluetooth 4.0。その他のインターフェイスは、USB 2.0×2、ヘッドフォン出力、マイク、FaceTimeカメラ。もちろんキーボードバックライトも搭載している。13.3インチのMacBook AirにあったSDカードスロットは無い。

 サイズ30×19.2×0.3〜1.7cm(幅×奥行き×高さ)、重量約1.08kg。掲載したサイズ比較の写真を見ると分かるように、かなり小さく、どちらかと言えばiPad2の方が近い大きさだ。バッテリ駆動時間は最大5時間。スタンバイ時は最大30日間。ボディが小さい分、内蔵しているバッテリ容量も小さく、13.3インチのMacBook Airより2時間短くなる。

 価格は上記の仕様で102,800円。メモリ2GB/ストレージ64GBの下位モデルは84,800円。同社のオンラインストアではBTOが可能で、JIS/USキーボード、下位モデルのメモリを4GB、上位モデルのCPUをデュアルコアのIntel Core i7(1.8GHz)へ、フラッシュストレージを256GBへの変更も可能となっている。

天板。パッと見た感じは13.3インチのMacBook Airと瓜二つ。サイズだけパネルに合わせて小さくなっている 正面。非常にシンプルでソリッド 本体底面までもこだっている
左側面。MagSafe(電源コネクタ)、USB 2.0×1、ヘッドフォン出力、内蔵マイク キーボードはアイソレーションタイプ。小さくなったとは言え、特にその弊害などは見当たらない バックライト点灯時。最大輝度はかなり明るい。機能キーで調整できる(F5/F6キー)
右側面。Thunderboltポート、USB 2.0×1。SDカードリーダは無い キーピッチは実測で約19mm 付属品。簡易マニュアル、ACアダプタ、ACアダプタに接続できる電源ケーブル
重量は実測で1,082g 斜め後ろ。バッテリが内蔵で交換できない分、後ろはスッキリまとまっている 奥行きはiPad2の短辺とほぼ同じ。13.3インチMacBook Airと比較してかなりコンパクトなのがわかる

 実際の使用感は、ボディ、パネル、キーボード、パームレスト/TrackPad、ノイズや振動、発熱、サウンド……全ての項目が、13.3インチMacBook Airと同じ。そのまま11.6インチへスケールダウンしただけの感じだ。重複するので、詳細は前回の記事をご覧いただきたいが、何も変わらず、快適に使うことができる文句無しのウルトラモバイルと言えよう。逆にパネルサイズが違うモデルで、ここまで使用感が同じなのは非常に珍しい。違いはサイズと重量、パネルのサイズ/解像度、そしてSDカードリーダが無いことのみだ。

 短期間、13.3インチと11.6インチのMacBook Airを行ったり来たり交互に使用して楽しんだが、予算的な問題が無いとした時、正直どちらを選ぶか非常に迷う。

 CPUパワーに関しては動画の編集でもしない限り(後述するベンチマークテストではある程度違いは出るものの)その差を体感することは難しく、メモリ4GBは同じ。起動/終了・スリープ/復帰の時間も変わらず。ストレージは256GB vs 128GBと、より実用的に使うなら前者だが、上位モデルであればBTOで256GBも選択可能なのでどちらも互角。

 使い勝手で大きく違うのがバッテリ駆動時間で、13インチが7時間に対し本機は5時間。外で使うケースが多い時は前者だが、気軽に持ち歩きたいなら11.6インチに軍配が上がるといったところか。逆に液晶パネルに注目すると、13.3インチ1,440×900ドットと11.6インチ1,366×768ドットは、前者の方が情報量も、全画面表示して観る動画の迫力も違う。さらに悩ましいのは、11.6インチMacBook AirをBTOで最大仕様にすると、13.3インチMacBook Airの上位モデルとほとんど値段が変わらなくなる点だ。

 余談になるが、筆者のケースで考えると、物としてのMacBook Airは非常に魅力的で是非欲しい製品。ただ、普段カバンを持ち歩くのが嫌で、外ではiPhone 4のみ。ノートPCは、撮影現場のバックアップ用としてThinkPad X201iを持っているが、毎日撮影があるわけでもなく稼働率は低い。加えて256GBだと容量不足だ。デスクトップは少し前にご紹介した新型Mac mini。そして家でゴロ寝しながら使うのはiPad2……と、MacBook Airの入る隙間が無い。あえて選ぶとすれば11.6インチはiPad2と用途が被りそうなので、13.3インチとなるが、持ち歩かないのなら、同じ13.3インチでもMacBook Proでいいのでは!? と言う話に……(笑)。こうしていまだに結論は出ていない。

 これは極端な例だと思うが、11.6インチか13.3インチか悩んでいる人も多いのではないだろうか。

初期起動時のデスクトップ。Windows搭載のノートPCでも良く見かけるHD解像度。1,366×768ドットのデスクトップ 128GBのストレージでBoot Campで20GB割り当てると、ご覧のように双方とも結構窮屈だ 起動時のメモリ使用状況。4GBで起動直後だと約70%がフリー

 11.6インチMacBook Airのベンチマークテストを行なうにあたって、Boot Campを使いWindows 7をインストールした。パーテーションの分割はデフォルトの20GB。この時、128GBのストレージだとMac OS X側もWindows側もかなり窮屈となる。Boot Campを使いたい時は、BTOで256GBにしたいところだ。

 またLion自体のメモリ使用量は、4GBの起動直後で約70%ほど残っている。従ってメモリ2GBの下位モデルでも比較的軽めの運用ならそれなりに使えそうだ。Windowsを使わず、ネット中心の軽い処理がメインの用途なら、下位モデルのチョイスもありだろう。

●Thunderbolt対応RAIDシステム

 話し変わって、Thunderboltは、1ポートあたり10Gbit/sec(双方向)が2チャンネル利用できる最新のインターフェイスだ。Macは基本的にeSATAやUSB 3.0に対応していないため、USB 2.0/FireWire 800より高速なストレージが欲しい時は、このThunderboltを使う必要がある。デイジーチェーンも可能なため、複数のドライブを接続したり、ストレージの先に(mini)DisplayPort対応のディスプレイをつなぐこともできる。

 現在Thunderbolt対応のストレージで出荷されているのは、今回ご紹介する「Promise Pegasus RAID System」が唯一。バリエーションはHDDを4つ内蔵できる“R4”タイプと6つ内蔵できる“R6”タイプの2種類のみ。他社はアナウンスはあるものの未だ出荷はされていない状態だ。

 そして今回、手元に届いたのはR6の「Promise Pegasus 6TB (6x1TB) R6 RAID System」(以下Pegasus R6)だ。6台の3.5インチ7,200rpmのHDDを内蔵し、RAID 0/1/5/5+0/6/1+0に対応。もちろんホットスワップも可能だ。

 価格は今回の構成だと149,800円。Appleストアに載っているほかのタイプは、R4 4×1TBで99,800円。4×2TBが149,800円。R6 6×2TBだと199,800円とそれなりに高価。「ちょっと買って試すか!」と言う値段では無いため、今回試用でき非常にラッキーだった。

正面。3.5インチのHDD計6台がマウントでき、大迫力 背面。シリアルポート、Thunderboltポート×2、HDDのファン電源のファン、電源コネクタ 斜め。左上に電源スイッチがあるだけで非常にシンプル
マウンタを外したところ。ガッチリしたマウンタで安心感がある 一見、miniDisplayPortケーブルと間違えそうだ。ケーブルは細めで取り回しは楽 Thunderboltのコネクタ部。雷のアイコンが印象的
正常起動時。電源ランプも含め、全てのHDDユニットが正常だとオールブルーとなる 異常発生時。電源ランプがオレンジ色へ、故障しているHDDユニットの部分が赤く点灯する 付属品。クイックスタートガイド、電源ケーブル。Thunderboltケーブルは付属しないので注意

 ボディは写真からも分かるように、非常にガッチリしており、3.5インチのHDDが6台も乗っているためかなり重い。一方、マウンタ作りは良く、安心して使えそうだ。

 コネクタやスイッチ類は少なく、フロント左上に電源スイッチ。リアにはシリアルポート、Thunderboltポート×2、HDDのファン電源のファン、そして電源コネクタとシンプル。一般的な外付けHDDとほとんど同じ。付属品は、クイックスタートガイド、電源ケーブル。Thunderboltケーブルは付属しないので別途購入する必要がある。価格は4,800円と高い上、現在出荷は2〜3週間かかり、まだ本格的には流通していないようだ。

 電源ONにして少しの間、全てのHDDアクセスランプが点滅し、問題無ければ、電源スイッチのインジケータも含めオールブルーで点灯。もしHDDが壊れるなど不都合があった場合は、該当するドライブのLEDが赤く、そして電源スイッチがオレンジ色に点灯する。

 HDDが計6台、そしてファンが2基あるため、流石に完全な静音とはならないものの、予想以上にかなり静かで、一般家庭でも十分使えるノイズレベルになっている。

Pegasus R6ユーティリティ/ダッシュボード Pegasus R6ユーティリティ/Physical Drive List Pegasus R6ユーティリティ/Background Activities
Boot Campは内蔵ドライブしか認識しない 試しにexFATのパーティションを追加。Windows 7で読めるかチェック Thunderboltは認識するもののドライバが無く使えなかった

 ThunderboltポートはPlug and Playに対応しているため、指定したRAIDの組み合わせでフォーマット済の状態であれば、コネクタを本体に接続した瞬間から直ぐに使用可能となる。ユーティリティは同社のHPからダウンロードでき、外付けのDVDドライブなどは不要だ。

 インストール/実行すると、ご覧のようなダッシュボードが起動する。専門的な用語が多くしかも英語表記なので、ある程度RAIDシステムのことを理解していないと使うのは難しいかも知れない。とは言え、初期起動時はRAID 5で構成済。何も考えずにMac OS Xで使うことができる。複雑なトラブルやRAIDの構成を意図的に変更しない限り、この点については特に問題にはならないだろう。

 ベンチマークテストの結果は後半をご覧いただきたいが、ほかの面で今回分かったことが2つ。1つはBoot Campが外部HDDにインストールできないこと。Windows 7を使いたければ、内蔵のHDDやフラッシュストレージにインストールするしか手が無い。MacBook Airはもちろん、Mac miniやiMacの内蔵HDD交換は自己責任になる上、交換しにくく(新型iMacは無理に交換しても純正以外は認識しない)、容量不足やスピード不足の時に、例えば外部HDDにインストールできればそれが解消可能だが、現時点の仕様ではそれは不可能だ。

 もう1点、Boot Campを使ったWindows 7は、Thunderboltポート自体は認識するものの、Pegasus R6は、ドライバが無いため、Windowsからはアクセスできなかった。掲載した画面キャプチャからも分かるように、ThunderboltはPCIブリッジ的に扱われているので、普通のSATAドライブであればOS標準のドライバで認識しそうだが、今回はRAIDシステムということもあり、別途ドライバが必要になる。ドライバの有無など同社に確認しているので分かり次第、追って報告する。できればこの高速なRAIDシステムをBoot CampしたWindows 7からも使いたいところだ。

●Thunderbolt+RAIDは驚愕のスピード!

 ベンチマークテストはMac OS Xのベンチマークテストで代表的なXbench 1.3と、そのままではWindowsユーザーにわかりにくいので、Boot CampしたWindows 7のWindows エクスペリエンス インデックスとCrystalMark、BBenchの結果も見たい。Xbench 1.3はLionで動かすと「Thread Test」の部分で止まってしまうため、この項目はテストから除外しているのは前回と同様だ。


MacBook Air(MC968J/A) MacBook Air(MC966J/A) Mac mini
CPU Test 174.28 187.55 231.26
GCD Loop 231.52 12.20 Mops/sec 267.08 14.08 Mops/sec 307.73 16.22 Mops/sec
Floating Point Basic 150.37 3.57 Gflop/sec 159.67 3.79 Gflop/sec 184.98 4.40 Gflop/sec
vecLib FFT 109.65 3.62 Gflop/sec 113.73 3.75 Gflop/sec 157.17 5.19 Gflop/sec
Floating Point Library 349.46 60.85 Mops/sec 395.53 68.87 Mops/sec 438.94 76.43 Mops/sec
Memory Test 464.96 498.66 567.38
System 442.04 500.63 579.24
Allocate 1656.44 6.08 Malloc/sec 1854.31 6.81 Malloc/sec 2181.96 8.01 Malloc/sec
Fill 305.31 14844.99 MB/sec 348.76 16957.58 MB/sec 400.21 19459.18 MB/sec
Copy 343.91 7103.38 MB/sec 386.72 7987.63 MB/sec 450.01 9294.71 MB/sec
Stream 490.38 496.71 556
Copy 487.34 10065.83 MB/sec 487.96 10078.68 MB/sec 542.1 11196.94 MB/sec
Scale 473.1 9774.08 MB/sec 476.57 9845.78 MB/sec 538.02 11115.34 MB/sec
Add 515.15 10973.87 MB/sec 520.89 11096.04 MB/sec 582.07 12399.25 MB/sec
Triad 487.8 10435.21 MB/sec 503.64 10774.19 MB/sec 564.05 12066.32 MB/sec
Quartz Graphics Test 271.86 315.05 384.21
Line 258.32 17.20 Klines/sec 299.75 19.96 Klines/sec 326.01 21.70 Klines/sec
Rectangle[50% alpha] 343.23 102.47 Krects/sec 400.49 119.57 Krects/sec 436.65 130.36 Krects/sec
Circle[50% alpha] 261.29 21.30 Kcircles/sec 301.84 24.60 Kcircles/sec 322 26.25 Kcircles/sec
Bezier[50% alpha] 233.44 5.89 Kbeziers/sec 269.94 6.81 Kbeziers/sec 284.81 7.18 Kbeziers/sec
Text[50% alpha] 286.05 17.89 Kchars/sec 331.14 20.71 Kchars/sec 62.12 60.19 Kchars/sec
OpenGL Graphics Test 109.57 125.04 331.44
Spinning Squares 109.57 138.99 frames/sec 125.04 158.62 frames/sec 331.44 420.45 frames/sec
User Interface Test 96.45 115.99 116.27
Elements 96.45 442.65 refresh/sec 115.99 532.32 refresh/sec 116.27 533.63 refresh/sec

 また今回は、11.6インチMacBook Air内蔵フラッシュストレージ、11.6インチMacBook Air+Thunderbolt接続Pegasus R6、Mac mini内蔵HDD、Mac mini+FireWire 800接続HDDのグラフを掲載した。データには無いが、13.3インチMacBook Air内蔵の256GBフラッシュストレージより、11.6インチMacBook Air内蔵128GBの方が若干高速という結果になっている(前回のベンチマークテスト参照)。

 一見して分かるが、とんでもなく速いのがThunderbolt接続Pegasus R6だ。シーケンシャルな4K blocksの書込みで724.85 MB/sec、256K blocksの書込みで327.04 MB/sec。4K blocksの読込みで24.14 MB/sec、256K blocksの読込みで353.64 MB/sec。ランダムな4K blocksの書込みで107.05 MB/sec、256K blocksの書込みで327.46 MB/sec。4K blocksの読込みで23.77 MB/sec、256K blocksの読込みで349.90 MB/sec。内蔵のフラッシュストレージをはるかに凌ぐ結果となった。

 Boot CampのWindowsとは違い、Mac OS Xは外部ドライブへもインストール可能なので、例えばどう見ても桁違いに内蔵HDDが遅いMac miniへ接続、Thunderbolt接続の外部HDDやRAIDシステムから起動すると、体感速度はかなり上がりそう。この方法なら内蔵HDDを交換する必要が無く、ますますThunderbolt接続のストレージが欲しくなった。

【グラフ】ストレージの性能比較

 Boot CampしたWindows 7の環境は、掲載した画面キャプチャを参考にして欲しい。ストレージが「Apple SSD SM128C ATA Device」となっていること以外、第2世代Core i5プロセッサ搭載のノートPCとしては標準的な構成で特に変わった部分は無い。

Windows起動時のデスクトップ。よくある1,366×768ドットのデスクトップ デバイスドライバ/主要なデバイス。ストレージは「Apple SSD SM128C ATA Device」。Wi-FiとBluetootはBroadcom製だ HDDのパーテーション。Boot Campパーテーションは約19GB。実用的に使うにはもう少しないと厳しい

 Windows エクスペリエンス インデックスは、総合 5.9。プロセッサ 6.8、メモリ 5.9、グラフィックス 5.9、ゲーム用グラフィックス 6.3、プライマリハードディスク 6.9。予想していたよりは悪くなく、全体的なバランスが取れている。もちろんプライマリハードディスクだけは、頭1つ飛び出ている。

 CrystalMarkは、ALU 34889、FPU 34875、MEM 35370、HDD 25438、GDI 11987、D2D 2570、OGL 3389。Windows エクスペリエンス インデックスと同じ傾向だ。HDD以外は普通の第2世代Core i5マシンだが、ストレージが速い分、サクサク動く。

 Mac OS X上で標準的なバッテリベンチマークテストが見つからなかったため、いつものBBenchで計測した。「省電力」モード、バックライト+1(0にすると真っ暗になるため)、キーボードバックライトOFF、キーストローク出力/ON、Web巡回/ON、Wi-Fi/ON、Bluetooth/ONの結果だ。バッテリの残5%で12,774秒(約3.5時間)だった。

 13.3インチのMacBook Airでは約6時間とカタログスペックの-1時間だったので、4時間は行けるかと思ったが、足らなかった。バッテリの交換ができないため、外で使うのが中心の場合、少し不安ではあるが、スリープ/復帰がiPad並みに速いので、うまく運用すればカバーできそうな雰囲気だ。

Windows エクスペリエンス インデックスは総合 5.9。プロセッサ 6.8、メモリ 5.9、グラフィックス 5.9、ゲーム用グラフィックス 6.3、プライマリハードディスク 6.9 CrystalMarkは、ALU 34889、FPU 34875、MEM 35370、HDD 25438、GDI 11987、D2D 2570、OGL 3389 BBench。「省電力」モード、バックライトOFF、キーストローク出力/ON、Web巡回/ON、Wi-Fi/ON、Bluetooth/ONのBBenchの結果。バッテリの残5%で12,774秒(約3.5時間)

 以上のようにMacBook Air 11インチモデルは、13.3インチモデルをそのまま小さくした感じで、どちらを選ぶか悩むほど、非常に魅力的に仕上がったウルトラモバイルだ。Lionとの相性もバッチリ。ただ小型になった分、バッテリ駆動時間が短くなるのが欠点と言えば欠点となる。

 一方、Thunderboltに対応したPegasus R6は、フラッシュストレージより高い性能を持つ超高速なRAIDシステム。MacBook Airだけでなく、iMacやMac mini、MacBook ProなどThunderboltを搭載したMacに余裕があれば是非欲しい逸品と言えよう。