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日本HP「HP EliteBook Folio 1020 G1 Special Edition」

〜優れた堅牢性と薄さ軽さを両立した本格モバイルノート

日本HP「HP EliteBook Folio 1020 G1 Special Edition」

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、ビジネス向けモバイルノート新モデル「HP EliteBook Folio 1020 G1」シリーズを発売した。本体の薄さと軽さを追求するだけでなく、米軍調達基準をクリアする優れた堅牢性も兼ね備えており、常に持ち歩いて利用するビジネスモバイルとして魅力的な製品となっている。今回は、シリーズ最上位モデルとなる「HP EliteBook Folio 1020 G1 Special Edition」を取り上げる。直販価格は149,040円からだ。

マグネシウムリチウム合金とカーボンファイバーの採用で薄さと軽さを実現

 「HP EliteBook Folio 1020 G1 Special Edition」(以下、Folio 1020 G1)は、12.5型液晶を搭載するモバイルノートだ。日本HPのノートPCは、質実剛健というイメージが強く、どちらかというとデスクに腰を落ち着けて利用する製品が中心という印象だ。しかし、Folio 1020 G1は、そういったイメージを一新する、本格的なモバイルノートに仕上がっている。

 モバイルノートにとって重要なポイントとなるのが、軽快に持ち運べる薄さや軽さの実現だろう。Folio 1020 G1では、本体サイズが310×210×15.7mm(幅×奥行き×高さ)と、十分なコンパクトさと薄さを実現。近年では、薄さを極めるモバイルノートが多数登場しているが、そういった競合製品と比べても引けを取らない薄さとなっている。

 また、重量は公称で約1kg、実測では公称をわずかに上回る1,049gだった。13.3型液晶搭載で1kgを切る軽さを実現するモバイルノートが複数登場していることを考えると、12.5型液晶搭載のFolio 1020 G1はもう少し頑張れたのではと感じるかもしれない。それには後述する理由があるのだが、それでもほぼ1kgという軽さ自体は、モバイルノートとして十分に満足できる。

 この軽さの秘密は、筐体素材にある。Folio 1020 G1では、天板とキーボード面にマグネシウムリチウム合金、底面にカーボンファイバーを採用することで、これまでの日本HPのモバイルノートとしてトップクラスの薄さと軽さを実現している。

 また、デザイン性に優れる点も魅力の1つ。マグネシウム合金を採用する天板部やキーボード面は側面まで一体成型となり、継ぎ目のない美しさとなっている。カーボンファイバー製の底面は、天板やキーボード面とは大きく質感が異なっているものの、全体的な仕上がりは十分に優れ、スマートな印象が伝わってくる。また、液晶面を開いた状態でヒンジ付近が赤く映える点も、いいアクセントになっている。今時の薄型モバイルノートとして、どこかで見たようなデザインという印象も受けるが、全体的には十分に満足できるデザインと言える。

 ところで、Folio 1020 G1ではCPUとして省電力性に優れるCore M-5Y71(下位モデルはCore M-5Y51)を採用しており、ファンレス仕様を実現している。それによって、本体には冷却用の吸気口や排気口がない。これも、すっきりとしたデザインを実現する要となっている。

本体正面
左側面。前方が薄く、後方にかけてやや厚くなっていが、最厚部でも15.7mmと十分な薄さを実現
後部側面
右側面。天板や筐体は側面まで一体成型となっているため、側面付近に継ぎ目がなく、スマートな印象のデザインだ
天板部分。天板にはマグネシウムリチウム合金を採用し、軽さと堅牢性を両立
フットプリントは310×210mm(幅×奥行き)。一般的な13.3型液晶搭載ノートよりも一回りコンパクトだ
底面。こちらにはカーボンファイバー素材を採用。ファンレス仕様のため吸気口や排気口がない
キーボード面もマグネシウムリチウム合金を採用しており、優れた堅牢性を確保
液晶を開けると、ヒンジ部の鮮やかな赤が現れる
本体重量は、実測で1,049g。公称よりもわずかに重いが、金属製筐体の見た目の重厚さもあって、手にすると数字以上に軽く感じる

米軍調達基準をクリアする優れた堅牢性を確保

 一般的に、薄さと軽さを極めるモバイルノートでは、同時に堅牢性を確保するのが難しい。しかし、Folio 1020 G1では、このクラスのモバイルノートとしてトップクラスと言える優れた堅牢性も兼ね備える。実際に、液晶部分やキーボード面をひねってもほとんど不安がないほどに頑丈だ。また、天板部分を押しても不安を感じることはなかった。

 Folio 1020 G1では、米軍調達基準 (MIL-STD-810G)をクリアする堅牢性を確保しているという。MIL-STD-810Gでは、76cmの高さ、26方向からの落下試験や、車両輸送1,600kmに相当する振動試験、3方向、18回の衝撃試験など、表1にまとめたような基準をクリアする必要がある。さらにFolio 1020 G1ではこれら基準に加え、さらに3項目を追加した全12項目の基準をクリアしている。これだけの基準をクリアする堅牢性が確保されていれば、カバンに入れた状態で満員電車に持ち込む程度ではビクともしないだろう。防水仕様ではないため、全天候で利用できる堅牢性というわけではないが、通常ビジネスシーンで持ち歩いて利用する場面であれば、ほとんど不安はないと言っていい。

 そして、先ほど「軽さについてもう少し頑張れたのではないかと感じるかもしれない」と書いたが、この優れた堅牢性を実現した上での軽さということを考えると、十分に納得できるはずだ。

【表1】米軍調達基準 (MIL-STD-810G)で求められる耐久性能
落下 76p、26方向
振動 車両輸送 1,600km
衝撃 3方向、18回
粉じん 6時間
湿度 95%、10日間
高度 4,570m
高温 動作時 60℃、非動作時 71℃
低温 動作時 -29℃、非動作時 -51℃
温度変化 1分以内 10℃変化

2,560×1,440ドット表示対応の高解像度液晶を搭載

 ここ数年、モバイルPCでもフルHD超の高解像度液晶を搭載する例が増えているが、Folio 1020 G1も同様だ。通常モデルではフルHD(1,920×1,080ドット)表示対応となるが、今回取り上げているSpecial Editionでは2,560×1,440ドット表示対応の12.5型液晶を採用している。

 13.3型液晶でも同等の解像度に対応するものが増えているが、Folio 1020 G1は12.5型と一回り小さいため、精細感はこちらの方が上回る。反面、等倍表示では文字がかなり小さく表示され、視認性がかなり低下する。そのため、利用時にはデスクトップの文字サイズを大きくするなどの対応が不可欠と言えそうだ。ただ、利用者によって快適な文字サイズに差はあると思うが、文字の視認性優先か、情報量優先かを利用者が自由に設定して利用できる点は、超高解像度液晶の大きな利点だ。

 超高解像度だけでなく、ビジネスモデルらしく液晶表面が非光沢処理となっている点も特徴の1つ。文字入力が中心となるビジネス用途らしい特徴と言えるが、光沢液晶が増えている現在では、貴重な存在だ。また、非光沢液晶ながら発色は十分に鮮やかで、光沢液晶と比べても遜色のない表示品質を備える点も嬉しい部分だ。なお、タッチパネルは搭載しない。

2,560×1,440ドット表示対応の12.5型液晶を採用。タッチパネルは非搭載だ
液晶表面は非光沢処理となっているため、外光の映り込みはほとんど気にならない。また、発色も十分に鮮やかだ
フルHD超の高解像度で情報量は多いが、等倍表示時の文字はかなり小さくなり見づらいと感じる
液晶部分は130度ほどまでしか開かない

感圧式タッチパッドはやや慣れが必要

 キーボードは、キーの間隔が開いた、アイソレーションタイプのものを採用している。本体フットプリントは13.3型液晶搭載ノートよりわずかに小さくなっているが、主要キーのキーピッチは18.7×18.7mmと、ほぼフルサイズ相当を確保。ストロークこそ約1.5〜1.7mmとやや浅いものの、しっかりとしたクリック感が感じられる。タッチ自体はやや軽めという印象だが、配列に無理のある部分はなく、ゆったりとしたキーピッチのおかげでタッチタイプも余裕で行なえる。バックライト搭載で、暗い場所でも快適なタイピングが可能な点も嬉しい。

 それに対し、タッチパッドは最近の一般的な薄型ノートに採用されるものと大きく仕様が異なっている。本機が採用するタッチパッドは「ForcePad」と呼ばれるもので、一般的なタッチパッドと異なり、物理的なクリック機構は備えない。そのかわりにタッチパッド下部に圧力センサーが搭載され、パッド部分を指で押す圧力を感知することで、クリックなどの操作を行なうようになっている。タッチパッド部分を押すと、ごくわずかに沈み込むが、一般的なタッチパッドと違い、指にクリック感が伝わることはない。

 圧力センサーを利用したタッチパッドと言えば、Appleの「MacBook」で採用された感圧タッチトラックパッドがあるが、こちらは「Taptic Engine」による振動で指へのフィードバックがあり、物理的なクリック感に近い感覚が得られるようになっている。しかしForcePadではそういった機構がない。クリックするようにパッド部分を押し込むと、きちんとクリックとして認識されるが、クリック感がないため使い始めはかなり奇妙な感覚で、やや慣れが必要と感じる。なお、クリック時の指へのフィードバックはないものの、クリック操作検知時にはスピーカーからクリック音が鳴るようになっているので、最初はその音を頼りに操作するといいかもしれない。

 なお、圧力センサーを利用することで、ForcePadではタッチパッド全面で安定したクリック操作が可能となっている。これは、物理的なクリック機構を備えるタッチパッドに対する優位点になると感じた。

キーボードはアイソレーションタイプ。無理のある配列はなく、大きな不満のないキーボードだ
キーピッチは18.7×18.7mmとほぼフルサイズを確保しており、ゆったりタイピング可能
薄形筐体のためストロークは1.5〜1.7mmとそれほど深くはないが、薄型ノートとしては標準的。タッチはやや軽めだが、クリック感はしっかり
キーボードバックライトを搭載するため、暗い場所でのタイピングも快適だ
物理的なクリック機構ではなく、感圧センサを採用するタッチパッド「ForcePad」を搭載
パッド面はわずかながら沈む構造だが、クリック感はなく、奇妙な印象だ
専用ユーティリティでジェスチャー操作などを細かく設定可能。クリック操作時にクリック音を出すことも可能だ

拡張ポートは最小限も、ドッキングステーションで増強可能

 ではFolio 1020 G1の基本スペックを確認していこう。

 CPUは、冒頭で紹介したように、Core M-5Y71を採用。メインメモリはLPDDR3-1600をオンボードで8GB搭載(増設は不可能)。CPUにCore iを搭載するモバイルノートと比べるとやや非力な印象もあるが、Microsoft Officeなどビジネスシーンで利用する、それほど負荷の高くないアプリは十分快適に利用可能。メインメモリが8GB搭載されていることも、有利に働いていると言える。内蔵ストレージは256GBのSSDで、SATA 6Gbps接続のM.2 SSDが採用されている。

 無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠(11acは2×2対応)の無線LANとBluetooth 4.0を標準搭載。また、タッチパッド部分にはNFC機能を内蔵しており、NFC対応機器との連携が可能。例えば、NFC対応Androidスマートフォンをタッチすることで、Androidビームによるコンテンツ転送が可能。加えて、オプションの「Felica Device Plug-in」を追加することで、FeliCaへの対応も可能となる。これにより、FeliCa対応カードを利用した認証機能などが利用可能となる。このほか、パームレスト右には指紋認証センサを標準搭載するとともに、TPMチップも搭載。こういった部分は、ビジネス向けの製品らしい特徴だ。

 側面のポート類は、左側面にHDMI出力とUSB 3.0×1ポート、microSDカードスロット、右側面にヘッドフォン/マイク共用ジャックとUSB 3.0×1ポート、ドッキングステーション用コネクタ、電源コネクタを備える。標準で用意される拡張ポートは必要最小限という印象で、できればmicroSDカードスロットではなく、標準のSDカードスロットを用意してもらいたかった。

 なお、本体のポートは少ないが、オプションを利用したポートの拡張が可能となっている。まず、アダプタをドッキングステーション用コネクタに接続することで、ミニD-Sub15ピンとGigabit Ethernetが利用可能となる。さらに、ドッキングステーションを利用することで、さらなるポート類の増強が可能。ドッキングステーションには、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernet、DisplayPort出力×2、USB 3.0×4ポートなどを備え、ポートを大幅に拡張できる。ドッキングステーションはレバーで簡単に着脱でき、ケンジントンロックで本体ごとロックすることも可能。これによって、デスク上ではドッキングステーションを取り付けて外部ディスプレイやキーボード、マウスなどを接続しデスクトップPC相当として利用し、外出時に本体のみを持ち出すといった活用も可能となる。

左側面には、HDMI出力とUSB 3.0×1ポート、microSDカードスロットを配置
右側面には、ヘッドフォン/マイク共用ジャックとUSB 3.0×1ポート、ドッキングステーション用コネクタ、電源コネクタを配置
液晶上部中央には92万画素のWebカメラを搭載
タッチパッド部分にはNFC機能を内蔵。NFC対応スマートフォンなど、NFC対応機器との連携が可能だ
オプションの「Felica Device Plug-in」を追加することで、FeliCaへの対応も可能
パームレスト右側には指紋認証センサを標準搭載する
オプションとして用意される、ミニD-Sub15ピン/Gigabit Ethernet拡張用アダプタ
本体のドッキングステーション用コネクタに取り付けることで、ミニD-Sub15ピンとGigabiet Ethernetが利用可能となる
こちらはオプションのドッキングステーション。専用のACアダプタも付属しており、ポート拡張しつつ本体の充電も可能だ
このように本体底面に装着することで、ポート類を大幅拡張可能
背面側に、アナログRGB出力、Gigabit Ethernet、DisplayPort出力×2、USB 3.0×4ポート、音声入出力端子などを備える
ドッキングステーションの着脱は、側面のレバーでワンタッチ
本体付属のACアダプタ
ACアダプタの重量は、付属の電源ケーブル込みで実測246.5gだった

性能はCore M-5Y71搭載モバイルとして標準的

 では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。今回利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark 8 v2.4.304」、「PCMark 7 v1.4.0」、「PCMark05 Build 1.2.0 1901」、「3DMark Professional Edition v1.5.915」と、MAXONの「CINEBENCH R15」の5種類。比較として、ASUSの「T90CHI-64GS」と、NECの「LaVie U LU550/TSS」の結果も加えてある。なお、OSの違いや、一部ベンチマークテストのバージョンが異なるなどしているため、結果は参考値として見てもらいたい。

HP EliteBook Folio 1020 G1 Special Edition T90CHI-64GS LaVie U LU550/TSS
CPU Core M-5Y71(1.20/2.90GHz) Atom Z3775(1.46/2.39GHz) Core M-5Y71(1.20/2.90GHz)
ビデオチップ Intel HD Graphics 5300 Intel HD Graphics Intel HD Graphics 5300
メモリ LPDDR3-1600 8GB LPDDR3-1066 2GB LPDDR3-1600 4GB
ストレージ 256GB SSD 64GB eMMC 128GB SSD
OS Windows 8.1 Pro Update 64bit Windows 8.1 with Bing 32bit Windows 8.1 Update 64bit
PCMark 8 v2.4.304 PCMark 8 v2.3.293
Home Accelarated 3.0 2303 1307 2261
Creative accelarated 3.0 2736 Error 2472
Work 2.0 3277 Error 3514
Storage 4835 4306 4868
PCMark 7 v1.4.0
PCMark score 4052 2468 4480
Lightweight score 4416 1406 2973
Productivity score 3556 1053 2269
Entertainment score 2567 1618 3146
Creativity score 7720 4557 8040
Computation score 11593 5941 13609
System storage score 5337 3692 5001
Raw system storage score 4758 1221 3965
PCMark05 Build 1.2.0
PCMark Score N/A N/A N/A
CPU Score 5840 4526 7662
Memory Score 6505 3123 8327
Graphics Score 2816 N/A 2862
HDD Score 29328 9806 41756
CINEBENCH R15
OpenGL (fps) 18.34 N/A
CPU 166 N/A
CPU(Single Core) 74 N/A
3DMark Professional Edition v1.5.915 3DMark Professional Edition v1.4.828
Ice Storm 24058 16841 36275
Graphics Score 27082 16573 41190
Physics Score 17298 17855 25589
Ice Storm Extreme 17425 9909 24794
Graphics Score 17492 8872 24622
Physics Score 17196 16772 25417
Ice Storm Unlimited 26622 16520 38617
Graphics Score 32127 16148 43449
Physics Score 16642 17971 27798
Cloud Gate 2731 1287 3593
Graphics Score 3332 1249 4429
Physics Score 1675 1444 2164
Sky Diver 1331 497 1738
Graphics Score 1263 437 1638
Physics Score 2009 1512 2797
Combined score 1215 515 1571
Fire Strike 370 Error 464
Graphics Score 400 138 516
Physics Score 2305 2177 3058
Combined score 132 Error 154

 結果を見ると、CPUにAtom Z3775を搭載するT90CHI-64GSに対しては全ての項目でスコアが上回っている。それに対し、同じCore M-5Y71搭載のLaVie U LU550/TSSの結果と比べると、スコアが上回る部分と下回る部分が混在していることが分かる。PCMark 8ではHome Accelarated 3.0とCreative accelarated 3.0のスコアはFolio 1020 G1が上回っているのに対し、Work 2.0とStorageはLaVie U LU550/TSSが上回った。

 また、PCMark 7の結果も、Folio 1020 G1が上回る部分とLaVie U LU550/TSSが上回る部分が混在している。さらに、3DMark Professionalの結果を見ると、LaVie U LU550/TSSに対して全ての項目で下回っている。Folio 1020 G1でのベンチマークテスト中のCPUの動作クロックをモニターしてみても、大幅なクロック低下は見られなかったが、Folio 1020 G1は高負荷時に底面付近の温度が比較的高温になるため、テストによっては熱の影響が出ている可能性がある。ただ、このスコアの傾向を見る限り、一般的なビジネス用途での利用時には、Folio 1020 G1はCore M-5Y71搭載PCとして標準的な性能が発揮されていると考えていいだろう。

 次にバッテリ駆動時間だ。公称のバッテリ駆動時間は約7.6時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver2.0)となっている。それに対し、Windowsの省電力設定を「バランス」、バックライト輝度を40%に設定し、無線LANを有効にした状態で、BBenchでキー入力とWeb巡回にチェックを入れて計測した場合の結果は、約8時間41分と、公称を上回る駆動時間を記録した。モバイルノートとして特別長時間というわけではないが、実測で8時間を上回る駆動時間があれば大きな不満はない。

薄くて軽くて頑丈なビジネスモバイルを探している人にお勧め

 薄型軽量モバイルは、ここ数年魅力的な製品が多数登場し、競争の激しいジャンルだ。そういった中Folio 1020 G1は、最厚部15.7mmの薄さと約1kgの重量という部分だけ見ると、より薄く、より軽い競合製品も存在する中で特別優位というわけではないかもしれない。しかし、これだけの薄さと軽さに合わせて、米軍調達基準をクリアする優れた堅牢性を兼ね備えているという部分は、競合製品に対する大きな優位点となるだろう。日本では通勤時などの過酷な環境から、モバイルPCにも堅牢性が求められることが多いため、魅力は大きいはずだ。

 やや特殊な仕様のタッチパッドや、本体のポートの少なさなど、少々気になる部分もあるが、十分に扱いやすいキーボードや非光沢の超高解像度液晶、ビジネスシーンでの快適な利用を後押ししてくれるだろう。十分な薄さと軽さだけでなく、安心して持ち歩ける優れた堅牢性を兼ね備えるビジネスモバイルを探している人にお勧めしたい製品だ。

(平澤 寿康)