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デル、同社初の産業用組み込み向けPC 2機種を発表
～ファンレスでCore i7搭載
2016年7月11日 16:33
デル株式会社は、産業用組み込みPC(Industrial PC)「Embedded Box PC 3000」および「Embedded Box PC 5000」に2機種を発表した。価格はオープンプライスで、6月14日より販売を開始している。
本製品は同社初となる産業用PC。最も故障の起こりやすいファンを廃したファンレス設計となっており、動作ノイズも低減されている。動作環境温度は0～50℃(HDD搭載時は40℃まで)で、IP3X相当の防塵性能、米軍調達規格「MIL-STD-810G」準拠の耐衝撃性能を持つとする。
OSは、出荷開始直後はWidnows 7 Professional、Windows 7 Embedded、Ubuntu Desktopのインストールが可能。2016年末からはWindows 10 Pro、Windows 10 IoT Enterprise LTSBのインストールに対応する(OEM選択によってはOSに影響)。
電源は工場などで使われる12～26Vの直流電源の入力に対応しているほか、ロック機構付きのACアダプタでも給電が可能となっている。
主な仕様は、PC 5000がCeleron G3900E(2.4GHz)/Core i3-6100(2.7GHz)/Core i5-6440EQ(3.4GHz)/Core i7-6820EQ(3.5GHz)、DDR4メモリ4GB/4GB×2/8GB×2、HDD×2/SSD×2/SSD+HDD(HDDは500GB/1TB、SSDは32GB/64GB/128GBから選択)のいずれかを組み合わせられる。
PC 3000は、Atom E3825(1.33GHz)/Atom E3827(1.75GHz)/Atom E3845(1.91GHz)、DDR3L-1600メモリ4GB/8GB、500GB/1TB HDDもしくは32GB/64GB/128GB SSDから選択できる。
インターフェイスはおおよそ共通で、USB 3.0×4(PC 3000は×1)、USB 2.0×4、Gigabit Ethernet×2、IEEE 802.11n対応無線LAN、Bluetooth、3G/LTE対応WANモジュール、16bit GPIO(PC 3000は12bit)、RS-232/422/485×4(PC 3000はRS-232/485×2、RS-232/422×1)、DisplayPort 1.11×2(PC 3000は×1)、HDMI 1.4出力(PC 5000のみ)、ミニD-Sub15ピン、音声入出力など。オプションとしてZigBeeモジュール、CAN busカードに対応する。
PC 3000では、前述の一部インターフェイスは、マルチファンクションポートからブレイクアウトケーブルを利用して使用する。PC 5000は、PCI×2またはPCI+PCI Express x16スロットを利用して拡張カードが接続可能となっており、2016年末には外部GPUもオプションで提供される予定。
本体サイズは/重量は、PC 5000が246×107×270mm(幅×奥行き×高さ)/5.8kgで、PC3000が237×60×160mm(同)/2kg(最大2.8kg)。
