山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ
楽天「Kobo Arc 7HD」
~Google Playにも対応した楽天製Androidタブレット
(2014/2/18 06:00)
「Kobo Arc 7HD」は、楽天の電子書籍ストア「Koboイーブックストア」と連携し、電子書籍をダウンロード購入して楽しめるタブレット。「Kobo Aura」などのE Ink端末とは異なり、カラー液晶を採用していることが特徴だ。
セグメント的にはAmazonでいうところの「Kindle Fire」シリーズに相当する本製品だが、独自のアプリストアを持たず、汎用のGoogle Playの利用に対応する。起動後のホーム画面がKoboオリジナルで、楽天製アプリが多数プリインストールされていることを除けば、純然たるAndroidタブレットといって差し支えない仕様だ。
その意味では、eBookJapanが販売していたASUSの「MeMO Pad ME172V」とはスタンスが似ているが、Koboブランドが前面に出ている点で、本製品の方がより電子書籍端末としてのアピールが強い。どちらかというと、シャープがイーモバイルから発売していたGALAPAGOSブランドのAndroidタブレット「A01SH」の立ち位置に近いだろう。
旧Nexus 7(2012)に近いスペック
ストアブランドのタブレットとしては、本製品はAmazonのKindle Fireシリーズと競合するが、Google Playが利用できるという意味では、汎用の7型タブレットも競合となりうる。そのため今回は、「Kindle Fire HD 7/HDX 7」に加えて、「Nexus 7」とも比較する。
Kobo Arc 7HD | Google Nexus 7(2013) | |
---|---|---|
楽天 | ASUS | |
サイズ(幅×奥行き×最厚部) | 122×194×9.6mm | 114×200×8.65mm |
重量 | 約341g | 約290g |
OS | Android 4.2.2 | Android 4.4 |
CPU | Tegra 3 クアッドコア1.7GHz | Snapdragon S4 Pro クアッドコア1.5GHz |
メモリ | 1GB | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB/32GB | 16GB/32GB |
通信方式 | 802.11b/g/n | 802.11a/b/g/n |
画面サイズ/解像度 | 7型1,200×1,920ドット(323ppi) | 7型1,200×1,920ドット(323ppi) |
バッテリ持続時間(メーカー公称値) | 最長8.7時間(MP4ビデオ再生時) | 約10時間 |
バッテリ容量 | 4,200mAh | 3,950mAh |
カメラ | 前面 | 前面+背面 |
電子書籍ストア | Koboイーブックストアなど | Google Play ブックスなど |
価格(2014年2月15日現在) | 22,800円(16GB)、 27,800円(32GB) | 27,800円(16GB)、 33,800円(32GB) |
備考 | -- | LTEモデルも存在 |
Kindle Fire HDX 7 | Kindle Fire HD 7 | |
---|---|---|
Amazon | Amazon | |
サイズ(幅×奥行き×最厚部) | 128×186×9.0mm | 128×191×10.6mm |
重量 | 約303g | 約345g |
OS | Fire OS 3.0 | Fire OS 3.0 |
CPU | Snapdragon 800 クアッドコア2.2GHz | OMAP 4470 デュアルコア1.5GHz |
メモリ | 2GB | 1GB |
内蔵ストレージ | 16GB/32GB/64GB | 8GB/16GB |
通信方式 | 802.11a/b/g/n | 802.11a/b/g/n |
画面サイズ/解像度 | 7型1,200×1,920ドット(323ppi) | 7型800×1,280ドット(216ppi) |
バッテリ持続時間(メーカー公称値) | 11時間(書籍のみの場合17時間) | 10時間 |
バッテリ容量 | 4,550mAh | 4,440mAh |
カメラ | 前面 | なし |
電子書籍ストア | Kindleストア | Kindleストア |
価格(2014年2月15日現在) | 24,800円(16GB)、29,800円(32GB)、33,800円(64GB) | 15,800円(8GB)、17,800円(16GB) |
こうしてスペックを見る限りでは、Kindle Fireシリーズの上位機種であるHDX 7と、下位機種であるHD 7の中間と言っていい仕様であることが分かる。CPUがクアッドコアだったり、解像度が1,200×1,920ドットであるなど、上位モデルと遜色ない部分はあるが、メモリが1GBだったり、無線LANが11a非対応だったり、重量がやや重い341gだったりと、最新の7型タブレットとして見ると、目につく箇所がいくつかある。
もっとも、読書用途ということを考えると、解像度はきっちり押さえているほか、ストレージも16GBと32GBをラインナップしており、そう悪い仕様ではない。むしろ読書用であることを前提に削れるところを削った結果がこれだと考えると、方向性は間違っていない。
その結果として他製品に比べてアドバンテージとなっているのが価格で、16GBが22,800円、32GBが27,800円ということで、同容量のNexus 7よりそれぞれ5,000~6,000円安い。Kindle Fire HDX 7と比較しても各容量が2,000円安く、かつGoogle Playが使えるということで、魅力に感じるユーザーもいるだろう。ただしCPUなどのスペックが異なるので、これだけで優劣を判断するのは無理がある。後述するベンチマークの結果なども踏まえて判断して欲しい。
ネックになるのが重量で、昨今の7型タブレットが300gの大台を割るか否かで競っている中、341gというのは明らかに重い。余談だが、CPUがTegra 3 クアッドコア1.3GHz、メモリ1GB、IEEE 802.11a非対応、重量が340gだった「Nexus 7(2012)」と、仕様的にかなり近いものがある。現行のNexus 7(2013)と比較する際、Nexus 7(2012)を思い浮かべると、分かりやすいだろう。
ホーム画面はKoboアプリのホームと同等
セットアップ手順は、言語を選んでネットワークを選択、アップデートが行なわれた後、楽天会員IDを入力してログインすれば完了だ。一般的なAndroid端末とは異なり、ここではGoogleアカウントを入力する画面は表示されない。Google Playなどの利用でGoogleへのログインが必要になる場合は、それらアプリを起動する時点で初めてGoogleアカウントを登録するという流れだ。
ホーム画面は、Koboアプリのホーム画面に相当する内容で、過去に読んだ本やおすすめなどが表示される。下段にはChrome、Gmail、Facebook、Google Playストアにアクセスできるアイコンが並んでおり、その下にはAndroidではおなじみの戻る/ホーム/タスク切り替えボタンと、マイク/検索/アプリ一覧ボタンが並ぶ。ざっくり言うと「ホーム画面はKoboアプリそのまま」、「下段はAndroidの基本メニュー」という構成だ。
ホーム画面を左にスワイプすると、楽天の各コンテンツにアクセスするための「楽天ゲートウェイ」なるウィジェットが表示される。右にスワイプするとコレクションが表示され、作成済みのライブラリにアクセスしたり、新しいコレクションを作成できる。いずれもKoboおよび楽天のコンテンツに特化された仕様であり、Androidそのままの操作性を期待していると戸惑うだろう。ちなみにAndroidアプリのショートカットを配置できるのは、楽天gatewayウィジェットが置かれた向かって左の画面のみである。
画面の上端を下にスワイプすると、画面の明るさなどを調節するオプション画面や通知領域が表示されるといった操作性は、Androidそのままだ。また設定画面もAndroidほぼそのままで、Androidがベースながら原型を留めないほどカスタマイズされたKindleや「nook」とは一線を画している。要するにホーム画面まわりが独自仕様なだけで、それを除けば素のAndroidといって差し支えないわけだ。
ただしこのホーム画面は、シャープGALAPAGOSのように、本棚表示をオフにして素のAndroidのように使うことができないので、それを期待して購入すると、おそらく期待外れということになるだろう。
気になったのが、画面を横向きにすると、これらホーム画面の表示が乱れることだ。ボタンが置かれたエリアの背景色が抜けてしまったり、ホーム画面にのみ置かれていたChromeやGmailのアイコンが隣の画面にも出現したりする。どうも横画面への最適化が果たせていないようで、やや作りこみが甘い印象は受ける。ボディの「kobo」ロゴの向きといい、横向きにするとスピーカーが向かって左にのみ配置されることといい、あまり横画面での使用は意識していないように感じる。
読書には十分だが、動画再生やゲームにはやや不安
実際の使用感についてだが、液晶は解像度が高いだけでなく視野角も広く、明るさも十分。格安のAndroidタブレットとはさすがに一線を画している印象だ。高級感があるとは言わないが、安っぽい印象は全くない。強いて言えばホワイトモデル前面のアイボリーの部分が、やや野暮ったさを感じるくらいだ。
ただし動作に関しては、スクロールがもたついたり、プチフリに似た挙動がそこそこの頻度で発生する。トップページで本のプレビューを見ようとタップしたが反応がなく、別の操作をしたところ、ワンテンポ遅れてプレビューが表示される、といった具合だ。筆者がNexus 7(2013)のレスポンスに慣れていることを差し引いても、タブレット側のスピードに合わせて操作してやらなくてはいけない印象は強い。
また、これは個体差かもしれないが、タッチパネルのキャリブレーションが不完全なのか、ソフトキーボードでLをタップしたつもりが隣のKが入力されたりといった症状が見られるのも気になった。
ベンチマークを見ても、パフォーマンスは必ずしも高くない。トータルのスコアは悪くなく、むしろNexus 7(2013)に次ぐ値なのだが、スコア上では本製品より下のKindle Fire HD 7ですら問題なく再生できるネットワーク越しのフルHD動画が、かなり高い頻度でコマ落ちしたり、動画と音声にズレが生じたりする。CPUの問題というより、Wi-Fiが11aに対応していない故のスループットが関係しているのかもしれない。今回は具体的にテストしていないが、2Dの性能の高さに比べて3D周りの数値が低いので、ゲームもあまり得意でなさそうだ。
製品名 | Kindle Fire HDX 7 | Nexus 7(2013) | kobo arc 7HD | Nexus 7(2012) | Kindle Fire HD 7 |
---|---|---|---|---|---|
Total | 20311 | 5209 | 4998 | 3434 | 3186 |
CPU | 75189 | 13498 | 14294 | 10815 | 7154 |
Memory | 17072 | 8066 | 3247 | 2100 | 3753 |
I/O | 6694 | 2150 | 4514 | 1522 | 2345 |
2D | 330 | 245 | 459 | 254 | 254 |
3D | 2271 | 2088 | 1844 | 2481 | 2424 |
といったわけで、パフォーマンス的にはあまり多くを望めないのだが、とはいえNexus 7(2013)やKindle Fire HDX 7から本製品に乗り替えるユーザーはまずいないと考えられるので、他のタブレット製品の利用経験がなく「こんなものか」と思ってしまえばその程度かもしれない。どちらかというと、動画を再生した時に本体上部がかなり熱を帯びることの方が、実利用にあたっては気になるかもしれない。
なぜかAndroid版よりも複雑な、コミック続巻の購入フロー
本製品はKoboアプリに相当する画面がホーム画面に固定されているため、本を開いたり、ストアに移動したりといった操作の際も、わざわざアプリを起動する必要がない。ところが、AndroidのKoboアプリとフローを比較すると、コミックで続刊を購入する場合など、かえって本製品の方が画面遷移の数が多かったりするのでややこしい。
ここでは「コミックを読み終えたあと、ストアで続巻を探して購入し、本を開くまでの操作」を、Nexus 7(2013)にインストールしたAndroid版のアプリと実際に比較してみよう。
まずは本製品から。コミックの最終ページに到達し、さらにページをめくろうとすると「読了に設定しますか?」と尋ねられる。「OK」を選択すると、ページが閉じ、ライブラリ(ホーム画面の向かって右側の画面)に移動する。ライブラリ内にある他の書籍を読むならタップしてライブラリを開き、そうでなければ左スワイプしてホーム画面に戻ってストアに移動してください、という実質上の二択だ。
今回はストアで続巻を買いたいので、左にスワイプしてホーム画面に戻り、今まで読んでいたコミックのタイトルが書かれたタイルをタップする。すると内容紹介のページが表示され、その中にある関連書籍のリストから、続巻(ここでは「大東京トイボックス(5)」)を探してタップする。続巻の内容紹介ページに移動するので「購入する」をタップしてストアに移動し、必要に応じてクーポンコードやポイントを入力したのち「購入する」をタップすれば決済が行なわれ、ダウンロードの後、ホーム画面に表示される。
このフローの中には、疑問に感じる点がいくつかある。1つは読了後のジャンプ先がホーム画面の右側にある、「ライブラリ」などのコレクションが並んだ画面であること。ホーム画面に戻るには左にスワイプしなくてはならず、またライブラリを開くにはタップが1回必要なので、ストアへの移動には2タップ、ライブラリを開くには1タップが必要になる。
もしここで移動先がホーム画面そのものなら、ストアとライブラリがともに1タップで開けるはずで、わざわざ画面遷移を増やしている格好だ。コレクション画面を見せたい意図があるのかもしれないが、使っていて不便さを感じた。
またこのフローの中で「購入する」というラベルのボタンが2度表示されるのだが、1度目は購入ページヘの移動、2度目は決済といった具合に役割が異なっており、ユーザービリティ的によろしくない。さらに購入後に書籍をダウンロードする際、かなり高い確率でエラーが出て、ホーム画面に遷移したのち手動でのダウンロードを強いられた(上記のスクリーンショットは実際にそのエラーが発生した時のものである)。このあたりの不安定さは気になるところだ。
もう1つ、内容紹介ページに表示される続巻は、明示的に次の数字の巻を呼び出しているわけではなく「この本を買った人はこんな本も買っています」で関連書籍を表示しているだけなので、続巻が含まれない場合もある。例えばBookLive!のAndroidアプリでは、コミックの読了後に「続巻・同一作者の作品を探す」と「関連書籍」という複数の導線があり、続巻を取りこぼすことが少ない。これらと比較した場合、本製品はせっかくの専用端末でありながら、いまひとつ工夫が足りないように感じられる。
では続いて、Nexus 7にインストールしたAndroid版のKoboアプリで同じフローを試してみよう。コミックの最終ページをめくろうとすると「読了に設定しますか?」と尋ねられるのは同じだが、「OK」を選択するとレビューを投稿する画面が表示され、その下に「この本を買った人はこんな本も買っています」で関連書籍が表示される。
関連書籍の中から続巻をタップすると内容紹介ページが表示されるので、「購入する」を押して次画面に遷移。必要に応じてクーポンコードやポイントを入力したのち「購入する」をタップすれば、決済が実行される。支払情報画面に表示された「[読書中]に戻る」ボタンをタップするとライブラリに移動し、ダウンロードの進捗表示を経て、タップすれば本が開く。コレクション画面を経由しないこともあり、画面遷移の数はこちらの方が明らかに少ない。
もちろん、1冊の本を読み終えたあとは、続巻を買うだけでなく、ライブラリの別の本を読むといった選択肢もあるだろう。とはいえ現状では画面遷移の数の差から言っても「Androidアプリの方がシンプルでわかりやすい」という評価にならざるを得ない。もしかするとさらに合理的な方法があるのかもしれないが、普通に使っていて気付かない時点でマイナスだろう。Kindleの専用端末であるKindle FireがAndroid版に比べて圧倒的にシームレスな遷移を実現しているのとは対照的で、ブラッシュアップを期待したいところだ。
読書関連の機能のほとんどはAndroid版と同一
話がやや前後するが、ホーム画面や読書画面などにおける、Androidアプリとの違いについてもまとめておこう。さきほどの購入フローはかなりの違いがみられたが、これらの画面については、ライブラリのデザインが大きく違うことを除き、挙動もデザインもほぼ同一である。設定画面に表示されるアプリのバージョン自体が全く同一なので、挙動やデザインが同じなのは当然といえば当然である。
Androidアプリの操作性を受け継いでいるが故の悪い部分もみられる。具体的には、すでに購入済みでライブラリにある本をストアで表示した際も「購入する」ボタンが表示されるので、所有しているのか、未購入で新規に買う必要があるのか、その段階では見分けがつかないことだ。次の画面に遷移して「ライブラリに追加済み」になっているのを見て初めて、所有していることに気付くといった具合だ。
また、詳細ページ下部に並んでいる関連書籍をタップすると、詳細ページを開くのではなくポップアップウィンドウが表示される場合があるが、そのポップアップが画面外に表示されて気づかないことがあった。アプリの設計にまつわる部分だが、このあたりはアプリリリース前のレビュー不足という感が強い。
パフォーマンスより価格を重視するユーザー向け。価格はもう一声ほしい
ざっと使ってみたが、Google Playが使えるAndroidタブレットではありつつも、読書向けにチューニングされており、ハードウェアも削れる部分は削っている(例えば11a非対応や、メモリが2GBではなく1GBであるなど)ので、フルHD動画やゲームをバリバリ楽しむには、期待通りにいかない場合もあるだろう。ベースがAndroid 4.2なので全く実用レベルに達していないわけではないが、動画再生を試した限りでは「一応できる」と「快適にできる」のどちらの表現により近いかと言われると、明らかに前者寄りだ。
またタブレット製品での動画鑑賞では、一般的に本体を横向きにするのが通例だが、本製品は本体前面のロゴが縦向き前提の配置だったり、画面を横向きにするとスピーカーが左上にのみ配置されたりと、横向き=動画鑑賞をあまり想定していないように感じられる。Nexus 7やKindle Fireシリーズは縦横どちらの向きで使っても違和感がないよう、本体前面はロゴを廃している(逆に縦向きでしか使わないKindle Paperwhiteは前面にロゴがあったりする)が、本製品はそのあたりも深く考えてはいないようだ。
特にスピーカーについては、左側だけに配置されることに加え、音が完全に背後に抜けてしまうレイアウトなので(まあこれはKindle Fireファミリーもそうなのだが)、スピーカーが完全に正面を向いていた日本未発売の先代モデル「Kobo Arc」のメリットが失われてしまっており、少々もったいなさを感じる。また、これまでKoboシリーズのほとんどがメリットとして掲げていたmicroSDカードスロットが省かれているのも、せっかくの差別化要因を失なう結果になっている。
では本製品の強みは何かと問われると、ずばり「Google Playストアが使えてこの価格」ということになる。重量も昨今の7型タブレットとしては重い部類に入り、かつmicroSDカードスロットがない点はNexus 7やKindle Fireファミリーと横並びなので、どうしてもパフォーマンスよりも価格を求めるユーザー向けの製品という位置付けにならざるを得ない。
ただ、現状ではそれほど強烈な価格破壊力はないのも事実なので、購入を考えるならもう一声あったタイミングがベターだろう。現在のNexus 7(2013)との価格差は、同容量で5,000円差の22,800円(16GB)だが、かつてのNexus 7(2012)と同じ19,800円のラインまで下がれば、Nexus 7(2013)との価格差は8,000円になり、これだとそこそこのインパクトがある。発売直後はオプションのスリープカバーがセットで提供される特典があるなど、本体価格以外の面でもお得に入手できるチャンスは定期的に用意されているようなので、そうした状況をウォッチしつつ、購入のタイミングを待った方が良いというのが、本稿の結論だ。