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デル、GPUの仮想化を推進する検証用ラボを設立
(2014/2/27 15:31)
デル株式会社は、GPU仮想化利用を推進する検証用ラボ「デル GPU ソリューションラボ」を28日に設立する。場所はデル東日本支社(東京都港区三田)。
顧客のGPGPU利用およびGPU仮想化ソリューションの利用を推進するために設立された検証用のスペース。顧客は自ら持つアプリケーション環境やシステムを実際に持ち込んで、GPGPUアプリケーションの開発、およびGPU仮想化を利用したVDI(Virtual Desktop Infrastructure)への移行を検証できる。
GPGPUはGPUの演算能力を駆使して、これまでグラフィックスだけに活かされてきた性能を、汎用演算でも活かすもの。並列演算が多い流体シミュレーションなどに向いており、OpenCLやNVIDIAのCUDAを用いてプログラミングできる。
一方、近年はGPUの仮想化技術の進化により、従来VDI化が難しかったグラフィックスワークステーションでも、VDIが現実になりつつある。こうした分野でVDIを利用することで、リソース集約、集中メンテナンス、セキュリティ強化、BYOD(従業員自身の機器の持ち込み利用)、ロケーションフリー化などのメリットが得られる。
実際に用意されるのは、NVIDIA製GPU「GRID K1/K2」/「Tesla K20/K40」や、AMD「FirePro S9000/W7000」を搭載したラックマウントサーバー「PowerEdge R720」および「PowerEdge C8000」で、VMwareの「vDGA」、Citrixの「vGPU」などのハイパーバイザーOSが用意される。
SIパートナーとして、アルゴグラフィックス、伊藤忠テクノソリューションズ、HPCソリューションズ、兼松エレクトロニクス、新日鉄住金ソリューションズ、電通国際情報サービスらを迎え、顧客の検証および移行を支援する。また、GPUを提供するAMDやNVIDIAのほか、仮想化環境を提供するCitrixはソリューションパートナー、ソフトウェアクレイドルはISVパートナーとして協賛し、今後も順次拡大する予定。