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二足歩行ロボット競技大会 第6回ROBO-ONE

勢揃いしたROBO-ONE出場ロボットたち

8月7〜8日 開催



 8月7日と8日の両日に、川崎市産業振興会館で第6回ROBO-ONEが開催された。ROBO-ONEはアマチュアによる二足歩行ロボットの格闘大会。参加者達の今大会は126台のロボットがエントリーし、本戦にまで勝ち残った32台によって白熱したバトルが行なわれた。

【予選】

 7日は予選日。予選では試合は行なわれず、参加資格審査を通過したロボットによるデモンストレーションが行なわれる。予選第1位は菅原雄介氏と、「影」こと森口氏の2人による「A-Do」。観客の手拍子に合わせて踊り、シャボン玉を吹く演出で観客と一体になる演出を見せた。

肩パッドを利用したプリッとしたおしり、巨大なアフロヘア、コミカルな動きで会場の笑いを誘った

頭のコンデンサーマイクで音を拾う

【本戦】

 決勝に進出したのは予選の上位32台。ROBO-ONEは韓国大会やアジア大会も開催されているが、今大会は韓国からの参加も10チームと多く、しかもうち8チームが予選を勝ち上がり決勝に進出した。わざわざ自費で来日しているだけあって、韓国のロボットはどれも質実剛健。日本勢のロボットをおびやかした。

これまでの上位進出者たちによるOmniCovered、HSWR-05、ARIUS 2X、マジンガア、A-Doなどは一回戦敗退

「OmniCovered」。全方位(Omni)カメラを頭部に持ち、全身が外装で覆われている(Covered)ことから付けられた名前。胸にはエアロスミスのスティーブン・タイラーの直筆サイン。タイラー本人が東急ハンズに展示されていた前田氏製作の別のロボットを見て感動したことから実現したという。ひざまでの高さの段差をのぼるなど運動能力も抜群だが一回戦敗退

スタイル重視の外見とつま先を持つなど歩行を工夫した「RBN-007吉式」(左)は決勝出場辞退の「CHROINO」(右)とバトンタッチされる形で繰り上げ出場したが無線の不調で戦わず敗退。CHROINOはマグダンの高橋氏によるロボットである

 午後からは今回特別審査員として、漫画家の永井豪氏が登場。「マジンガーZ」世代の参加者を大いに喜ばせた。

選手控え室で気さくにサインに応じる永井豪氏。マジンガアのこうじ氏は「優勝の100倍嬉しい」とコメント

永井氏も、初めて見たROBO-ONEを楽しんでいた様子

G-Tuneは重量1.2kg。最軽量で、変形するロボット。強敵「HAJIME ROBOT」に対し、ひざ以下の高さにまでぺったんこになるなどして攻撃をかわしていた

「ニュートリノBLUE」は高校1年生3人によるロボット。大学生による「OLMECA」に敗れた アジア大会優勝者による青いロボット「TYPHOON SP」は「Buster Lilac」の前に2回戦敗退

印象的な銀色ボディ、驚異的なリーチや開脚キックを持つ「TAEKWON-V」は第2回、第3回韓国ROBO-ONE優勝ロボット。赤いボディのT-VIを判定勝ちで破るも同じく韓国からのロボット「Cycloid 2」に敗退

「HAJIME ROBOT」のパンチで落下する「DYNAMIZER2」。「DYNAMIZER2」は最後はポールに引っかかって動けなくなり敗退 「ヨコヅナグレート不知火」VS「2325-RV」。「ヨコヅナグレート不知火」はパワー自慢のロボットだが、圧倒的な重量差に敗退 「Buster-Lilac」VS 「メタリックファイター」。同じくらいの動きを見せるロボットの戦いだったが、よりバランスにすぐれるメタリックファイターが攻撃の受け流しと浴びせ蹴りの連続で勝利

「メタリックファイター」VS「Cycloid II」。素早く攻撃的な韓国のロボット「Cycloid II」はメタリックファイターをリングから突き落としたり、メタリックファイターの浴びせ蹴りを受けるために素早くしゃがむなどの技を見せ、会場を沸かせた 3位決定戦「メタリックファイター」 VS 「HAJIME ROBOT」。「メタリックファイター」は胸のカバーがはずれ、バッテリーが落ちるなどトラブル。テープで補修して戦うも、敗戦。「HAJIME ROBOT」の坂本さんはまたもや3位に終わった

 今回、ROBO-ONEのロゴはK1のチャンピオンベルトをデザインした株式会社ロクスリーによってリニューアルされた。ロゴの繋がりは参加者の繋がりをイメージしているという。またチャンピオンベルトも登場。名前は「カオス」で宇宙をイメージしているとのこと。

【決勝戦】

 決勝戦は前回優勝チームであり、今回はより大きな機体で圧倒的な強さで勝ち上がってきた九州大学ヒューマノイドプロジェクトの「2325-RV」VS. 韓国からの挑戦者Inyong Ha、Rick Jang両氏による「Cycloid II」との戦いとなった。

「2325RV」。九州大学チームは、前回に比べて二回りほど大きな機体を開発。さらにハイパワーかつ高額なサーボを積み登場。重さ5kgながら素早い動作を実現し、他を圧倒した

【MPEG-1動画】小柄ながらアグレッシブに攻めまくるCycloid II。だが2325-RVに引きずり倒される。そのままリング際に押されるが、落下したのは勢い余った2325-RV! 決勝戦らしい白熱した戦いに会場は大いに沸いた 【MPEG-1動画】2325-RVはハイパワーのサーボを定格以上で使っているので発熱が激しく、小型扇風機と人力うちわで急速冷却! 解説から「うなぎを焼いてるみたいですね」と突っ込み

 結果はやはり圧倒的な物量にまさる2325-RVの勝利に終わったが、Cycloid IIも安定した動きで果敢な攻めを見せ、決勝戦らしい一戦となった。

圧倒的なパワーと卓越した技術力で文句なしの優勝を飾った九州大学チーム。ROBO-ONE2連覇。賞金100万円とチャンピオンベルトは九州に渡った

準優勝「Cycloid II」のInyong Ha氏

 なお10月にはコンピュータ上のシミュレーション大会「ROBO-ONE on PC」、格闘ではなく運動機能を競う「第2回ROBO-ONEスペシャル」などが開催される予定。

 ROBO-ONEスペシャルは、10/30、31日と、浅草「花やしき」にて開催される。「できるだけ、これまでにROBO-ONEを見たことがない一般の方に見てもらいたい」とROBO-ONE実行委員会の西村代表は語った。

【MPEG-1動画】決勝戦終了後のランブルの様子。乱闘は楽しい

□ROBO-ONE
http://www.robo-one.com/
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【2002年2月4日】世界初の2足歩行ロボット競技大会「ROBO-ONE」開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0204/robo.htm

(2004年8月10日)

[Reported by 森山和道]


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