山田祥平のWindows 7カウントダウン

Windows 7、RC準備完了



 Windows 7 RCの公開が始まった。5月6日時点で日本語のポータルはまだ準備ができていないようだが、米国本社のサイトからたどっていくと、日本語版もダウンロードできるようになっているし、IT Proのバナーからは日本語によるダウンロードページにも誘導される。

 このタイミングに伴い、Windows 7に関するさまざまな情報を提供するために、このコラムを連載することになった。どうかぜひご期待いただきたい。

●緩やかなインストール要件

 RCの公開により、一般のユーザーが自由にダウンロードして、次世代のWindowsを試せるお膳立てが整った。ベータ版は1月に公開されたあと、すでに配布が終了してしまっていたため、試してみたいと思っても間に合わず、くやしい思いをした方もいるかもしれない。今回は、ぜひ、チャレンジしてみてほしい。

 RCはRelease Candidate、いわゆる出荷候補版だ。もう、新たな機能の追加はない。これからは、RTM(Release to Manufacture)、つまり出荷版に向けて、最終的な不具合の抽出のフェイズに入る。OEM各社の本格的な検証作業もこれから始まる。

 Microsoftによれば、オペレーティングシステムの開発プロセスは、Vista以降、大きく変化しているという。Vistaでは、何語版でもない基本版をシングルコードで開発し、それを各国語に対応させるという方法をとったのだそうだ。今回のWindows 7では、そのプロセスをさらに最適化。まず、何語版でもない基本版の開発後、英語、日本語を含む主要言語用に個々にリソースを開発して、それを基本版にセットするという方法がとられるようになったのだそうだ。

 RTMを迎えるまでは、開発のプライオリティは基本版にセットされているため、RCの段階では、いろいろ試していると英語メッセージが残っているようなところも散見される。でも、これは製品版では必ず治る。

 また、英語版のバグは日本語版にも存在するし、日本語版で起こる不具合は英語版でも起こる。いずれにしても、英語版に対して日本語版が大幅に遅れるようなことはありえない。こうして、世界中の言語で、同時にRCを試せるというのは、うれしい限りだ。

 さて、Windows 7のインストール要件だが、次のような最小推奨要件が挙げられている。

・1GHz以上の32bitまたは64bitプロセッサ
・1GB以上のシステムメモリ
・16GBの空き容量のあるHDD
・DirectX 9のグラフィックスに対するサポート、およびグラフィックス用として128MB のメモリ(Aeroテーマを有効にする際に必要)
・DVD-R/Wドライブ

 これは、ほとんどVistaと同じだ。たとえ、今、XPを使っていたとしても、ハードウェアがVistaの要件を満たしているなら、そのまま7を入れられるということだ。

 ちなみに、XPのインストール要件は、

・クロック速度300MHz以上のプロセッサを搭載したPCを推奨。Intel Pentium/Celeron系列、 AMD K6/Athlon/Duronファミリ、またはこれらと互換のプロセッサを推奨
・128MB以上のRAMを推奨
・2.1GB以上のHDD容量
・SVGA(800×600)以上のビデオカードおよびモニタ
・CD-ROMまたはDVDドライブ

となっていた。今から見ると、かなり控えめなスペックだが、逆にいえば、出荷当時のVistaがいかに厳しい要件を要求していたかがわかる。XPが2001年、Vistaが2007年で、7が2009年という時の流れを考えれば、今回の7の要件は低すぎるともいっていいと思う。

●現行で試せるのは、全部入りのUltimateエディションのみ

 Windows 7のRCは有効期限が2010年6月1日に設定されている。文言としては、「RCの有効期限は2010年6月1日です。2010年3月1日以降、お使いのコンピュータはシャットダウンを開始し、2時間おきに処理を行ないます。このシャットダウン処理について、開始する2週間前にWindowsからユーザーの皆様に通知いたします。コンピュータが使用できなくなるのを避けるため、2010年3月1日までに有効期限のないバージョンのWindowsをインストールしてください。お使いになるプログラムおよびデータも再度インストールする必要があります」となっている。この点に留意することが求められ、また、日常作業には使わず、テスト用にPCを用意するのが望ましいとされている。なお、RCでは、クリーンインストールとVista SP1以上からのアップグレードがサポートされ、少なくとも現時点ではXPからのアップグレードはサポートされない。

Windows 7 RCをドライブにセットし、setup.exeを起動すると、この画面が表示される

 ダウンロードで入手できるのは、DVDイメージとしてのISOファイルなので、書き込みユーティリティを使って自分でブータブルDVDを作成する必要がある。なお、ISOファイルのサイズは2,641,904KBだった。

 ファイルのダウンロードと別に、プロダクトキーを発行してもらい、それを使ってインストールするのだが、入力しなくてもインストールはできる。Vistaではインストール時にエディションを選べるようになっていたが、今回は無条件にUltimateエディションとなるようだ。これは発行されたプロダクトキーを入力しても同様だ。きっと、後日、他のエディション用のプロダクトキーが発行されるようになるのだろう。少なくとも、現時点で試せるのは、Windows 7 Ultimateエディションだけだ。

 筆者は、TechNetの会員なので、RCをそこから入手した。まずは、試しにと新旧のPCに対して、いろいろなタイプのインストールを試みた。Windows 7なので、縁起をかついで7台のマシンにインストールしたのだが、自作のシンプルな構成のデスクトップPCにはスンナリと入って当たり前なので、それは後回しにして、今回は、ネットブックから一般的なモバイル機、そして、Macbook ProのBootCamp環境まで、すべてノートPCにインストールしてみた。

 次回は、これら7台のPCへのインストールの様子についてレポートすることにしよう。

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(2009年 5月 7日)

[Text by 山田 祥平]

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