Hothotレビュー

4K液晶も選べるLenovoの13.9型2in1「YOGA 910」

「YOGA 910」直販価格147,312円~

 レノボ・ジャパンは、13.9型4K IPS液晶ディスプレイを選択可能な2in1 PC「YOGA 910」を1月17日に発表、1月20日より販売を開始した。

 YOGA 910は、「YOGA 3 Pro」、「YOGA 900」の後継機種に位置付けられており、サイズはYOGA 900が約324×225×14.9mm、YOGA 910が約323×224.5×14.3mmとほとんど変わらないものの、ディスプレイのベゼルを狭額縁化することにより、0.6インチサイズアップした13.9型ディスプレイを搭載している。YOGA 910の主要スペックは下記の通りだ。

【表1】YOGA 910の主要スペック
直販モデル量販店モデル
OSWindows 10 Home
CPUCore i7-7500U(2.7GHz)/i5-7200U(2.5GHz)Core i5-7200U
メモリ8/16GB8GB
SSD256/512GB(PCIe)256GB(PCIe)
液晶13.9型4K/フルHD IPS13.9型フルHD IPS
通信IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1
インターフェイスUSB 2.0 Type-C(兼電源)、USB 3.0 Type-C(兼ディスプレイ出力)、USB 3.0、720p Webカメラ、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
バッテリ駆動時間(JEITA2.0)約11.5時間(4K)/15.9時間(フルHD)
本体サイズ約323×224.5×14.3mm(幅×奥行き×高さ)
重量約1.38kg
本体色プラチナシルバー/シャンパンゴールド
Microsoft Office-あり
価格187,920円(4K)/147,312円(フルHD)184,335円

 スペック的に選択可能なのはCore i7-7500U/メモリ16GB/SSD 512GB/4K液晶と、Core i5-7200U/RAM 8GB/SSD 256GB/フルHD液晶という構成のみ。プラチナシルバーとシャンパンゴールドの2色は直販モデル、量販店モデルのどちらにも用意されている。なお直販モデルでCPU、メモリ、ストレージ容量をカスタマイズすることはできない。

 ちなみに1月30日時点の価格は、直販モデルのCore i7搭載機種が187,920円、Core i5搭載機種が147,312円、量販店モデルが価格.comの最安値で184,335円。つまり量販店モデルは「Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」がプリインストールされていることにより、37,023円の価格差が付いていることになる。

 さて今回、レノボ・ジャパンからYOGA 910を試用する機会を得た。細かなスペック、使い勝手、性能面などを中心にレビューしていこう。

Kaby Lake世代のCore i7-7500Uを搭載、高級感あるアルミユニボディはズシリと重い

 今回借用したのは直販モデルの上位モデル。CPUはKaby Lake世代(第7世代)の「Core i7-7500U(2.7~3.5GHz)」、メモリは16GBのPC4-17000 DDR4 SDRAM、ストレージはPCIe接続の512GB SSD、ディスプレイは13.9型4K(3,840×2,160ドット、317dpi)IPS液晶を搭載している。

 貸し出し機のカラーはシャンパンゴールド。アルミユニボディが採用されたYOGA 910は、ディスプレイ面以外シャンパンゴールドで統一されている中で、時計のバンドのような「ウォッチバンドヒンジ」のシルバーカラーがアクセントとなっており、高い質感と独特の存在感が演出されている。

 ディスプレイを開いて印象的なのが狭額縁デザイン。実測約6.9mmのベゼルにより、13.9型ディスプレイがスペックよりも大きく感じられる。ただし、狭額縁を実現するため、720p Webカメラがディスプレイ下部に配置されているので、自撮り映像が少々不自然なアングルになることは覚悟しておこう。

 サイズは約323×224.5×14.3mm、重量は約1.38kg。YOGA 900の重量が約1.29kgだったので、YOGA 910は約90g重くなっていることになる。13.9型というディスプレイサイズ、2in1 PCとしてのヒンジ機構、アルミユニボディという仕様から仕方のないことだが、見た目よりズシリと重さを感じるというのが正直な感想だ。

 端子・ランプ・ボタン類は、左側面にUSB 2.0 Type-C(兼電源)、LEDランプ(給電)、USB 3.0 Type-C(兼ディスプレイ出力)、右側面にLEDランプ(電源)、電源ボタン、Novoボタン(Lenovo OneKey Recovery を起動するためのボタン)、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック、USB 3.0が配置されている。USB 3.0 Type-C(兼ディスプレイ出力)は給電には利用できない。

 付属のACアダプタは、入力100-240V、出力20V、2.25A、容量45W。ケーブル長は約175cm。YOGA 910の設計上のバッテリ容量は78,000mWhとなっており、約3.3時間でフル充電可能だ。なお、バッテリ駆動時間は、4Kモデルが約11.5時間、フルHDモデルが約15.9時間と大きく異なっている。

本体天面
本体底面
本体前面
本体背面。「ウォッチバンドヒンジ」は6カ所設けられており、画面を強くタップしてもディスプレイが倒れにくい
本体右側面。左からLEDランプ(電源)、電源ボタン、Novoボタン(Lenovo OneKey Recovery を起動するためのボタン)、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック、USB 3.0が配置されている
本体左側面。左からUSB 2.0 Type-C(兼電源)、LEDランプ(給電)、USB 3.0 Type-C(兼HDMI出力)が配置されている
ディスプレイ面は光沢仕様。コーニング社のゴリラガラスで保護されている
キーボード面。キーボードは84キーのJIS配列
ベゼルは実測約6.9mm
720p Webカメラは下部中央に内蔵されている
ラップトップモードで下から見上げる720p Webカメラは鼻の穴が強調される少々困った構図となる
ウォッチバンドヒンジのアップ。シャンパンゴールドでもこのパーツは素材色となる
底面を留めているネジは本体色と同系色の部品が使われている
付属のACアダプタはUSB 2.0 Type-C(兼電源)に接続する。ケーブル長は約175cm。プラグの刃は収納できない
ACアダプタの仕様は、入力100-240V、出力20V、2.25A、容量45W
「Battery report」で調べたところ、YOGA 910の設計上のバッテリ容量は78,000mWh、フル充電時のバッテリ容量は80,920mWhと表示された
パッケージには本体、ACアダプタ、小冊子(Lenovo Services、Lenovo support telephone list、安全上の注意と保証およびセットアップについての手引き、Lenovoパソコン全国出張サービス)が同梱されている
本体の実測重量は約1,376.5g
ACアダプタの実測重量は182.5g
本体とACアダプタの合計実測重量は約1,559g
電源オフ状態でもUSB 3.0経由でスマートフォンなどを充電できる

何かと便利な4段変形、5つ目の変形も個人的には重宝

 YOGA 910は360度回転可能なヒンジ機構により、ラップトップ、タブレット、テント、スタンドの4つのモードで利用できる。今や目新しい機構とは言えないが、何かと便利に活用可能だ。特にタブレットモードでは13.9型ディスプレイの広い画面面積を有効活用して、Webサイトや電子書籍を快適に閲覧できる。

 ぜひとも有効活用いただきたいのがテントモード。YOGA 910は狭額縁デザインを実現するため720p Webカメラが画面下に配置されているため、ラップトップモードではビデオ通話が下から見上げた構図となる。しかし、テントモードでは天地が逆転して720p Webカメラが画面上部に移動するため、自然な構図で自分の姿を映せるのだ。

 さらに、本製品試用中個人的に気に入ったのが、ディスプレイを180度倒した1枚板のような使い方。イラストをタッチペン(静電容量式スタイラス)で描く時に、ディスプレイがテーブル面に接触しているので筆圧が強くても画面が傾かないし、キーボードは無効になっていないので文字入力も素速くできる。

 また、TVを見ながらテーブルに置いていても、YOGA 910のディスプレイがTVを遮らないというメリットもある。公式に謳われている変形モードではないが、意外に重宝するのでぜひお試しいただきたい。

ラップトップモード
タブレットモード
テントモード
スタンドモード
狭額縁設計のYOGA 910は、タブレットモードでは誤タッチを避けるためにヒンジ側を握って利用することになる
タブレット、テント、スタンドモードではキーボードが無効化されるので誤入力の心配はない
テントモードでは720p Webカメラが上に移動するので自然な構図となる
個人的に気に入っている5つ目の変形モード。ディスプレイがテーブル面に接触しているので筆圧が強くても画面が傾かないし、キーボードは無効になっていないので文字入力も素速く可能

キーボード&トラックパッドは上質、キーピッチの違いは慣れで解決

 YOGA 910のキーボードは剛性感が高く仕上げられており、タイピング時のぶれも少ない。「Space」キーや「Enter」キーを除けばタイピング音も小さくて低いので、周囲を気にせず快適に文字入力できる。

 実測約105×70mm(幅×奥行き)のトラックパッドもダイビングボード構造としては小気味いいクリック感を実現している。また、Windows 10の「高精度タッチパッド」に対応しているのでさまざまなジェスチャー操作が可能だ。

 ただし、下から1段目の「変換(右)」キーから右側のキーと、下から2段目の「M」キーから右側のキーの幅が狭くなっており、また「]」キーと「Enter」キーが密着している。「K」から「]」のキーピッチを狭めれば、「]」キーと「Enter」キーの間に隙間を設けられたはずだが、利用頻度の多いキーのキーピッチを狭めることを避けたのだろう。筆者の場合、「Enter」キーは少し外側を叩くように意識したら、特に問題なくタイピングできるようになった。

 指紋認証センサーにも言及しておこう。YOGA 910には全モデルにWindows Hello対応の指紋認証センサーが搭載されており、登録した指で触れるだけでWindowsにログインできる。なお、タブレット、テント、スタンドモードでキーボードは無効になっているが、指紋認証センサーは機能している。指紋認証センサーをタブレット、テント、スタンドモードで自然に触れられる指紋も登録しておくといい。

YOGA 910のキーボードは剛性感が高く、ブレが少ない
「]」キーと「Enter」キーがほぼ一体化している
下から1段目の「変換(右)」キーから右側のキーと、下から2段目の「M」キーから右側のキーの幅が狭くなっている
通常のキーピッチは実測約19.17mm
下から1段目と2段目の右側一帯のキーはキーピッチが実測約17.13mmに狭められている
バックライトは消灯、点灯(弱)、点灯(強)を「Fn+Space」で切り替えられる
トラックパッドは実測約105×70mm(幅×奥行き)。Windows 10の高精度タッチパッドに対応しており、広々としたスペースでジャスチャー操作が可能。また、クリック感も良好で、正確にカーソルを操作できる
Windows Helloに対応した指紋認証センサーを搭載。タブレットモードなどではキーボードは無効になっているが、指紋認証センサーは機能しているので、登録した指で触れるだけで素速くログインできる
YOGA 910のタイピングの様子を撮影してみた。「Space」キーや「Enter」キーを除けばタイピング音は低く、小さな音に抑えられている

くっきりと鮮やかな画面、迫力や躍動感を重視した音作り

 今回借用したYOGA 910に搭載されているのは13.9型4K(3,840×2,160ドット、317dpi)IPS液晶ディスプレイ。拡大鏡で凝視しない限りドットが視認できないほどの高精細は当然のことながら、色も鮮やかで実に美しい。色域は公表されていないが、階調豊かで滑らかなグラデーションが楽しめる。

 写真現像などのプロユース用ディスプレイとしては向かないが、画像や動画を美しい発色で楽しむ、映画やミュージックビデオをくっきりとした映像で堪能するという用途にはもってこいのディスプレイだ。

 サウンドも再現性というより迫力や躍動感を重視した音作りで、2in1 PCらしからぬ音を楽しめる。ここで1つ留意いただきたいのだが、音楽をぞんぶんに堪能したい時には基本的にラップトップモードをお勧めする。

 筆者が試した限りでは本体底面手前にあるJBLステレオスピーカーは、硬いテーブルの上にラップトップモードで置いた時に、音が反響してもっとも迫力のあるサウンドを奏でていた。テントモードでもステレオスピーカーはテーブルに近付いているが、ラップトップモードの方がよりテーブルに密着するので、特に低音が力強く増しているように感じた。

13.9型4K(3,840×2,160ドット、317dpi)IPS液晶ディスプレイは、拡大鏡で凝視しない限りドットを視認できない
色域は公表されていないが、階調豊かで滑らかなグラデーションが楽しめる。特に赤系の発色が実に鮮やかだ
スピーカー横には「JBL PREMIUM AUDIO」のロゴが刻印されている。底面に向かってスピーカーを鳴らすことで、テーブルの反響も利用した音作りがなされているようだ

必要十分な性能を発揮するものの、サーマルスロットリング現象が発生

 さて、最後にベンチマークのスコアを見てみよう。今回YOGA 910の比較対象としては、同じくCore i7-7500Uを搭載した東芝の「dynabook V82」のスコアを使用した。

 ベンチマークプログラムには、「PCMark 8 v2.7.613」、「PCMark 7 v1.4.0」、「3DMark v2.2.3509」、「Geekbench 4.0.3」、「Geekbench 3.4.1」、「CINEBENCH R15」、「モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】」、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」、「CrystalDiskMark 5.2.1」を使用した。合わせて、実アプリの性能を計測するために「Adobe Photoshop Lightroom CC」、「Adobe Premiere Pro CC」、連続動作時間を計測するために「BBench」を使用している。

【表2】検証機の仕様
Lenovo YOGA 910 80VF001HJPdynabook V82
CPUCore i7-7500U(2.70/3.50GHz)Core i7-7500U(2.70/3.50GHz)
GPUIntel HD Graphics 620(300MHz/1.05GHz)Intel HD Graphics 620(300MHz/1.05GHz)
メモリ"PC4-17000 DDR4 SDRAM
16GB"LPDDR3-1600 SDRAM 8GB
ストレージ512GB SSD (PCI Express)512GB SSD (Serial ATA)
OSWindows 10 Home 64bit Anniversary UpdateWindows 10 Home 64bit Anniversary Update
【表3】ベンチマーク結果
PCMark 8 v2.7.613
Home Accelarated 3.03,0153,476
Creative Accelarated 3.04,3684,323
Work 2.03,8574,627
PCMark 7 v1.4.0
PCMark score5,4805,523
3DMark v2.2.3509 (dynabook V82はv2.1.2973で計測)
Fire Strike Ultra245220
Fire Strike Extreme458400
Fire Strike953868
Sky Diver3,9853,857
Cloud Gate6,8416,340
Ice Storm Extreme42,30242,773
Ice Storm53,42058,410
CINEBENCH R15
OpenGL42.74 fps41.47 fps
CPU337 cb340 cb
Geekbench 4.0.3
32-bit Single-Core Score3,8543,699
32-bit Multi-Core Score7,7307,425
64-bit Single-Core Score4,3264,127
64-bit Multi-Core Score8,2767,858
OpenCL20,38319,655
Geekbench 3.4.1 Intel(32-bit)
Single-Core Score3,5493,271
Single-Core Score Integer3,5273,407
Single-Core Score Floating Point3,4653,218
Single-Core Score Memory3,7613,108
Multi-Core Score7,7446,172
Multi-Core Score Integer8,5757,166
Multi-Core Score Floating Point8,7796,676
Multi-Core Score Memory4,0143,179
Geekbench 3.4.1 Intel(64-bit)
Single-Core Score3,7473,615
Single-Core Score Integer3,7973,736
Single-Core Score Floating Point3,6253,642
Single-Core Score Memory3,8933,323
Multi-Core Score8,0027,816
Multi-Core Score Integer9,0158,917
Multi-Core Score Floating Point8,9788,927
Multi-Core Score Memory4,0273,395
モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】
1,280×720ドット4,5204,110
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト
1,280×720ドット9,4547,188
SSDをCrystalDiskMark 5.2.1で計測 (dynabook V82は5.2.0で計測)
Q32T1 シーケンシャルリード1,804.367 MB/s548.312 MB/s
Q32T1 シーケンシャルライト597.089 MB/s280.191 MB/s
4K Q32TI ランダムリード518.849 MB/s320.352 MB/s
4K Q32TI ランダムライト450.140 MB/s207.849 MB/s
シーケンシャルリード1,387.155 MB/s452.206 MB/s
シーケンシャルライト595.817 MB/s275.576 MB/s
4K ランダムリード44.698 MB/s19.603 MB/s
4K ランダムライト151.210 MB/s92.934 MB/s
Adobe Photoshop Lightroom CCで50枚のRAW画像を現像
4,912☓3,264ドット、自動階調2分51秒102分41秒87
Adobe Premiere Pro CCで実時間5分のフルHD動画を書き出し
1,920×1,080ドット、30fps7分45秒196分28秒83
BBenchにより連続動作時間を計測(ディスプレイの明るさ40%)
バッテリ残量5%まで10時間25分2秒12時間59分42秒

 明らかな速度差が生じたのがSSDのアクセス速度。特に「Q32T1 シーケンシャルリード」ではYOGA 910はdynabook V82の3.21倍のアクセス速度を記録している。PCIe接続のSSDを搭載しているYOGA 910が順当な性能を発揮した結果だ。

 なお、いくつかのベンチマークソフトのスコアや実アプリの処理時間でYOGA 910が誤差以上に低い結果を記録していたため、「CPU-Z」でAdobe Premiere Pro CC実行時のクロック周波数を確認したところ、高負荷時にクロック周波数が400MHz以下に低下する現象が見られた。ベンチマークソフトや実アプリの高負荷時において、YOGA 910はサーマルスロットリング現象が起きている可能性が高い。

 なお高負荷時の発熱を、サーモグラフィーカメラ「FLIR ONE」でチェックしてみた。室温21°Cの部屋で、「CINEBENCH R15」の「CPU」を連続で5回実行した際のキーボード面の最大温度は46.2°C、底面の最大温度は45.7°Cだった。少々発熱が高い気もするが、最大温度はヒンジ付近でスポット的に発生しているので、実際に使用している際には不快に感じることは少なそうだ。

Adobe Premiere Pro CCでフルHD動画の書き出しを開始した直後。Core Speedは3491.46MHz
書き出しを開始すると冷却ファンの音が大きくなり、数分後にCore Speedが400MHz以下に一気に下がった。以降書き出し終了まで、冷却ファンの音が高まっては、Core Speedが400MHz以下に下がることを延々と繰り返していた。なお、書き出しが8%終了しているのに、完了までの時間は逆に延びている
キーボード面の最大温度は46.2°C
底面の最大温度は45.7°C。最大温度は排気口が設けられているヒンジ部分で記録している

約15.9時間の連続駆動時間を謳うCore i5-7200U搭載モデルも魅力的!

 さて、今回Core i7-7500U搭載モデルを試用したが、Core i5-7200U搭載モデルも魅力的だ。メモリ、ストレージはやや物足りないかもしれないが、ほとんどの人にとってディスプレイはフルHDで十分。であれば、JEITA2.0における約15.9時間の連続駆動時間はモバイル用途に心強い。

 YOGA 910は2in1 PCとしての完成度が高いからこそ、デジタイザペンに対応していないのが正直惜しい。しかし、デジタイザペンを必要とする人が少数派であるのは間違いない。クリエイティブ系ワークはラップトップモードでバリバリこなし、コンテンツ鑑賞はタブレット、テント、スタンドモードで優雅に楽しみたいという方には、YOGA 910はコストパフォーマンスに優れる絶好の機種と言える。