Microsoft Officeは買い切りとサブスクのどちらが得？Amazonで新登場の「自動更新付き」が便利な理由も教えたい

　Microsoft Officeを購入する際に悩ましいのが、買い切り版の「Office Home & Business 2021」と、年または月ごとに料金を支払って利用するサブスクリプション版の「Microsoft 365」の選択だ。

　3年以上使うなら、トータルコストは買い切り版のOffice Home & Business 2021の方が安くなる。Word、Excel、PowerPointが使えて、2台までインストールできれば十分というのであれば、価格的にはこちらの方が魅力的だ。しかし、サブスク版のMicrosof 365にはOffice Home & Business 2021にはないメリットが多数ある。

　サブスク版の最大のメリットは、新しいバージョンがリリースされた際に随時無償でアップグレードできることだ。常に最新版が使える点は非常に心強い。PCだけでなく、タブレットやスマホも含め、インストールは何台でもでき、同時に5台まで利用できる点も、複数のデバイスを使用している人には魅力的だ。

　そして意外と便利なのが、OneDriveの容量が1TBになることだ。1TBあればPCの重要データをまるごとOneDriveに保存できるし、スマホの写真や動画もバックアップしておける。

　ローカルとクラウドのOneDriveに保存しておけば、PCが壊れてもデータ消失の心配はない。同じアカウントでログインしている複数のPCでデータを共有できる点も便利だ。メールでは送れない大容量データをOneDriveを介してほかの人に渡すこともできる。

　サブスク版のMicrosof 365には年単位で解約できるというメリットもある。3年以内に解約すればトータルコストは買い切り版よりも安くなる。とりあえず、1年使用してみて、必要ないと判断したら解約する。そういったことができる点も魅力だ。

　以上の点から、Microsoft Officeを新規購入するのであればサブスクのMicrosoft 365がおすすめだ。

家族で使うならFamilyプラン

　一般ユーザー向けのMicrosoft 365には、個人利用の「Microsoft 365 Personal」と家族で利用できる「Microsoft 365 Family」の2種類が用意されている。違いは下の表の通りだ。

　Microsoft 365 Familyは、最大6人がMicrosoft 365 Personalと同等のアプリや機能が利用可能となるプランである。1ユーザーあたり最大5台のデバイスでの同時利用が可能で、OneDriveも1TB利用できる。価格差は年単位で6,100円しか変わらない。2人以上で利用する場合はMicrosoft 365 Familyが非常にお得だ。

Microsoft 365はAmazonの自動更新付き版が便利

　Microsoft 365は、Microsoftのオンラインストアより、Amazonなどのオンラインサイトで購入した方が安い場合が多い。Amazonでは「1年版」や「自動更新付き1年版」が購入できる。

　1年以上使用する予定があるなら自動更新付き1年版が便利だ。というのは、1年ごとにライセンスを購入して契約を継続させるのは結構面倒だからだ。

　たとえば、1年版を購入してライセンスを更新するには、注文完了画面から「Office.com」を開き、Microsoftアカウントでサインしてアクティベーションする必要がある。筆者も経験があるのだが、急ぎの仕事でOfficeを使おうとしたらライセンス切れで使えない、そういう時にMicrosoft 365を購入してアクティベーション作業をするのは非常にいらいらする。自動更新はMicrosoftのアカウントサービスでいつでも解除できる。Microsoft 365は、面倒な更新手続きが要らない自動更新付き1年版がおすすめだ。